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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

昨日の日記は自分でアップしようとしたら途中でちょんぎれてしまった。やはりPDAからだと何らかの制約があるのか、アップできる文字数に限りがあるようだ。友人にメールで日記のファイルを送って代理アップしてもらったので、昨日の日記を読んで「途中で切れてる」と思った方は、今はちゃんとアップされているはずなので昨日の続きから読んでいただきたい。

さて、本文。

昨日の睡眠の状況
 21:00 就寝
  0:21 中途覚醒
  0:51 中途覚醒 追加眠剤
  2:46 中途覚醒
  2:54 中途覚醒 追加眠剤
  4:25 中途覚醒
  4:52 起床
久しぶりに2回目の追加眠剤をもらってしまった。最近はいつも1回なのだが、3時前に立て続けに目が覚めて、これはもう眠れないかも、でもまだ3時前だから追加眠剤がもらえる、と思って2回目をもらったのだ。もっと寝たかったのだ。案の定「強いから朝に残るよ」と看護婦に言われたが、「そう言われても残った試しがないんです」そう答える。2回目の追加眠剤のおかげでまたけっこう眠れた。でも4時をすぎてからちょこちょこ目を覚ますようになったので、結局ホールに出てきた。起床時刻まで眠っていたことはまだ一度もない。でも少し頭がぼんやりして、眠剤が残っている感じはある。前は2回目の眠剤は残らなかったので、前よりは薬が効くようになってきているということだ。夜中に目が覚めないで眠れないかなあ。首が少し凝っている感じがする。寝ている間にも体が緊張しているのだろうか。自律訓練法をやって寝た方がいいのかな。

今日はなんとなく気分が乗らなくて散歩に行かず、朝食後にベッドで寝ていたら看護婦から呼び出された。父親から電話があったからコールバックしてほしいという。7月1日から患者への電話の取り次ぎは行わなくなった。家族も例外ではない。父親の携帯に電話すると、仕事で東京に来ているから今日の午後に面会に来るという。

9時前になったので作業棟に行く準備をして畳のところでストレッチ。作業棟ではエアロバイクでいつもの体力テストと30分の通常トレーニングをこなす。体力テストの結果はあまりよくなかった。眠剤が残っていてなんとなく頭と体がぼんやりしているせいだろうか。心拍数が平常時からいつもより高めだった。その体力テストの結果で出た負荷値を一般トレーニングで設定するのだが、いつもよりだいぶ低い。それで一般トレーニングを始めた。結果はあまりよくないだろうと思っていたが、そんなことはなく消費カロリーは185kcalを超えた。調子が悪いときは悪いなりにスタート負荷が低くても、それなりに持続してトータルではいつもと変わらない成果を出せるようだ。これは一つ教訓になった。

作業棟から戻ってすぐにデイケアへ。今日の午前は園芸。植えている作物が風で倒れないように添え木をしたり、周りの草刈りをする。私は草刈り班で、鎌を片手に徹底的に雑草を刈っていった。こういう土いじりも楽しいものだ。天気は曇りで気温もそんなに高くなく、快適に作業ができた。終わってみると、鬱蒼としていた畑がとてもすっきりした。

午後は13時半から患者懇談会が病棟であったが5分で終わったのでデイケアに合流する。火曜の午後はセミフリーと言って、あらかじめメンバーの誰かが何かを企画してやる、と決めて、メンバー主体でゲームなどをする時間だ。

とは言え、今まで誰も何も企画しなかったので、だらだら過ごしているだけだった。今週は初めてメンバーの企画があった。企画者は私である。昨日のミーティングで「明日の午後は何をやりましょうかね」と言う話が出たときに、ちょっとアイデアがあったので手を挙げてみたのだ。そして今日やったのが「事故紹介」。念のため自己紹介の誤変換ではない。

これは、ジョイントコンサートの打ち上げの二次会でやったらしく、私は出席していなかったのだが、みんなが自分の遭遇した事故を紹介するというものだ。ジョイントコンサートの掲示板でそれを読んでおもしろそうだな、と思っていたので今回ゲームのネタにしてみた。

