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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

月別アーカイブ: 2004年9月

今日は映画「スウィングガールズ」を観てきたのだ。この間の「LOVERS」はいまいちだったけど、今度は「ウォーターボーイズ」の監督の映画なのでおもしろいかも、と期待していったら、期待通りおもしろかった。

「ウォーターボーイズ」のビッグバンド版と言ってしまえば元も子もないが、いやいやしかし音楽が好きな人、詳しい人でもそうでない人でも楽しめるだろう。野球の応援をしていて「フルスイングしろよー!」「スイングしなけりゃ意味がないぞー!」と檄が飛ぶところなんかは、わかる人は「にやり」とするところだ。

おもしろかったので帰りにパンフレットを買ってしまった。私がパンフまで買うのは非常に珍しい。パンフによると、演技している「スウィングガールズ」は、全員オーディションで選ばれて、しかも楽器未経験者も多かったらしい。しかし映画の中で演奏しているのは全部彼女たちなのだ。「ウォーターボーイズ」同様、彼女たちも猛特訓をして合宿したりしていたそうなのだ。そう思うと最後の音楽祭での演奏のシーンはすごい。スクリーンの中の観客が手拍子を始めるのだが、映画を観ている自分も手拍子したくなった。最後にはスクリーンに向かって拍手したくなったくらいだ。見終わった後に「よかったな〜」と嬉しくなる映画だった。DVDが出たら買ってしまうかも。

今日は彼女と横浜に出て映画「LOVERS」を観た。正直、期待はずれだった。後半がだらだらと長い。延々とアクションシーンというか、対決シーンをやっていて、途中で飽きてしまった。

昼食は久しぶりにVIVREの地下の桂花でターロー麺を食べた。昔はこのラーメン屋がお気に入りでよく行っていたのだが、最近はご無沙汰だった。何年ぶりだろうか。

家に帰って一息ついて、今度は彼女の実家に行って脚立を借りてきた。照明器具の交換をしないといけない。

先日、蛍光灯がいきなり消えたことを書いたが、そのときはグローが切れたと思っていた。が、取説を読むとうちの照明器具はインバーター方式なのでグロー球はないのだ。そこで翌日にメーカーのお客様相談室に電話してみたら、それは照明器具自体の故障なので修理します、と言われた。宅急便で代替品を送るので、その箱に故障したやつを入れて送り返してください、と言われていたのだが、昨日その代替品が届いたので交換作業を今日したのだ。この照明を買ったのはこのマンションに入ったとき、つまり去年の8月なので、保証期間の1年はもう過ぎている。「1年過ぎているんですけど…」と私が言うと、メーカーの人は「かまいませんよ、ご迷惑おかけします」と言った。どうやら無料で修理してくれるらしい。親切な会社でよかった。

今日は会社の健康管理室へ行って、嘱託医と2回目の面接をした。

嘱託医とはそんなにたくさん話をしたわけではないのだが、前回と今回の話をしているだけで、「背中に背負っているものが重たい」と言われた。やはり私はいつも空回りしているのだ。いつも勝手に悪循環に陥っているのだ。

どの本を読んでも、うつ病の治療の基本は投薬と休息であると書いてある。もうこんなに休んでちゃんと薬も飲んでいるのに、なんで治らないんだ。ずっとそう思っている。だがそれがかえって自分にプレッシャーを与えているようだ。「何がなんでも治さねば」という「ねばならない」ができてしまっている。これは病院のカウンセラーにもさんざん指摘されたことなのに、やはり自分でわかっていない。自分で荷物を抱え込んでいるのだ。もっと開き直れれば、というか、軽くできたらいいのだろうが。

「会社に復帰することと病気を治すことは違うから」と嘱託医は言う。しかし、病気が完全によくならないのに復職させてもらえるのか。それが自分にとって疑問なのだ。

今年の5月はじめ、入院中の私は一晩で躁転した。そして2週間くらいしてノーマルな状態に落ち着いたとき、「この状態が続けば復職できる」と思った。そして会社の人事部と相談したのだ。その際に言われた復職の手続きの中で、「復職の前に3ヶ月の仮出社期間を設ける。その間にぶり返すようなことがあると、復職を認めない。完全に病気が治った状態でないと復職できない」というようなことを言われたのだ。

