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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

カテゴリー:糖尿病

どか食いしてしまった。
反省。
してない。
「今日は許す!」
自分で自分に言った。
自分自身に対して、あめとむちを使い分けるのも、いろんな病気を抱えたまま生きていくために必要なこと。
そうやって自分をごまかして。
今日1日は許すけど、その代わり向こう1ヶ月は我慢だよ。
夜、体重と血糖値を計ってみた。
思ったほど増えてなくてほっとした。
でも油断は禁物。
男はキン持つ。(あ、下ネタ)

今日も会社に行けなかった。

ほぼ昨日と同じ一日。しかし、今日は調子が悪い日の中でも特に悪いパターン「何か食べたい」症候群の日であった。調子が悪くなると、とにかく何か食べたくなる。「おなかがすく」のではない。「何か食べたい」のだ。不安定になった精神状態を、何か他の欲求を満たすことによってバランスを保とうとするのだ。

しかし糖尿病でカロリー制限をしている自分は間食禁止。カロリーのほとんどない焼き海苔をばりばり食べたりゼロカロリーのコーラを飲んだりノンシュガーのガムをかんだりラジバンダリ(最近見ないな)していたが、夕方ついに我慢できなくなってパンを食べてしまった。その分、夕食の米飯を抜いた。

しかし、夕飯を食べた後からも「何か食べたい」は続いていて、ガムをかんでしのいでいたが、またスティックパンを食べてしまった。あああああああああ、これはやばい、これはやばいぞおおお、と思ってWiiの電源を入れ、1時間狂ったようにチャンバラしていた。少しでもブドウ糖を消費するのだ。血糖値を上げないようにするのだ。そしてカロリーを消費するのだ。自分をコントロールするのは、ほんと難しい。

明日はタイムシートを出さないといけないから、何としてでも会社に行かなくては。

5/21(木)
04:00 起床
06:00 体重測定
06:30 血糖値測定
07:00 血圧測定、体温測定
07:20 朝食(米飯120g、大根味噌汁、温泉卵アンカケ(タケノコ・ニンジン)、ヒジキ炒煮、牛乳)
09:00 血糖値測定
   腹囲測定
09:30 運動療法(エアロバイク20分)
10:00 シャワー
12:15 昼食(五目おこわ120g、豚ショウガ焼、浸しカツオ、サラダ)
13:00 血糖値測定
14:00 心エコー検査
14:15 今日で終わり?ラジオ体操(第1、第2)
15:00-16:00 糖尿病教室(看護師による「フットケアについて」に関するレクチャー)
16:30 主治医による今回の入院の総括
17:30 血圧測定
17:50 夕食(米飯120g、カニ玉アンカケ、冷奴豆腐、大根醤油漬)
19:00 血糖値測定
21:00 就寝

一昨日の腹部CTで検査はすべて終わったと思っていたら、今日は心臓のエコーの検査があった。先週に3カ所のエコー検査をしたので、そのとき一緒にやったらいいのに、と思ったが、医師曰く「心エコーは予約が取りにくいから」とのこと。意味わかんない、と思っていたのだが、実際に検査を受けて理由がわかった。検査の機械が違うのだ。普通のエコーはぬるぬるぬちゃぬちゃした例のアレをつけてぐりぐりされるだけなのだが、心エコーは手首と足首に電極をつけられた。心臓は他の部位とはちょっと扱いが違うのだ。VIP待遇なのだろう。

最後の糖尿病教室は、外来の看護師による「フットケアについて」。足のケアについて1日割くのは、足の裏というのは普段は意識して見たりしないが、糖尿病の症状によって影響を受けやすく、見過ごしがちになるためだ。水虫を放っておくだけで足の切断にまで及んでしまうこともあるのだ。

どういうことかと言うと、

糖尿病になると、動脈硬化で毛細血管が詰まって足の先まで血液が行きにくくなり、放っておけば壊疽になったりする。
糖尿病になると、細菌やウィルスへの抵抗力が弱くなり、感染症にかかりやすくなる。
糖尿病になると、神経障害により痛みを感じなくなる。

つまり、足の先は水虫などの些細な疾患や小さな傷でも、そこから細菌が入り込んで治りにくくなる。しかし痛みに鈍感になっているので足の変化に気がつかず、気がついたときには時すでに遅しで、足の指や、ひどいときは足を切断しなければいけなくなったりするのだ。だから、水虫などは放っておかずにきちんと治療をし、毎日足の裏を観察して傷がないかチェックし、清潔に保たないといけないのだ。

