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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

月別アーカイブ: 2003年7月

昨日の睡眠の状況

 21:00 就寝
 22:59 中途覚醒
 01:47 中途覚醒
 02:50 中途覚醒 追加眠剤
 04:30 起床

中途覚醒は3回と最低記録をマークした。よしよし、この調子だ。できるだけ寝る前の眠剤でひっぱるために、目が覚めてもすぐに追加眠剤はもらいにいかず、3時前までねばっていた。2時50分に目が覚めたときに追加眠剤をもらいに行ったら、リミットぎりぎりなので看護婦は「微妙〜」としぶい顔をしていたが、なんとかもらって寝たところ、1時間半眠れて4時半に起きれた。この調子で、今度は中途覚醒はあっても、できるだけ最初の眠剤で引っ張って、追加眠剤なしで眠れるようにしていこう。薬は少ない方がよい。

朝一の体重を量る。最初の1ヶ月で4キロほど落ちたが、ここ1週間ほど停滞している。ダイエットは最初はぐぐっと落ちるが、ある程度落ちたらそこからなかなか減らないという。停滞期に入ってしまったか。これだけ運動して食事もダイエットメニューにして間食もいっさいしていないのに、体重が減ってくれないとは。私はもともと筋肉質で、手足には余分な脂肪は全くついてない。腹だけがみっともないのだ。ここを削るのは一番苦労するだろう。

朝4時半に起きたときは目が冴えていたのに、朝食前後あたりからまた頭がぼんやりし始めた。なんだろう。眠剤が残っているのだろうか。このまま寝てしまいそうになるが、それでは入院前のパターンと同じだ。どうすればよいのだろう。

なんか頭がぼんやりして気が乗らないので散歩は行かずに寝ていた。こういうときは無理矢理でも散歩に行った方がいいのだろうか。こうやってもう一度二度寝することが悪循環の始まりとなってしまうのか。それとも体の指令にしたがって休んだ方がよいのか。ケースバイケースなのかもしれないが、実生活に戻ったときに、どう判断すればよいか入院中につかめるようになっておきたい。

9時になったので作業棟へ行く準備をし、ストレッチを入念に行って作業棟へ。体力テストではなんと、「6段階中の6。非常にすぐれている」が出た。はじめてである。毎日運動しているからと言って、そんなに簡単に体力があがるものなのだろうか。日によってコンディションは違うだろうが、機械もひょっとしたら当てにならないかもしれない。とは言ってもけっこう高性能なマシンなのだがなあ。以前私が通っていたスポーツジムにあるのと同じ機種だが、ジムに通っていたときですら最高値は5だったのに。

それじゃあ、一般トレーニングもかなりいい値が出ると思いきや、普通だった。普通と言っても消費カロリーが198kcalとかなりいい方だが、以前200kcalを超えたときがあったことを考えると、もうちょっと高い数字が出るかと思った。初期負荷値がかなり高かったので、前半でばててしまったようだ。やはりたった10分の体力テストでは、ロングスパンの持久力を正確に出すことは難しいのかもしれない。

エアロバイクを終え、すぐにデイケアに合流。今日の午前は私の得意な卓球でトーナメント試合をするという。優勝はもらったと思っていたのに、今日はめちゃめちゃ不調で、凡ミスを連発して2回戦で素人に負けてしまった。素人と言っても運動神経のいい人で、長年デイケアで卓球をやっているからそこそこ上手だが、負ける相手ではなかったのに。サーブミス、スマッシュミス、平凡なショートのミス、数え上げたらきりがない。まあこんな日もあるさ。

午後のデイケアはフリータイム。将棋を指している人もいれば、ただお喋りしている人もいる。私もずっとソファに座ってお喋りしてたが、何かしようということになって、久々にUNOをやる。う〜ん、何年ぶりだろう。そんなこんなで昼のプログラムの時間は終わった。前は毎日スタッフが何らかの企画をしていたが、最近は「活動内容をメンバーの自主性に任せる方向にシフトしてく」とか言ってプログラムの内容が変わってしまった。スタッフが何か企画するのは水曜日だけ。後はミーティングだけとかセミフリーとかフリーとか、よくわからないプログラムになっている。メンバーはみんな単なるスタッフの手抜きだと言っている。