だから私は嘱託医に、そのことを伝えた。人事部からは完全によくなってから、ということを言われてるのですが、どうすればいいのか。嘱託医と人事部は完全に意思疎通されているわけではないようだ。「その辺の基準はまだきっちりと固まってないはずだが…」と言われた。実際、嘱託医が見てきたなかで私のように休職から復帰した人も、完璧にできた人は少なく、スタートで多少つまづいたり、途中でちょっとへばったり(このパターンが多いそうだ)、そうやってなんとか軌道に乗っていくものらしい。しかしまあ、最終的にはほとんどの人が復帰できているそうなのだ。

残念ながら私は退院して一週間で鬱に落ちてしまった。今の状態では復職に向けて具体的に動くことはできない。しかしタイムリミットは近づいてくる。ラストチャンスで入院するか何かしてとりあえず状態を安定させて、なんとか仮出社にこぎつける、というシナリオでいくしかないか。

ところでその嘱託医はちょっと変わった人なのだ。神経科の医者ということなのだがあまり医者っぽくなく、どちらかと言うと心理療法士に近いような印象を受ける。そして今日は、鬱を治すのに光療法を勧めてきた。光療法とはうつ病の治療法の一つなのだが、日本ではあまり行われていない。「主治医に話すと反対されるだろうけどね」と言いつつ、光療法用の照明器具が海外の製品であるから、と紹介してくれた。「ちょっと怪しいところが輸入しているんだけどね」と言う。大丈夫なのだろうか。「効く人にとっては抜群の効果がある。ただ躁転してしまうこともある」と言うのだが。

いかん、また最近日記を書くのをさぼっている。とは言えあまり書くこともないのだが。調子は相変わらずあまりよくもない。めちゃくちゃ悪いということもないが、外に出るのが非常におっくうだ。出てしまえばなんとか体が動くこともあるが、出てから調子を崩して困ることもある。

台風の影響が凄いようだ。西日本はかなり大変なことになっているみたいなのだが、横浜は幸い雨が断続的に降ったり少し風が強いくらいで済んでいる。

夜、テレビを観ているといきなり電気が消えて暗くなった。停電か?台風の影響か?などと思ったが、よく見ると消えているのはリビングの蛍光灯だけで、テレビもオーディオもついている。蛍光灯のひもを引っ張ってみると、豆球はつくが蛍光灯は2本ともつかない。どうやらグロウがやられたようだ。買ってきて交換すればいいのだろうが、実はうちはこのリビングだけ天井が異様に高く、うちにある踏み台に乗っても背が届かないのだ。この蛍光灯を取り付けたときは、彼女の実家から脚立を借りてきたのだった。また借りてこなくては。この際だから脚立を買うか、とも思ってちょっとネットで値段を調べてみたが、1万円くらいしたりして、めったに使わないし置き場所にも困るのでやっぱ買うのはやめた。

明日はお天気はよさそうだが、金曜日くらいにまた崩れるらしい。次の台風も近づいているようだ。また台風の被害が大きくならなければいいのだが。

いかん、日記を書くのが滞っていた。ずっと調子は悪い。日記を書くのも忘れていた。

一昨日の火曜日は診察だった。しかし、私は動くことができず、また彼女に代わりに行ってもらった。主治医には「ご本人に来てもらわないと」と言われたそうなのだが、全くその通りだ。「この状態が続くなら入院した方がいい」とも主治医は言ったそうだが、確かにまともに通院できないのであれば、入院した方がいいだろう。

しかし、月曜日の晩は割と元気で、この調子だと明日の通院も大丈夫かな、と思っていたのだが、どうしてだろうか、いざ「行かないといけない」という段階になると、体が拒否しているかのように動かなくなる。ものすごいプレッシャーを感じるのだ。なんなんだろうか、これは。

そんな感じで引きこもりがちな最近なのだが、今日は外に出た。昼くらいまで寝ていて、起きたときもちょっと鬱っぽかったのだが、なんとか大丈夫そうだ、と思って彼女と一緒に映画を観に行った。川崎の映画館でやっている「忍者ハットリくん」を観て、横浜で食事して帰ってきた。ハットリくんはストーリーにかなり無理を感じたが、まあ頭使わずに見れるしおもしろかった。香取慎吾のやけくそっぽいというか地のままの演技はちょと笑えた。

調子が悪くなってからはいつも悪循環。今日のように昼から元気になる日もあるのだが、それではまだまだだ。やはりさっさと入院した方がいいのだろうか。