夕方、妻と一緒に主治医と最後の面談。今回の入院の総括をしてくれた。私に一度話してくれたことも含めて、改めていろいろ説明してくれた。

まずは残っていた心エコーの結果は異常なし。その他の検査結果も(糖尿病の値に関しては)異常なし。(肝臓の値はちょっと悪い)

それから、血糖値について。これも自分は以前に聞いたが、普通の糖尿病患者は食後2時間で血糖値がピークに達する。しかし私の場合は1時間でピークに達し、2時間後では正常値に戻る。ピーク時の値は正常範囲の上限値である140を越えてはいるものの、200を越えたことはない。糖尿病ではあるが、ごく初期だということだ。

それから体重について。糖尿病と診断されてから、いきなり自己流の食事療法を始めた。でも一応カロリー計算はしていたのだが、体重の減り方が尋常なペースではない。最初の2週間で4キロ、さらに3週間で5キロ減ったのだ。この減り方は体にとって危ない。1ヶ月に1キロくらいのペースで落としていくように調節する必要があるのだ。

しかし、入院して、カロリー計算されて栄養バランスのとれた正しい糖尿病食を食べ、指示された通りに運動療法をやったのに、入院してから今日までの10日で体重が3キロ減った。この結果をうけて、カロリー制限を多少緩めてもいいかもしれない、とのことだった。

今回の教育入院はとても実りがあった。単に糖尿病のことについて知りたければ本を読むなり(実際読んだけど)ネットで調べたり(実際調べたけど)すればいい。しかし、入院して毎日4回血糖値を計り、自分のパターンを知ることができた。これは外来通院ではなかなかわからないだろう。今回の大きな収穫である。今後、この入院生活を無駄にしないように、自己管理を怠らないように、でも楽しく糖尿病ライフをおくることにしよう。

5/20(水)
04:00 起床
06:00 体重測定
06:30 血糖値測定
   採血、採尿
07:20 朝食(米飯120g、厚揚味噌汁、昆布甘辛煮、卸し大豆、牛乳)
09:00 血糖値測定
09:30 運動療法(エアロバイク20分)
12:15 昼食(米飯120g、ローストポーク80g、春雨ミドリ和え、グレープフルーツ20kcal)
13:00 血糖値測定
   血圧測定、脈拍測定、体温測定
14:30 なんだか待ち遠しくなってきたラジオ体操(第1、第2)
15:00-16:00 糖尿病教室(医師による「糖尿病腎症について」に関するレクチャー)
16:30 入浴
17:30 主治医回診
17:50 夕食(米飯120g、鯖みそ煮60g、大根旨煮、白菜サラダ、つみれ汁)
18:30 血圧測定、体温測定
19:00 血糖値測定
   血圧測定
   クイズヘキサゴン
21:00 就寝

昨日の晩は夜中1時頃に目が覚めて、それからしばらく眠れなかった。トイレに行って戻ってきたらやたらのどが渇いていたので水をがぶ飲みして寝た。もう一度眠れたはいいが、また目が覚めてトイレに行った。なぜだか異様にのどが渇いていた。4時に起きてまたトイレに行った。それからずっと起きていたが、結局昨晩は3回もトイレに行った。あの異常な喉の渇きはいったいなんだったんだろう。

リハビリ室に行って今日も前に進まないチャリを漕ぐ。全国のスポーツジムで何万人の人がこの進まないチャリを漕いでいるのだろうか。このエネルギーを使って何かに役立てられないだろうかと思ったりする。という話を以前会社で話したら、そういう計画はすでに検討されてるとかなんとか聞いた覚えがある。ちょっと詳しく知りたいところである。

リハビリ室には両手で棒につかまりながら歩行訓練している人、階段の上り下りをしている人、背中にあてがった棒を両肘で挟みながら左右に上半身をひねっている人、手をグーパーしたりばんざいをしている人など、いろんな人がいる。この人たちに比べたら、自分の苦労なんてほんのかけらほどだろう。みんながんばって回復してほしいものだ。

売店に行ったらついにマスクが「一人一枚まで、院内で使用する場合に限ります。買いだめはご遠慮ください」との張り紙。全国的にマスク不足になっているのだろうか。

今日の糖尿病教室は、網膜症、神経障害と並ぶ糖尿病の三大合併症の一つ「糖尿病腎症」について。目が見えなくなる網膜症が怖いと思っている人も多いし、実際怖いのだが、実はこの腎症が一番怖い。腎臓の障害は一番生命に関わるのだ。そのことは本で読んで知っていたが、今日の講座を聞いてますます怖くなった。症状も出ずに20年にわたって少しずつ進行し、症状が出たらそこから先はあっと言う間に進行するのだ。対処法は一つしかない。糖尿病の治療、つまり食事療法、運動療法をはじめとした正しい生活習慣の徹底しかない。