病棟に戻ると彼女が面会に来ていた。15時の約束だったが午後のプログラムが少し長引いたのだ。というかUNOが長引いたのだが。彼女とは結婚に向けていろいろ話をした。実は、こんなところに書くのもなんだが、まあ自分の日記だからかまわないのだが、自分が退院したら彼女と二人で住んで籍を入れようということになっている。式はあげない。自分がこんな状態なのでそれどころではない。できるだけ手間と金をかけずに実質的なことだけやってしまおう。式なんぞ後からでもできる。自分の中で一人暮らしというのがやはりどこかでネックになっていると感じていたし、彼女も一緒に住みたいと前から言っていたので、自分が退院したら調子がよくなろうが悪くなろうが一緒に住むことにしたのだ。それは先週父が来たときにも伝えたし、彼女の母親も同意してくれている(父親は亡くなっている)。ただ、自分がこういう状態なので彼女の母親はやはり心配なようだ。私の状態について私の主治医に直接話を聞きたいらしい。私の方から主治医に話を通しておくので、彼女の母親に直接病院に電話して主治医との面接を申し込んでもらうことにした。

彼女の中には不安はないらしいが、私の中には不安がある。ちょっと前まではそんなに不安はなかったのだが、本当にやって行けるだろうか。自分の計画では、長くてもあと2ヶ月くらいで退院してデイケアにちゃんと通い、区切りのいいところで来年の4月から職場に復帰したい、という心づもりである。それまでは会社の健保から支給されている傷病手当金で食いつないでいかないといけない。もう2年以上も会社を休んでいる私にはあまり経済的余裕はない。引っ越しするだけでも金がかかるし、財形を崩してでもなんとかやっていかなくてはならない。それまで金がかかることは極力控えよう。今年の春から合唱団Pに復帰して、8月には合宿、9月には演奏会があってちゃんと参加するつもりだったのだが、それも見送ることにした。どっちも金がかかるのだ。今は本当に100円単位で節約している。しかし、また調子を崩して再入院することになったら、復職できなかったら、その後の生活をやっていけるのか。先のことを考えると考えるほど悪い方向へ思考が行ってしまう。そんな先のことを心配するより、まず今の自分の課題を一つずつクリアしていくことを考えなければ。結果はあとからついてくるはずだ。う〜ん、男の自分がマリッジブルーになってどうする。

昨日の睡眠の状況
 21:00 就寝
 00:00 中途覚醒
 01:27 中途覚醒
 01:31 中途覚醒 追加眠剤
 03:31 中途覚醒
 03:50 起床
中途覚醒は4回。と言っても1時27分の後すぐに31分に目が覚めている。もっと寝ようとして一瞬寝たけどすぐに目が覚めたので追加眠剤をもらった。そして3時31分の後も50分にもう目が覚めている。もう一度眠れるかとベッドの中でねばったが、眠れそうにないので起きてホールに出てきた。喫煙所には一人しかいない。日によっはこの時間でももっと賑わっていることもあるのだが。少しずつ中途覚醒が減っていって、1回に眠る時間が長くなっていけばよいのだが。

朝食後は8時頃から久しぶりに散歩してオカリナを吹き、猫と遊ぶ。9時半からは病棟の体育館レク。ドッジボールとバレーボールをやったが、デイケアのスポーツに慣れていると、やはり物足りない。

昼食後、デイケア棟に行ってエアロバイクを30分漕ぐ。前回もそうだったが、午前中にスポーツをやった日は心拍数がはじめから高い。負荷もあまり上がらなかったが、消費カロリーは177kcaだったから、まあいいだろう。

午後からは病棟レクでソフトボールをやるというので参加する。13時半から始まって、私はピッチャーをやったのだが、30分もしないうちに雨が降ってきて中止。1−1の引き分けだった。

