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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2004年5月10日

日記を書くのは久しぶりだ。調子が悪くて日記を書くのもしんどいというのもあったが、そもそも「1行でもいいから絶対毎日書かなくては」とかいう自分に対する制約、自由度のなさが調子を悪化させているかも、と思って無理に書かないようにしていたのだ。自分で自分の首を絞めていたのだ。

毎週末は外泊して家に戻っている。土曜日の昼前に帰って来て、月曜日の昼過ぎに病院に戻る。そんな感じでやっている。

今の状態は、4月の終わりに躁転して躁状態になっている。躁状態は鬱のまるで逆で、とにかく突っ走って突っ走って動き回って止まらなくなる。適度な休憩を入れることもなく、体がへとへとに疲れているのに自分で自分を止められない。制御不能なのだ。いろんなことがはかどるのはいいとして、体がぶっ倒れるまでやってしまう。

何とか自分をコントロールしようとして、今はタイマーを使っている。たとえば次の活動時間を50分とセットしておき、アラームが鳴ったら強制的にやっていることを休止して休む。そして今度は10分にアラームをセットし、それが鳴るまでは、早く続きがやりたくてうずうずしているのを我慢して体を休める。そんなことをやっているのだ。そんな機械に頼らずとも自分をコントロールできればいいが、まあ何もやらないよりかはましだろう。そうやって徐々に自分でできるようになっていけばいい。

病院の都合で4月から主治医が変更になった。この医者が当たりで、患者の状態に応じてダイナミックに薬を変えてきたりする。内科や外科などの普通の医療現場では、血液検査やレントゲンなど、客観的なデータを用いて医師は診断を下す。しかし精神科の場合、ほとんどの場合が自己申告の世界なのだ。診察といっても、患者が「ぜんぜん動けなくて、気分が落ち込んでいて」とか「ぜんぜん眠れなくて」とか話すのを聞いて医師は診断をくだす。

しかし、心の様子は見た目にも現れる。めつき、かおつき、姿勢、体の動きなどで心の状態がわかるのだ。そして、今度の主治医は患者のそういう点をよく観察している。入院病棟では、みんなでレクリエーションをやったりするが、今までの主治医はそういう場に顔を出すことはなかった。しかし、今度の主治医は顔を出すばかりか自ら参加したりする。そして、ただ参加するだけでなく、そこで患者の様子を事細かに観察しているのだ。私はこの先生についていくことに決めた。この先生が他の病院に移ったら、私も病院を移ろう。そう思わせるほどの名医だと思う。実際、看護師や他の患者からも評判がいい。

さてさて、昨日は友達の結婚式で疲れたのだが、なんとか自分をコントロールできて、チャペルの式から披露宴、二次会までもつことができた。めでたしめでたし。それでは今日はもう少ししたら病院に戻るのだ。