みんなが一人ずつ、自分が遭遇した事故や事件、ハプニングなどを話していき、そして誰の話が一番おもしろかったか、あるいはインパクトがあったか、というのを紙に書いて投票してもらい、開票していく、という形式でやった。そして最も得票数の多かった人が「ハプニング大賞」というわけである。けっこうみんなの知られざる過去が出てきておもしろかった。みんなも割と楽しんでくれて、スタッフも喜んでいた。これを機に他のメンバーも企画を出してくれるといいのだが。私はこういうのをやるのが好きなので、誰もやらなかったら次々とネタを考えて毎週やりそうだ。

スタッフの都合により15時からのスポーツクラブはお休み。今日は父が来るのでちょうどよかった。15時半くらいに父が面会に来て、久しぶりに自分のことや家族のことをいろいろしゃべった。父と会うのは2年ぶりくらいだろうか。以前に入院していたときに面会に来たことがあったが、それ以来である。

私はアダルトチルドレンの本やら何やら読みあさって「今の自分がこうなってしまったのは両親のせいだ」そう思ってずいぶん恨みを持った時期があった。その頃に「もう二度と俺に電話するな。会いにも来るな」そういうことを言ってしまった。それからほとんど連絡を取ってなかった。前回退院したときに「退院したから」そして今回入院するときに「また入院するから」そう電話しただけであった。

今日父と話してみて、ずいぶんと自分の中でわだかまりがなくなっていることに気がついた。うちは男ばかりの4人兄弟だが、4人ともおかしい。精神病を抱えているのが2人、あとの2人も社会に適応できないちょっとひねた性格だ。兄弟全員がおかしくなったのは親のせいだ、そう思っていた。それは確かにあるかもしれないが、今さら過去のことを責めてどうこう言ったところで、子供に返ってやり直せるわけでもなし。親もそういう風にしようと思って育てたわけでもなし。後ろを向いてもしかたがない。過去のわだかまりを捨て、前を向いて、これからどう家族といい関係を築いていけるか、そういう心境にようやくなれた。

昨日の睡眠の状況
 22:00 就寝
  0:34 中途覚醒
  0:51 中途覚醒
  1:09 中途覚醒 追加眠剤
  1:59 中途覚醒
  4:23 起床
また中途覚醒が4回。まだまだ進歩はない。一昨日の夜、寝る前には「追加眠剤をもらい忘れた」と思っていたのだが、うちにも眠剤のストックがあったので、あらかじめそれを準備しておいて、夜中に飲んだ。上の時刻を見てわかるように、0:51に目が覚めて、もう一度寝ようと思ったのに1:09にまた目が覚める、つまり睡眠が20分しか持続しない状態になったから、もう眠剤の効果はきれている。それで追加眠剤を飲んだところ、なんとか眠りを続行できたのだ。それにしては追加眠剤を飲んでから50分で1回目が覚めている。ありゃ?と思ったが、もう一度寝直したらけっこう眠れた。本当はさらにもう一度寝ようかと思ったが、眠気がなくなって、疲労もとれているし、頭のぼんやり感も体のだるさもなかったので、起きて来たのだ。そして軽く「目覚めのヨガ」のポーズをやってみて、早朝散歩に出かける。と言ってもすぐそこの交差点までゆっくりと歩いて戻ってくるだけ。朝から無理は禁物だ。朝の空気はすがすがしくて気持ちいい。5時前でもこの季節ではすっかり明るい。深呼吸をしたり伸びをしたりしながら、ゆっくりとした足取りで一歩ずつ歩いていく。今日は何をして何をして何をしよう、そういう1日の計画を頭に描きながら。夏だから早朝散歩は気持ちいいが、冬になると暗いし寒いし、つらいかもしれない。今は散歩から戻ってきたところだ。やっと月曜の朝にしてリフレッシュが完了したようだ。