その後は8月にある「盆踊り」なる病院行事のために、ホールで盆踊りの練習をやっていた。が、私はやる気がなくて参加しなかった。病棟のプログラムの参加義務はないが、デイケアより病棟の行事を優先するように言われているため終わるまでデイケアには行けない。ベッドにひっくり返って寝ていた。

盆踊りが終わったようなのでデイケアへ顔を出す。ちょうど午後のプログラムが終わったところのようだった。そして15時から16時半までバレー。いつもなら体育館のドアや窓を開けてやるのだが、今日は雨が激しく降っていたので全部閉め切ってやった。そうしたら、サウナのような状態になって、みんなぼ〜っとしてテンションが低い。不快指数上がりまくりである。そのテンションのままバレーをやった。なんだかいつもより爽快感はない。なんか妙な疲労感がある。

夜になって自律訓練法をやる。昨日よりも手足の重量感や温感が早く感じられるようになった。毎日続けることがやはり重要だろう。その後は喫煙所で自分と同じような病気を抱えた人たちと話をする。やはり同じ病気や同じ悩みを持った人たちと話していると、お互いに共感できるところがたくさんあって、なんだかほっとする。

昨日の睡眠の状況
 21:00 就寝
 22:51 中途覚醒
 01:40 中途覚醒
 02:17 中途覚醒
 02:35 中途覚醒 追加眠剤
 04:08 中途覚醒
 04:15 中途覚醒
 04:26 起床
昨日は中途覚醒が6回と多いように見えるが、昨日は3時前に2回目の追加眠剤をもらって、朝それが残ってぼんやりしてた反省をふまえて、やはり追加眠剤は1回にして、できるだけ1回目をもらうのを後にしようとしたからである。だからちょこちょこ目が覚めても3時前ぎりぎりまでねばって追加眠剤をもらった。1回目の追加眠剤は2回目のより弱いので、後に残る心配はない。4時台になってまたちょこちょこ目が覚めたが、10分20分と細切れでもいいから、寝られるところまで寝ようとした結果、中途覚醒の回数は多くなった。でも今はこれでいいのだ。後は自然に夜中に目が覚めなくなるのを待つしかない。と言いつつなかなか睡眠が持続しないのはなぜだろう。寝付きはよくなった。眠剤の効きが早くなったのは、寝る前の薬は21時前に飲んですぐに寝てるのだが、22時までに寝付いていることで証明されている。22時の時点で起きていたら巡視に入ってくる看護婦に気がつくはずだからだ。「寝付きをよくするのは簡単だが、眠りを持続させるのは難しい」前の入院の時にも主治医に言われたことだ。

夕べは寒かった。この梅雨寒なのに窓を少し開けて寝てしまったせいだろうか、風邪をひいたみたいだ。いっときものすごく暑くなったときに長袖のパジャマは持って帰ってしまい、今は半袖の薄手のパジャマで寝ている。下にTシャツでも着込めばよかった。鼻水がじゅるじゅる出て少し咳が出て、朝は少し喘息気味だった。看護婦に風邪薬の希望を告げておいた。

シーツ交換の後、散歩は行かずにゆっくり寝てた。少し楽になったが鼻水は止まらない。9時過ぎになったのでデイケアへ。今日の午前はこの病院の職員とのソフトボールの対抗試合。職員の野球部の人たちもいてみんなうまく、14−9で負けてしまった。自分はセンターとファーストを交代で守ったのだが、守備は良かったのだがヒット性の当たりを打てなかったので悔しかった。相手のミスで出塁しただけだ。でもやはりソフトボールは楽しい。