夕方、主治医が私の希望した腹部CTの写真を持ってきて説明してくれた。皮下脂肪も内臓脂肪もたっぷりついていた。人によって皮下脂肪型と内臓脂肪型とあるが、私の場合「両方型」である。とほほのほ、である。怖いのは内臓脂肪。これを落としていかなければ。

ところで内臓脂肪は「落ちやすい」、という人と「落ちにくい」という人がいて、どっちが正しいのか前から疑問だったので質問してみた。その答えは、

「内臓脂肪は皮下脂肪よりは落ちやすいが、かといって簡単には落ちない。有酸素運動を毎日継続して行えば徐々に落ちる」

とのことだった。だから「有酸素運動を毎日継続して行う」ことを簡単なことだと思っている人にとっては「落ちやすい」のだ。でもそれを実行するのはなかなか難しい。でも落とさねばならぬ。そうでないと合併症のリスクを下げることはできない。千里の道も一歩から。地道に努力するのだ。

5/19(火)
04:30 起床
06:00 体重測定
06:30 血糖値測定
07:20 朝食(米飯120g、芋味噌汁、豚大豆煮、ツナ卵焼き、グレープフルーツ20kcal、牛乳)
09:00 血糖値測定
09:30 運動療法(エアロバイク20分)
11:30 血圧測定、脈拍測定、体温測定
12:20 昼食(米飯120g、魚のマスタード焼60、セロリエノキ金平、オレンジ20kcal、牛乳)
13:00 血糖値測定
14:15 やみつきになってきたラジオ体操(第1、第2)
15:00-16:00 糖尿病教室(医師による「糖尿病の合併症について」に関するレクチャー)
16:30 腹部CT検査
17:50 夕食(米飯120g、けんちん煮、小倉煮、トロロ昆布汁)
18:30 血圧測定、体温測定
19:00 血糖値測定
20:00 入浴
21:00 就寝

病院で使っているのと同じ自己血糖値測定器を土曜日に注文して、発送したとのメールが昨日来た。それでもって今朝ヤマト運輸のサイトで配達状況を確認したら、「配達中」となっていた。午前中指定をしているので昼までには届くはず。妻にメールして、今日の糖尿病教室のときに持ってきてもらうようにした。妻も毎日病院に来て、一緒に糖尿病教室を受けてくれいるのだ。

それで、えっと、そうそう自己血糖値測定器である。病院で使っているものと同じものを買った、と看護師に話したら、今まで看護師にやってもらっていた血糖値測定を、練習のために自分でやることになった。今まで何日も1日4回やってもらってきたので、やり方はもうすっかり頭に入ってある。実際にやってみたら、やはり簡単である。

私の場合、毎日、それも1日に何回も血糖値を測定する必要はない。自己管理のために1日おきか2日おきくらいに、朝の空腹時と、入院生活でわかった私の血糖値が一番高くなる昼食後1時間に計測してみようと思っている。正しい食事療法と運動療法を続けていれば、ピークの値はだんだん下がっていくはずだ。逆に上がっていくようなことがあれば、生活習慣の見直しが必要になる。

妻が病院に到着し、さっそく箱を開けてみる。うん、確かに病院で使っているものと瓜二つだ。おお、持ち運びに便利なポーチまでついてるではないか。そうか、外出先で血糖値を測定することは当然ある。

今日の糖尿病教室はとても重要な「合併症について」だったが、たくさんの内容を詰め込もうとして、パワーポイントで作ったスライドもどんどん飛ばして、手元の資料も次々進んで、結局わかりづらかった感じがする。私は自分が糖尿病と宣告されてから、本を読んで勉強していたからある程度理解できたが、他の人たち、特に年輩の方々はあんなグラフとか見せられてどこまで理解できただろうか。

教室のあとは腹部のCT検査。これはもともとは今回の教育入院のプログラムには含まれていなかったのだが、自分のおなかにどんな具合に脂肪がついているか、輪切りにした写真を一度見てみたいと思っていたので、私がお願いしたのである。皮下脂肪がたっぷりあることは自分のおなかをつまめば一目瞭然なのだが、やはり気になるのは内蔵脂肪。ではなかった内臓脂肪。さてさて、どんな絵が見られるのか。