朝出かける時間まで暇なので、自分のHPをいじくったりする。趣味のページに「腹話術」を追加した。ちょっと最近練習しているのだが、やはりなかなか難しい。やっぱ自己流では限界があるのか。そういえば、昨日テレビを見ていて思ったが、ちょっと目が悪くなったようだ。今ですら0.0いくつというレベルなのに、このシグマリオン3の小さな小さな文字を見ているうちに、さらに悪くなったようだ。病院で「目が良くなるマジカルアイという立体視の本を見てると、本当に少し目が良くなった」という話を聞いたので、今度買ってこよう。

朝、病院に行くまでにはまだ時間がある。掃除機をかけたり、ちょこちょこと部屋の整理をしたりする。また止まらなくならないように、落ち着いて落ち着いて、休みを入れながら。テレビをつけっぱなしにしながら快適に掃除する。おっと6時半になった。日課のラジオ体操をする。そしてこの日記の続きを書くが、昨日入れ替えたエディタがさくさく動くと思いきや、そうでもなかったのでWordpadに戻す。

たった今病院まで戻ってきた。9時40分。なんとか調子を崩さずに戻ってこれたので、外泊訓練の最低目標としてはクリアできたかな、という感じである。病院に来るだけで少し疲れた。当然である。作業療法は今日は行かずにデイケアに行く。作業療法は、家から通うときの負荷を考えてスケジュールに入れていたから、本当に家から来たときはやらない。とりあえずこれ以上負荷はあげない。今はなんとか落ち着いているが、今日はこれから始まるのだ。今日一日を乗り切れるか。慎重に行動しよう。

とりあえず午前中のデイケアは無事終了した。卓球とバレーボールをやった。卓球では他の卓球経験者と試合をした。今のルールに基づき、サーブは2本交代の11点マッチ、3セット先取である。これが白熱した試合になって、5セットまでもつれこんで最後はデュースまでいったが、惜しくも負けてしまった。バレーは人数が多くて4チームできたので、2試合ずつやった。1試合目は勝ったが2試合目は負けてしまった。

終わってみると、体の疲れは多少あるが、爽快感がある。スポーツをすると精神的にはいいような気がする。それから、バレーボールが前よりうまくなったような気がする。技術的に、ということもあるが、それ以外の要素もある。前は周りを見る余裕がなかったのが、ボールの軌道を読んだり周囲のプレーヤーがどういう動きをしているか、ある程度把握しながらプレーしていくことができるようになってきたのだ。これは自分のものの考え方や生き方そのものにも重要な要素であるような気がする。周囲を見て状況判断しながら、なおかつ自分の状態も把握しながら適切に行動する。そして「休む」のも重要な行動だ。

アクシデントがあった。バレーの途中で眼鏡の鼻の部分を止める部品が取れてしまったのだ。とりあえず片方なくても眼鏡はかけれたのでプレーは続行した。病棟に戻って眼鏡を見せ、理由を話して緊急に外出許可をもらう。本当は外出、外泊は前日に届け出用紙を出さないといけないが、事情が事情なので許可してもらえた。昼食を食べてすぐにバスに乗り、駅の近くの眼鏡屋に行って修理してもらう。「シリコンパッド」という部品らしいが、それを交換して無事直った。すぐにUターンして病院に戻る。1時間もかからなかった。

午後からのデイケアに少し遅れて参加する。今日はミーティングのみ。9月に予定されているキャンプについて何をやりたいか、みんな紙に書いて出し、スタッフが読み上げていって、だいたいどういう感じのキャンプにしたいか方向性をつかむ。詳細を決めるのは来週以降になるだろう。看護実習生が5人来ていたので、その自己紹介とか、なぜ看護婦になりたいと思ったとかを質問したりもした。「なんとなく」みたいな人も何人かいた。世の中そんなもんだろう。