午後のデイケアはゲームの時間。今日は作業療法士の実習生の企画したゲーム。けっこうおもしろかった。うむ、負けてなるものか。私もまた何かネタを考えてこようかな。

15時からはテニス。1つしかコートはないのに今日は19人も集まって大変だった。ちょこっとしか練習できなかった。本当は木曜日の午前もテニスをやっていて、そっちの方が人数が少ないのでそっちに出たいのだが、病棟に戻った後の主治医との面接で「病棟の体育館レクよりもデイケアの方に出たいんですけど」言ったところ、「デイケアは原則的に退院した人が通うところだし、入院している間は病棟のプログラムを優先してください」と言われてしまった。ちっ。主治医との面接ではその他に、一昨日の晩に2回目の追加眠剤を飲んだら朝に残った、ということを言った。今の2回目の追加眠財は結構強いやつなので、効果の持続時間が短いハルシオンに変えてもらった。できれば2回目の追加眠財は飲まずにすませたい、というか1回目もなしにすませたい、そして中途覚醒なしで、夜寝たら朝までずっと眠っていたいものだ。寝つきはいいが眠りが持続しない。でもそれなりに熟睡感はある。どうしても継続して眠れない状態が続くのであれば、日中に体は動くのだから、そういうものだと思ってあきらめてしまう必要もあるのか。

夕食後、しばらくたってから自律訓練法をやる。病院にいる間はスポーツもしているし、体は緊張していないしリラックスしてはいるのだが、毎日続けていくことによって、カウンセラーの言うようにいつでも瞬時に体をリラックスした状態にできるかもしれない。外へ出たとき、うちへ帰ったとき、疲れをためないように、日頃から訓練しておくのだ。一歩ずつ、一歩ずつ。

昨日の日記は自分でアップしようとしたら途中でちょんぎれてしまった。やはりPDAからだと何らかの制約があるのか、アップできる文字数に限りがあるようだ。友人にメールで日記のファイルを送って代理アップしてもらったので、昨日の日記を読んで「途中で切れてる」と思った方は、今はちゃんとアップされているはずなので昨日の続きから読んでいただきたい。

さて、本文。

昨日の睡眠の状況
 21:00 就寝
  0:21 中途覚醒
  0:51 中途覚醒 追加眠剤
  2:46 中途覚醒
  2:54 中途覚醒 追加眠剤
  4:25 中途覚醒
  4:52 起床
久しぶりに2回目の追加眠剤をもらってしまった。最近はいつも1回なのだが、3時前に立て続けに目が覚めて、これはもう眠れないかも、でもまだ3時前だから追加眠剤がもらえる、と思って2回目をもらったのだ。もっと寝たかったのだ。案の定「強いから朝に残るよ」と看護婦に言われたが、「そう言われても残った試しがないんです」そう答える。2回目の追加眠剤のおかげでまたけっこう眠れた。でも4時をすぎてからちょこちょこ目を覚ますようになったので、結局ホールに出てきた。起床時刻まで眠っていたことはまだ一度もない。でも少し頭がぼんやりして、眠剤が残っている感じはある。前は2回目の眠剤は残らなかったので、前よりは薬が効くようになってきているということだ。夜中に目が覚めないで眠れないかなあ。首が少し凝っている感じがする。寝ている間にも体が緊張しているのだろうか。自律訓練法をやって寝た方がいいのかな。

今日はなんとなく気分が乗らなくて散歩に行かず、朝食後にベッドで寝ていたら看護婦から呼び出された。父親から電話があったからコールバックしてほしいという。7月1日から患者への電話の取り次ぎは行わなくなった。家族も例外ではない。父親の携帯に電話すると、仕事で東京に来ているから今日の午後に面会に来るという。

9時前になったので作業棟に行く準備をして畳のところでストレッチ。作業棟ではエアロバイクでいつもの体力テストと30分の通常トレーニングをこなす。体力テストの結果はあまりよくなかった。眠剤が残っていてなんとなく頭と体がぼんやりしているせいだろうか。心拍数が平常時からいつもより高めだった。その体力テストの結果で出た負荷値を一般トレーニングで設定するのだが、いつもよりだいぶ低い。それで一般トレーニングを始めた。結果はあまりよくないだろうと思っていたが、そんなことはなく消費カロリーは185kcalを超えた。調子が悪いときは悪いなりにスタート負荷が低くても、それなりに持続してトータルではいつもと変わらない成果を出せるようだ。これは一つ教訓になった。

