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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

今日は体調はまあまあ。と言うか少し躁が入っているらしい。昼過ぎに皮膚科に行ったのだが、その時に天気が悪くて雨が降っているのに、「自転車で行く」とか私が言って、その時の目が「躁」の目だった、と妻が言っていた。

皮膚科へ行って薬局へ行って、処方された薬を受け取る。今回は試しに飲み薬をジェネリックに変えてもらったら、だいぶ安くなった。躁鬱病でメンタルクリニック、糖尿病で内科、アトピーで皮膚科に通院している私は医療費がけっこうな負担になっている。

今回ジェネリックに変えてみた理由は先月に遡る。先月、メンタルクリニックの近くの薬局で、「ジェネリックに変更できる薬がありますが、どうしましょうか」と言われた。今までそんなことを言われたことがなかったので、「主治医と相談してからにします」と言って、そのときは処方箋どおりに薬を出してもらった。

次の診察時に、ジェネリックに変更することに関して主治医と相談した。ジェネリックは成分が同じでも、粗悪なものもあるという話を聞いたことがあるからだ。主治医曰く、これらの薬のジェネリックでは、変更して調子が悪くなった、という話はあまり聞かない、とのこと。「変えてみて問題なければそれでいく」ことにした。

それでもって、今のところ問題はない。メンタルクリニックでは大量に薬を処方されていたので、それがだいぶ安くなって大助かりである。そういうことで、皮膚科の薬もジェネリックに変えてもらった。内科の薬は元からジェネリックである。

実は、薬剤師がジェネリックに変更するか尋ねてきたのには、明確な理由があることをメンタルクリニックの主治医から聞いた。厚生労働省の方針として、医療の現場ではできるだけジェネリックを使用するように、との指示が出されたそうなのだ。医療費の増大は我々の家計を圧迫するだけでもなく、7割分を負担している自治体だか国だかの家計も圧迫する。医者や患者が安いジェネリックを選んでくれるとお上も助かる、ということらしい。

しかし、みんながジェネリックを使うと困る人たちが出てくる。それは当然ジェネリックのオリジナルの薬を開発し、販売している会社であるが、将来的には私たち自身の首を自分で締めることになりかねない。

新薬の開発には多額の研究開発費がかかる。だから特許で守られており、新薬で稼いだ分をまた次の薬のを開発するために費やす。20年経って特許が切れたら、ジェネリックの参入によって収入が減少するが、継続的に新薬の開発に成功していれば、特許が切れた頃に新薬の認可が下りたりしてうまくまわりそうなものだ。

しかし、1990年頃からあとは、大きな収益源となるような新薬はあまり開発されていないらしい。これは2010年問題として知られているが、新薬が開発されないのも、それはそれで治療を受ける側にとっても当然困ることである。ジェネリックを使うべきか、将来のことを考えてジェネリックを使わないか、なんだか究極(でもないか)の選択を強いられているような気がする。


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