その後はカウンセリング。先週テンションがあがりすぎて失言してその後鬱に陥ったことと、外泊の様子を話す。私は「外泊訓練」というひとくくりで自分にノルマを作ってしまっていて、一日一日でその日の疲れをクリアできてないことを指摘された。月曜日の朝に帰れればオッケーで、それまでに2泊3日の間に帳尻を合わせているだけなのだ。そして先週との大きな違いは、日曜日の過ごし方。先週は1泊で日曜日は夕方に病院に戻ってくるだけでよかったのだが、今回は2泊で、日曜日にも予定があった。土曜日の疲れをその日のうちにクリアできてないのは先週と同じだが、昨日は日曜日の疲れもクリアできなかった。ではなぜ疲れが取れたのか。カウンセラーは私の話の中から「自律訓練法をやっているうちにそのまま寝てしまって、目が覚めたら楽になっていた」という点に着目した。自律訓練法が効いたということは、それまで筋肉が硬直していて疲れが取れていなかった証拠である。要するに夜になっても日曜日自体の疲れが取れてなかったのだ。日曜日は休んでいるように見えて休んでなかったのだ。やはり体のどこかによけいな力が入っていて、ただぼーっとゲームをやっているだけのつもりでも疲れていたのだ。そう言えば土日に異常に首が凝っていたのも、無意識のうちに体に力が入っていたせいだろう。ではどうすればいいのか。それはこれから模索していこう。自律訓練法は一つの効果的な方法に違いない。これはたまった疲れをとりのぞくためのものではない。ただその瞬間、筋肉を弛緩させてリラックスするだけの効果だ。しかしそれが効いて、やっとリラックスした状態で寝ることができて疲れが取れたのだ。これを1日のサイクルでできないか。入院する前、何ヶ月も毎日毎日何もやってないのに疲労感を感じていたのは、実は寝ているだけでもどこかの筋肉が緊張していて疲れていたのではないか。私がそう言うとカウンセラーも同意した。自律訓練法は訓練を重ねると、どんなときにも全身の筋肉を弛緩させてリラックスさせることができるようになるという。そう言えば1年以上前に同じことをカウンセラーから聞いたのにすっかり忘れていた。私もこれから「訓練」してリラックスを心掛けるようにしよう。

他にも、なぜ病院では疲れないのに外に出ると、家に帰るとこんなに疲れるのか、環境以外に自分の中で何が違っているのか、そういう話も出た。前にも出たが、これもこれからの外泊訓練を通して模索していきたい。まだまだ課題は山積みだ。

病棟に戻り、今度は主治医と面接。カウンセラーに話したようなことをかいつまんで話す。とりあえずこの調子で外泊訓練を続けていくことにする。眠剤の効きが早くなってきたので、寝る前の薬を20時から21時に変えてもらった。今夜から眠る時間が少しシフトするかなあ。

昨日は寝るまで首が凝って凝って、もう痛いほどだった。寝たのは23時半くらいだったろうか。眠剤を飲んですぐ横になった。普通、眠剤が効き出すのは1時間くらい、早くても30分くらいだが、昨日は疲れていたのか、割とすぐに寝付いたようだった。寝る直前に「しまった、追加眠剤をもらってくるのを忘れた」と思ったが、うちにも眠剤のストックはあるのでまあいいや、と思い直して寝る。中途覚醒は2回くらいか、4時45分くらいに起きてPCの前に向かい、一服する。もうちょっと寝てもいいが、またあくびでも出たら寝ることにしよう。外は雨がけっこう降っている。早朝散歩は今日は無理のようだ。そうそう、起きる前にちょっとだけ「目覚めるためのヨガのポーズ」をやってみた。少し体が軽くなったような気がする。この時間に目が覚めて、そのときは調子はそんなに悪くないのは入院前も一緒だった。問題は、この後また寝てしまってそのまま起きられなくなるか、調子が上向いてくるか、ということだ。早朝散歩は上向けるのによかった。代わりに体操でもしよう。そうそう、ラジオ体操は体を目覚めさせるのにけっこう効果がある。6時半にならないとやらないが、まだ5時過ぎ。録音しておこうかなあ。ああ、でもうちのミニコンポはアンテナをちゃんと張ってないためか、ラジオがちゃんと鳴らないんだよなあ。またポータブルラジオでラジオ体操するか。「夜は何時に寝ても朝はいつも同じ時間に起きること」早起き健康法の本に書いてあったが、退院してデイケアに通うこと、そして復職して会社に通うことを考えたらそれは必要なことだ。でも起きるのは6時くらいでもよいとは思うが。追加眠剤を飲んでもう一度寝ればよかったのか。でも病院でも追加眠剤は3時までと決まっているし、まあいいや。