作業棟から戻ってすぐにデイケアへ。今日の午前は園芸。植えている作物が風で倒れないように添え木をしたり、周りの草刈りをする。私は草刈り班で、鎌を片手に徹底的に雑草を刈っていった。こういう土いじりも楽しいものだ。天気は曇りで気温もそんなに高くなく、快適に作業ができた。終わってみると、鬱蒼としていた畑がとてもすっきりした。

午後は13時半から患者懇談会が病棟であったが5分で終わったのでデイケアに合流する。火曜の午後はセミフリーと言って、あらかじめメンバーの誰かが何かを企画してやる、と決めて、メンバー主体でゲームなどをする時間だ。

とは言え、今まで誰も何も企画しなかったので、だらだら過ごしているだけだった。今週は初めてメンバーの企画があった。企画者は私である。昨日のミーティングで「明日の午後は何をやりましょうかね」と言う話が出たときに、ちょっとアイデアがあったので手を挙げてみたのだ。そして今日やったのが「事故紹介」。念のため自己紹介の誤変換ではない。

これは、ジョイントコンサートの打ち上げの二次会でやったらしく、私は出席していなかったのだが、みんなが自分の遭遇した事故を紹介するというものだ。ジョイントコンサートの掲示板でそれを読んでおもしろそうだな、と思っていたので今回ゲームのネタにしてみた。

みんなが一人ずつ、自分が遭遇した事故や事件、ハプニングなどを話していき、そして誰の話が一番おもしろかったか、あるいはインパクトがあったか、というのを紙に書いて投票してもらい、開票していく、という形式でやった。そして最も得票数の多かった人が「ハプニング大賞」というわけである。けっこうみんなの知られざる過去が出てきておもしろかった。みんなも割と楽しんでくれて、スタッフも喜んでいた。これを機に他のメンバーも企画を出してくれるといいのだが。私はこういうのをやるのが好きなので、誰もやらなかったら次々とネタを考えて毎週やりそうだ。

スタッフの都合により15時からのスポーツクラブはお休み。今日は父が来るのでちょうどよかった。15時半くらいに父が面会に来て、久しぶりに自分のことや家族のことをいろいろしゃべった。父と会うのは2年ぶりくらいだろうか。以前に入院していたときに面会に来たことがあったが、それ以来である。

私はアダルトチルドレンの本やら何やら読みあさって「今の自分がこうなってしまったのは両親のせいだ」そう思ってずいぶん恨みを持った時期があった。その頃に「もう二度と俺に電話するな。会いにも来るな」そういうことを言ってしまった。それからほとんど連絡を取ってなかった。前回退院したときに「退院したから」そして今回入院するときに「また入院するから」そう電話しただけであった。

今日父と話してみて、ずいぶんと自分の中でわだかまりがなくなっていることに気がついた。うちは男ばかりの4人兄弟だが、4人ともおかしい。精神病を抱えているのが2人、あとの2人も社会に適応できないちょっとひねた性格だ。兄弟全員がおかしくなったのは親のせいだ、そう思っていた。それは確かにあるかもしれないが、今さら過去のことを責めてどうこう言ったところで、子供に返ってやり直せるわけでもなし。親もそういう風にしようと思って育てたわけでもなし。後ろを向いてもしかたがない。過去のわだかまりを捨て、前を向いて、これからどう家族といい関係を築いていけるか、そういう心境にようやくなれた。

