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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

カテゴリー:日々の出来事

僕が調子悪い時に、わざわざ大阪から来て面倒みてくれてありがとうな。
僕が大学受験の時、病み上がりの体で北野天満宮前までお参りに行ってくれてありがとうな。
10年前、一緒に城崎と天橋立へ行ってくれてありがとうな。とても楽しかったな。
学生時代に花の万博でバイトしていたときに、足がしんどいって言ったら足裏マッサージしてくれてありがとうな。
いつも誕生日には、僕の好きな裂きイカとかカワハギとか、おふくろセットを送ってくれてありがとうな。
嫁さんの誕生日も最後の最後まで覚えててくれて、お祝いの品を送ってくれてありがとうな。
いつも家をぴっかぴかにしてくれていてありがとうな。
いつもおいしい手料理を作ってくれてありがとうな。おかんの味が世界一やで。
こないだお見舞いに行ったとき、、自分が苦しいやろうに僕の体調を気遣ってくれてありがとうな。
いつも子供たちには100%以上の愛情をありがとうな。
ありがとうが多すぎて、もう書ききれへんわ。
おかん。
産んでくれてありがとうな。

今まで心配ばっかりかけてごめんな。

小学生になってもおねしょが治らなくてごめんな。

いつまでたってもマヨネーズも酢の物も食べられへんで、僕にだけ別メニュー作らせてごめんな。

僕が高校生の時、おかんが病気で入院していたのに、アトピーがひどくなった顔でお見舞いに行って逆に心配させてごめんな。

僕が大学生の時、急性アルコール中毒で救急車で運ばれて、心配させてごめんな。

社会人になってから、僕がうつ病のこと隠してて、失踪して警察に捜索願まで出させたりしてごめんな。

久しぶりに会うたびに、太りに太って心配させてごめんな。

糖尿病になったって心配させてごめんな。あれ、本当は飲んでた薬の副作用で一時的に高血糖値が続いてただけやってん。でもせっかくダイエットしたのに、またリバウンドしてしまってごめんな。

おかん。

間に合わなくてごめんな。

誰も看取ってやれなくてごめんな。

本当にごめんな。

おかん。

一つ前の日記にも書いたが、病気の母の見舞いのために大阪に帰っている。
前々から入院していたのだが、容態が悪化したとの連絡を受けて、自分自身の体調が悪い中、急遽帰省した。

骨と皮だけになるほど痩せこけてしまい、チューブだらけの母を見たときは絶句した。
母の手を握りつつも、骸骨のようになってしまった母の顔を見るのがつらかった。
病気の影響で、体のいろんなところが内出血したり、あちこちが出血していた。
血液を凝固させる血小板が、通常生きていられるほどの限界値を下回っているのだ。

病魔はすぐそこまで母の命を狙っている。
医者でなくても見てわかるほどの状態だった。

現実を受け入れるのが怖かった。

自分自身の体調が不安定なので、なかなか帰省することができなかったが、もっと早くに来るべきだった。
母は病床で、ずっと私の心配をしていたらしい。

「僕は元気やから、何も心配いらんで」

早くに見舞いに行ってそう言って安心させてあげるべきだった。

「また一緒に旅行に行こうな。絶対やで。横浜案内したるからな」

心のなかでは泣きべそになりながら、作り笑いでそう語りかけるのがつらかった。

心配ばかりかけてごめんな、おかん。遅くなってごめんな、おかん。つらかったろう、おかん。

「トイレの神様」と自分がシンクロしている。

ちゃんと育ててくれたのに。
恩返しもしてないのに。
いい息子じゃなかったのに。

トイレの神様でもどこの神様仏様でもいいから、奇跡を起こしてください。
お願いします。お願いします。お願いします。

大阪は雪が降っています。
寒いけど、おかんの見舞いに行くとするか。

死ぬなよ、おかん。