起きて1時間半くらい経ったが、昨日の疲れが残っているのを感じる。先週カウンセラーに言われたことだが「1日の疲れはその日のうちで精算」しなければ、毎日の暮らしを回していくことができない。昨日が過活動だったのか、家に帰ると「疲れモード」に入って抜けないのか。首もまだ少し凝っている。そう言えば今日で入院して1ヶ月たつ。最初の予定では「1ヶ月くらい入院すれば睡眠障害も安定するだろう」と思ったが、そうはいかなかったようだ。安定するまであとどれくらいかかるのだろうか。これに関しては体自身の問題なので、心理的にどうのこうの考えてもしかたがない。元に戻るのを待つしかない。

今日は昼から合唱団Pの練習。本番指揮者の練習1回目である。12時に家を出ればまにあう。今日は朝から彼女が家に来ることになっていて、8時過ぎにやってきた。しかし、しばらくして調子が悪くなってきた。入院前のパターンだ。そして2時間くらいだろうか、寝てしまった。夢を見ていたから浅い眠りだったのだろう。今は11時過ぎだが完璧に疲れを感じている。昨日よりも疲れている。起きたのは11時頃だった。この調子で練習に行くのはとても無理だ。誰か読むのに間に合うかどうかわからないが、メーリングリストに欠席連絡を送る。

何が悪いのだろう。結局は疲れが溜まっているのがちゃんと1日1日で回復できてなかって、そのつけがまわってきたのか。あるいは昨日外出したときに感じた「気疲れ」から鬱モードに体が入ってしまっているのか。病院では大丈夫なのに、家に戻るとだめだ。以前の入院もこのパターンの繰り返しでなかなか進展せず、いったん退院してデイケアに通う、というやり方に切り替えたのだった。それからやはり調子を崩したものの、自力でなんとかしようとしてずいぶん長い月日をあがいていたものだ。とにかく、今回の入院では2泊3日の外泊ははじめてなので、1回目からうまくいかなくても、まあしかたがないじゃないかとできるだけ思うことにしよう。

昼食のパンを買ってきて2人で食べ、そのあと久しぶりにプレステ2で人生ゲームをやる。あまり反射神経とか頭とか使わないこのゲームはゆっくり進めめられて、こういう状態でもできるからよい。16時半くらいまでやっていた。相変わらず首は凝っているし、頭やぼんやりしているし、体はだるい。今回の外泊訓練は失敗だったのだろうか。それは明日の朝、ちゃんと病院へ行けるかどうか、それまでわからない。とにかくこの1週間、自分に無理がかかっていたことは確かで、その疲れが外泊で出てしまった。だが、「本番指揮者の先生の練習だから是が非でも行かなくてはならない」という「ねばならない」を払拭して今日は体を休めることができた。これはある意味、明日につなげるということで好判断とも言えるかもしれない。まあ、しんどいんで行けなかっただけ、と言ってしまえばおしまいだが。とにかく今日は「明日のために」そして「来週のために」つなげる1日にしたい。まだ夕方だが、夜もゆっくり休むのぢゃ。病院に戻ったら主治医とカウンセラーとよく相談しよう。自分の課題はまだまだたくさんある。

もしかすると、今日のこの体の疲れは先週の過活動のせいだけではないかもしれない。病棟にはまだ空調が入ってないが、病院から外に出ると暑かったり寒かったりする。外を歩いていると暑いが、建物や電車の中だと寒いくらい冷房を入れている。私は暑さには弱いが、急激な気温の変化にも弱いのだ。だから電車に乗ったりお店に出入りしていると、それだけで体調を崩しやすい。昨日は暑いからTシャツに半ズボンという格好だったのだが、電車の中では冷房が入っている上に扇風機まで回っていたし、合唱団Pの練習では空調の風がもろに当たる場所で寒かった。それらも今日の体調に影響しているかもしれない。