昨日の睡眠の状況
 22:00 就寝
  0:34 中途覚醒
  0:51 中途覚醒
  1:09 中途覚醒 追加眠剤
  1:59 中途覚醒
  4:23 起床
また中途覚醒が4回。まだまだ進歩はない。一昨日の夜、寝る前には「追加眠剤をもらい忘れた」と思っていたのだが、うちにも眠剤のストックがあったので、あらかじめそれを準備しておいて、夜中に飲んだ。上の時刻を見てわかるように、0:51に目が覚めて、もう一度寝ようと思ったのに1:09にまた目が覚める、つまり睡眠が20分しか持続しない状態になったから、もう眠剤の効果はきれている。それで追加眠剤を飲んだところ、なんとか眠りを続行できたのだ。それにしては追加眠剤を飲んでから50分で1回目が覚めている。ありゃ?と思ったが、もう一度寝直したらけっこう眠れた。本当はさらにもう一度寝ようかと思ったが、眠気がなくなって、疲労もとれているし、頭のぼんやり感も体のだるさもなかったので、起きて来たのだ。そして軽く「目覚めのヨガ」のポーズをやってみて、早朝散歩に出かける。と言ってもすぐそこの交差点までゆっくりと歩いて戻ってくるだけ。朝から無理は禁物だ。朝の空気はすがすがしくて気持ちいい。5時前でもこの季節ではすっかり明るい。深呼吸をしたり伸びをしたりしながら、ゆっくりとした足取りで一歩ずつ歩いていく。今日は何をして何をして何をしよう、そういう1日の計画を頭に描きながら。夏だから早朝散歩は気持ちいいが、冬になると暗いし寒いし、つらいかもしれない。今は散歩から戻ってきたところだ。やっと月曜の朝にしてリフレッシュが完了したようだ。

朝出かける時間まで暇なので、自分のHPをいじくったりする。趣味のページに「腹話術」を追加した。ちょっと最近練習しているのだが、やはりなかなか難しい。やっぱ自己流では限界があるのか。そういえば、昨日テレビを見ていて思ったが、ちょっと目が悪くなったようだ。今ですら0.0いくつというレベルなのに、このシグマリオン3の小さな小さな文字を見ているうちに、さらに悪くなったようだ。病院で「目が良くなるマジカルアイという立体視の本を見てると、本当に少し目が良くなった」という話を聞いたので、今度買ってこよう。

朝、病院に行くまでにはまだ時間がある。掃除機をかけたり、ちょこちょこと部屋の整理をしたりする。また止まらなくならないように、落ち着いて落ち着いて、休みを入れながら。テレビをつけっぱなしにしながら快適に掃除する。おっと6時半になった。日課のラジオ体操をする。そしてこの日記の続きを書くが、昨日入れ替えたエディタがさくさく動くと思いきや、そうでもなかったのでWordpadに戻す。

たった今病院まで戻ってきた。9時40分。なんとか調子を崩さずに戻ってこれたので、外泊訓練の最低目標としてはクリアできたかな、という感じである。病院に来るだけで少し疲れた。当然である。作業療法は今日は行かずにデイケアに行く。作業療法は、家から通うときの負荷を考えてスケジュールに入れていたから、本当に家から来たときはやらない。とりあえずこれ以上負荷はあげない。今はなんとか落ち着いているが、今日はこれから始まるのだ。今日一日を乗り切れるか。慎重に行動しよう。

とりあえず午前中のデイケアは無事終了した。卓球とバレーボールをやった。卓球では他の卓球経験者と試合をした。今のルールに基づき、サーブは2本交代の11点マッチ、3セット先取である。これが白熱した試合になって、5セットまでもつれこんで最後はデュースまでいったが、惜しくも負けてしまった。バレーは人数が多くて4チームできたので、2試合ずつやった。1試合目は勝ったが2試合目は負けてしまった。

終わってみると、体の疲れは多少あるが、爽快感がある。スポーツをすると精神的にはいいような気がする。それから、バレーボールが前よりうまくなったような気がする。技術的に、ということもあるが、それ以外の要素もある。前は周りを見る余裕がなかったのが、ボールの軌道を読んだり周囲のプレーヤーがどういう動きをしているか、ある程度把握しながらプレーしていくことができるようになってきたのだ。これは自分のものの考え方や生き方そのものにも重要な要素であるような気がする。周囲を見て状況判断しながら、なおかつ自分の状態も把握しながら適切に行動する。そして「休む」のも重要な行動だ。

