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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2007年9月10日

朝起きたら、虫になっていた。

違う、石になっていた。

昨日は「よっしゃ、明日から会社に復帰だ!」と気合いを入れていた。
しかし、朝起きたら動けなかった。固まっていた。

なぜなんだ?昨日までは、特に調子が悪くもなく、ただ眠くて日中寝てしまったりしていただけなのに。それなのに、朝、起きたら動けなかった。眠いとかそういうのではない。動けないのだ。

妻が朝の薬を持ってきてくれて、なんとか薬を飲んで、また横になる。動けない。会社に行くと決めたのだ。遅刻しても行くと決めたのだ。決めたのだ。行かなければ。行かなければ。ダメだ、何かに追いつめられて、動けない病がまた出てきた。

何が自分を追いつめているのか。調子が悪かったら無理をしないで休めばいい。会社のメールは自宅でもチェックしていて、今は特に忙しくなくて、私がいなくても仕事がまわっていることはわかっている。派遣会社から何か言われそうだからか?いや、そうでもない。

私は昨日まで会社を休んでいる間に考えたのだ。今後の自分の生き方を。

私は一生この病気とつきあって生きていかなければならない。
しかし、そのためには、自分だけでなく、自分を取り巻く家族や友人、そして何よりも職場の人たちもこの病気を理解し、一緒につきあってくれないと、生きていけない。
今の職場は、そういう面では上司の理解もあるし、時間に対しても全体的にルーズでアバウトなので、私にとっては好都合であり、非常に恵まれている環境である。

せっかく苦労してたどり着いた、今の自分を活かせてくれそうな職場である。できれば、ここで細く長く、ずっと働いていきたい。

しかし、調子が悪い時期は何週間も何ヶ月も、ずっと休み、ということはいくらなんでも無理である。

だから、細く長く仕事をさせてもらいたい。調子が悪いときは、調子が悪いなりに、遅れてもいいから会社に行ってそれなりに仕事をし、しんどかったら早退させてもらう。それでも周りが許してくれるなら、それに甘えて仕事を続けさせてもらいたい。

そのためには、調子が悪いときでも「まずは会社に行く」ことが大事なのだ。調子が悪いときは悪いなりのやり過ごし方を自分で見つけるのだ。

そのプレッシャーだろうか。自分の中では昨日までは「会社に行きたい」だったのに、今日は「行かなければ」になってしまっている。そして「ねばならない」は自分をがんじがらめにしてしまう。

しかし、今日はそこからはい上がった。気力を振り絞り、11時前に家を出て、何とか12時頃会社に着いた。みんなは涼しい顔で、Nさんは「あら大丈夫?」てな感じ。みんな黙々と仕事をしていて一見殺伐としてるが、なぜか温かみがあって居心地のいいこの職場。ときにはみんなでミーティングループでティータイムがあったりする。

せっかく見つけた自分の居場所。この場所を失うもんか。

今日は16時で早退した。実働4時間だが、無理はしないのだ。久しぶりだからそれくらいでいいのだ。上司は今日はいないから、適当なのだ。

それでいいのだろうか。まだ答えは見つかってない。