夕方になって彼女が買い物に行って夕食を作っている間、ヨガの体操をやって自律訓練法をやった。そしてそのままいつのまにか眠ってしまっていた。「ご飯できたよ」彼女の声で目が覚める。18時過ぎだった。1時間くらい寝ただろうか。体は少し楽になっていた。これを毎日やれば、その日の疲れをその日のうちに精算できるのか?

夜は久々にテレビを見て過ごす。21時に彼女は帰っていった。今日は22時くらいに寝ることにしよう。寝転がってテレビを見ている間に疲れはまた少し取れたような気がする。だがまだだるさは残っている。明日の朝になれば疲れは取れているだろうか。一週間のスタートをうまく始められることができるだろうか。先日「その日の調子は朝がカギだ」と書いたが、一週間の調子もまた月曜日がカギだと思っている。今日ちゃんと眠れて今晩中に疲れを取れるといいのだが。追加眠剤をもらってくるのを忘れたが、うちにも眠剤のストックがあるので用意しておいて寝ることにしよう。

昨日の睡眠の状況

 20:30 就寝
 23:05 中途覚醒
 0:37 中途覚醒 追加眠剤
 2:03 中途覚醒
 2:10 中途覚醒 喫煙所で一服
 3:13 起床

昨日は夜に疲れを感じていたので早く寝た。睡眠の状況はいつもと同じで中途覚醒が4回、追加眠剤は1回。実は3時過ぎに起きてきたときに、喫煙所で一服しているとあくびが出てきたのでもう一度眠れるかと思って一度ベッドに戻ったのだが、やはり眠れなくて4時にまたホールに出てきてこれを書いている。早く寝た分、早く起きてしまった感じだ。それでも20時半から3時までならトータルで6時間半は眠っているので、まあいいだろう。

朝食後、少し横になって音楽を聴いた後、散歩に行く。外は曇りだが気温は高い。今日は31℃まであがるそうだ。暑さに弱い私はちょっとやだやだである。作業棟の前にいるいつもの猫たちがいない。どこへ行ったのだろう。猫はどこから来てどこへ行ってしまうのだろうか。時々群れで場所を移動するのだろうか。渡り鳥のように。そう言えば、以前本屋で「なぜ鳩の死体は見つからないか」とかいう題名の本があって、手にとってぱらぱらと立ち読みしたことがある。鳩は都会でも公園やら駅前やらにたくさんいるのに、鳩の死骸を目にすることはない。なぜだろう、鳩はどこで死ぬのだろうか。そういう疑問を解明しようとした本であった。最初ちょこっと読んで「なるほど確かにそうだなあ。あれだけたくさん鳩がいるのに、死体を見たことないなあ。どうなってるんだろう」と興味をそそられたが、斜め読みしているうちに話が変な方向にずれてきて、結論は「鳩は死ぬ瞬間に消滅するのだ」と書いてあってずっこけた。著者を見ると矢追純一であった。

外泊の用意をして病院を出る。今日から2泊3日の外泊だ。月曜日の朝に帰ってきてデイケアに出る予定だ。外はもう暑くなっている。途中、横浜で買い物をして家路につく。

家に帰っていろいろ雑事をこなす。休憩を入れればいいのに、ついあれもこれもと次から次へと休みなくやってしまう。悪い癖だとわかっているのに、なかなか体が言うことを聞いてくれない。バイトが昼休みの彼女が13時にやってきて、やっと一息つく。でも14時前にバイトに戻っていってしまうとまたせっせと雑事を始めてしまう。ゆっくり休めと言うのに、自分め〜。