アクシデントがあった。バレーの途中で眼鏡の鼻の部分を止める部品が取れてしまったのだ。とりあえず片方なくても眼鏡はかけれたのでプレーは続行した。病棟に戻って眼鏡を見せ、理由を話して緊急に外出許可をもらう。本当は外出、外泊は前日に届け出用紙を出さないといけないが、事情が事情なので許可してもらえた。昼食を食べてすぐにバスに乗り、駅の近くの眼鏡屋に行って修理してもらう。「シリコンパッド」という部品らしいが、それを交換して無事直った。すぐにUターンして病院に戻る。1時間もかからなかった。

午後からのデイケアに少し遅れて参加する。今日はミーティングのみ。9月に予定されているキャンプについて何をやりたいか、みんな紙に書いて出し、スタッフが読み上げていって、だいたいどういう感じのキャンプにしたいか方向性をつかむ。詳細を決めるのは来週以降になるだろう。看護実習生が5人来ていたので、その自己紹介とか、なぜ看護婦になりたいと思ったとかを質問したりもした。「なんとなく」みたいな人も何人かいた。世の中そんなもんだろう。

その後はカウンセリング。先週テンションがあがりすぎて失言してその後鬱に陥ったことと、外泊の様子を話す。私は「外泊訓練」というひとくくりで自分にノルマを作ってしまっていて、一日一日でその日の疲れをクリアできてないことを指摘された。月曜日の朝に帰れればオッケーで、それまでに2泊3日の間に帳尻を合わせているだけなのだ。そして先週との大きな違いは、日曜日の過ごし方。先週は1泊で日曜日は夕方に病院に戻ってくるだけでよかったのだが、今回は2泊で、日曜日にも予定があった。土曜日の疲れをその日のうちにクリアできてないのは先週と同じだが、昨日は日曜日の疲れもクリアできなかった。ではなぜ疲れが取れたのか。カウンセラーは私の話の中から「自律訓練法をやっているうちにそのまま寝てしまって、目が覚めたら楽になっていた」という点に着目した。自律訓練法が効いたということは、それまで筋肉が硬直していて疲れが取れていなかった証拠である。要するに夜になっても日曜日自体の疲れが取れてなかったのだ。日曜日は休んでいるように見えて休んでなかったのだ。やはり体のどこかによけいな力が入っていて、ただぼーっとゲームをやっているだけのつもりでも疲れていたのだ。そう言えば土日に異常に首が凝っていたのも、無意識のうちに体に力が入っていたせいだろう。ではどうすればいいのか。それはこれから模索していこう。自律訓練法は一つの効果的な方法に違いない。これはたまった疲れをとりのぞくためのものではない。ただその瞬間、筋肉を弛緩させてリラックスするだけの効果だ。しかしそれが効いて、やっとリラックスした状態で寝ることができて疲れが取れたのだ。これを1日のサイクルでできないか。入院する前、何ヶ月も毎日毎日何もやってないのに疲労感を感じていたのは、実は寝ているだけでもどこかの筋肉が緊張していて疲れていたのではないか。私がそう言うとカウンセラーも同意した。自律訓練法は訓練を重ねると、どんなときにも全身の筋肉を弛緩させてリラックスさせることができるようになるという。そう言えば1年以上前に同じことをカウンセラーから聞いたのにすっかり忘れていた。私もこれから「訓練」してリラックスを心掛けるようにしよう。

他にも、なぜ病院では疲れないのに外に出ると、家に帰るとこんなに疲れるのか、環境以外に自分の中で何が違っているのか、そういう話も出た。前にも出たが、これもこれからの外泊訓練を通して模索していきたい。まだまだ課題は山積みだ。

病棟に戻り、今度は主治医と面接。カウンセラーに話したようなことをかいつまんで話す。とりあえずこの調子で外泊訓練を続けていくことにする。眠剤の効きが早くなってきたので、寝る前の薬を20時から21時に変えてもらった。今夜から眠る時間が少しシフトするかなあ。