このシグマリオン3にはメモ帳のようなテキストエディタはついていなかった。その代わりWordpadのCE版がインストールされていたので、それで日記を書いていたのだが、少々重かったため、Vectorで軽いエディタを探す。EmEditor for CEというシェアウェアを見つけてインストールしたとことろ、さくさく動くので早速こいつをプロレジで購入。これで使い勝手が良くなったぞ。

それにしても今日は肩凝りがひどい。ストレッチをしたりヨガをやったり、ハンディマッサージ機を使ったりするがさっぱりよくならない。いつだったか、肩凝りは自律神経の狂いから来ている、とカウンセラーに言われたことがある。やはり疲れがたまると自律神経も狂ってきて、いろんなところに症状として現れるものなのか。私は疲れがたまるとジンマシンが出たり喘息が出たり肩凝りが出たり、もう大変である。アトピーがひどくなることもあれば鬱に陥ることもある。

17時ごろ、家を出て合唱団Pの練習に向かう。途中、体育館シューズを入れるためのシューズ袋を買おうと思って横浜のデパートや駅ビルのスポーツ店に寄った。今は病院で持ち歩くのにコンビニの袋に入れているのだが、それではなんだかなあ、ちょっとださださかなあ、と思ったのだ。いや別にコンビニの袋でもいいのだが、やっぱり自分的にはなんだかなあ、なのである。だがどこにも置いてなかった。まあいいや。100円ショップ辺りで大きめの巾着袋でも探してこよう。コンビニ袋よりましだろう。

空振りの買い物をしているうちに少し合唱団Pの練習に遅刻してしまった。途中マックによって手早く夕食を済ます。ダイエット中なのでチーズバーガーとポテトのSだけ。合唱団Pでは久々にモテットを歌ったら、まあまあすっかり忘れていることだ。そして怒涛のようにプーランクの練習が始まる。う〜ん、何回やっても難解だ。いや、しゃれのつもりだけど。未だにちゃんと読めてないフランス語の歌詞がある。明日は本番指揮者の練習だから、それまでにカナをふっておかなくては。練習の帰りにコンビニによってカナをふった歌詞一覧をコピーさせてもらう。

合唱団Pの練習は通常は21時までなのだが、最近は曲が難しくてなかなか進まないこともあり、21時半までやっている。さらに今日は帰りに団員指揮者のHさんの家に寄って帰った。再来週に別の合唱団の演奏会があって、そのパンフレットに合唱団Pのチラシを挟み込ませてもらうことになったのだが、その挟み込みに私が行くことになったのだ。知り合いがいる合唱団だし、ついでに聴いてこよう。それで、そのチラシの束を取りにHさんの家に寄ったのだ。家に帰ってきたら23時近くになってしまった。

帰ってきて、どっと疲れが出てくる。やはり外にいるときは無意識のうちに気が張っているのだろう。うちにいると反動で疲れがあふれ出てくる。なんか変な表現だが、そんな感じなのだ。疲れても疲れても、疲れ足りない。そして毎日毎日寝たきりになって、一人悩んでいる自分が入院前の自分だった。私は一生入院していなければならないのだろうか。

昨日の睡眠の状況
 21:00 就寝
 23:11 中途覚醒
 0:35 中途覚醒
 0:44 中途覚醒 追加眠剤
 2:32 中途覚醒
 3;56 中途覚醒 喫煙所で一服
 3:30 起床
昨日とほぼ同じパターンだ。昨日の夕食後2時間ほど寝てしまったから、眠れないかもしれないと不安だったがいつも通りだった。しかし状態はよくもなっていない。とりあえず追加眠剤を1回ですませられてるのは前より進歩している。これで中途覚醒が減っていけばいいのだが。まあ、あせらずに行こう。夜中は激しい雨と、すさまじい雷だった。4時前に一度ホールに出てきて一服したときに体重を量った。最近毎朝同じ条件で体重を量っている。朝、パジャマの格好でトイレに行った直後。毎日100gずつ減っている。1日100gだと1ヶ月で3キロ。ちょうどいいペースかもしれない。

起床時刻の6時になったので洗面をして着替える。どうも頭がぼんやりしていて元気がない。睡眠はとぎれとぎれだがいつもと同じように取れたのに。昨日の鬱状態が後を引きずっているのか、気分的にいまいちすぐれない。頭の中に少しもやがかかっているようだ。体も少しだるい。

朝食を食べても気分はすっきりしない。食欲があったのはまだいい方だ。昨日の夜はちょっとテンションが高すぎて軽い躁状態だった。喫煙所でしゃべっているときに、調子に乗ってうっかり失言をしてしまった。その内容自体が勘違いだったので別に誰も何とも思わなかったようなのだが、言った後に自分で「しまった!」と気がついて、激しい自己嫌悪に襲われ、そのまま寝込んで鬱状態に入ってしまった。あとからそれが勘違いだとわかって気が楽になったのだが、何となく鬱な気分は抜け切れていない。どうやら運動をするとテンションがあがるようだ。昨日は1日中運動していたのでテンションがあがりすぎて躁気味になったようだ。とすると、今の鬱の状態から脱するには、少しでもテンションをあげるには、運動するとまでも行かなくても体を動かすといいかもしれない。自分なりに気分の持ち上げ方を模索しなければ。

とか言っているうちに朝食後、40分くらいだろうか、寝てしまった。重い腰を持ち上げて散歩に行くことにする。この間の外泊の時も、最初朝は気分がいまいちだったものの、少し散歩したら気分があがってきた。早朝ではないが散歩すれば好転するかもしれない。そう思って30分くらいぶらぶら外を歩いてきた。いつもいる猫は今日はいなかったので遊べなかったが、その分いつもよりたくさん歩いて帰ってきた。うん、少し気分が楽になってきたみたいだ。

作業棟に行ってエアロバイクを漕ぐ。今日は他の病棟の人たちもエアロバイクを使っていたため、体力テストと一般トレーニングの間にちょっと待たされた。いつもなら急いで2つのメニューをこなし、その後デイケアに合流するのだが、今日はデイケアは遊園地と水族館に行くというイベントがあり、入院患者である私は参加できないことになっている。参加したい、とは言ったのだが、前例がなく、デイケアのスタッフで話し合って、さらに主治医と病棟の許可が必要だそうなので、めんどうだから不参加とした。まあ、別にいつでもいけるからいいや。

気分はエアロバイクを漕いでいるうちに安定してきて、だいぶよくなった。体力テストの結果は「6段階中の4。優れている」といつも通りだった。この間の5が出たときは調子が良すぎたのだろう。一般トレーニングも消費カロリーが186.0kcalと、まあまあだ。

昼食を食べたあと、突然暇になる。いつもならデイケアに行くのだが、今日は自分はお休みなのだ。あれ〜、何をやって時間をつぶせばいいんだろう?前の入院の時はデイケアなんか行ってなかったし、何をやっていたっけ?どうも調子がいいときは何かしていないと落ち着かない性分らしい。作業棟に行ってうろうろしたり、喫煙所と病室を行ったり来たり、そのうち結局は音楽を聴きながら横になっていた。

14時40分頃、彼女が面会に来た。途中で自分の入浴の時間が来たので中座したが、日曜日ぶりに会って話をして楽しかった。昨日鬱に陥ったことは心配させたくなかったので話さなかった。明日から外泊なのでやっと2人で会える。入院する前はほとんど毎日会っていたので、こうやって久しぶり(と言っても一週間もあいてないが)に会うと嬉しくてたまらない。早く退院できないかな〜。

夕食が終わってベッドに横になる。ふと、自分がけっこう疲れていることに気づく。やはり今週はなんだかんだ言って体に無理がかかっていたのだろう。今日自分だけデイケアに不参加だったのはちょうどよかったかもしれない。この疲れにリアルタイムに気づいて、「疲れたら休む」あるいは「疲れる前に休む」ことができれば一歩前進するのだが。もっとも、職場復帰できたとして仕事に戻ったとき、休みたいときに休めるかどうかは保証されないのが心配だ。会社では、疲れたからちょっと横になる、なんてことはできないからなあ。