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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

月別アーカイブ: 2002年10月

今日は久々に朝から調子がよく、デイケアに午前中から行くことができた。午前中のプログラムはスポーツだったが、最近かなり体力が落ちていて、まともに参加すると午後から動けなくなるかもしれなかったので、準備運動だけやってあとは見学していた。うちの病院のデイケアは県下一厳しくて、スポーツもかなりハードなのだ。県の病院対抗のデイケアバレーボール大会では毎年優勝しているらしい。

午後のプログラムも終わり、その後は週に一回のカウンセリングだった。先週の月曜日が体育の日で休みだったので2週間ぶりである。先月も三連休が2回あったため2回飛んでしまった。来月も祝日が1回ある。月曜日はただでさえ日曜の振り替え休日が入るのに、ハッピーマンデーでさらに休みが多くなってしまった。月曜日というのはとかく損だ。

入院中から続けているカウンセリングも、もう1年になる。うだうだと悩み事をカウンセラーに聞いてもらってすっきりする、というような生易しいものではなく、どっぷりと自分の心理分析をしている。自分の話をし、それに対してカウンセラーが「そう思ったのはなぜですか?」などと突っ込みを入れてくる。そしてその答えを必死に考える。それがかなり辛い。なかなか言葉にならない。言葉にならないのは、それが無意識下にあるからで、言語化することによってそれは意識上に上ってくる。自分で自分の深層心理を必死に探っているのだ。そうすることによって自覚していない本当の自分を知り、自分を変えていくことができるという。

1年も続けてやっと少し自分がわかりかけてきたのだが、カウンセラーの指摘する「自分の姿」が自分で思っているものと食い違うためにいつも違和感を感じる。自分のことを自分では「甘えすぎ」といつも思うのだが、カウンセラーは「自分に厳しすぎ」というニュアンスで捉えているようだ。このギャップが自分を苦しめているのだと思うのだが、それを実感として自覚できるまでには至っていない。いつの日か悟りは開けるのだろうか。

嫌な夢を見た。

重い荷物を持って山を登っている。山登りは好きだが、そういうのではなく、何か瓦のようなものを両手で抱えて登っていく。周りの人たちが軽快に自分を追い越していく。そのうち持っている荷物はどんどん重くなっていき、ゴール地点まであとわずか、石段のようなところを登っているところで力尽きて動けなくなった。そこで目が覚めた。5時半だった。3時過ぎに一度目が覚めた。目覚めが悪い。

今日はずっと低調だった。昼からビデオを借りてきて映画を観ていたが、疲れて途中で休憩をいれた。2時間ほどの映画でも、CMが入らずにずっと連続して観ているとけっこう神経が疲れる。ちなみに観たのは北野武の「その男、凶暴につき」。私が入院していた、そして今も通院している廃墟のような病院がロケで使われているという話を前々から聞いていて、観てみようと思っていたのだ。実際に出てきたのはわずかだったが、ちゃんと精神病院という設定で出てきた。おんぼろではあるが、初代院長がなだいなだ氏だという由緒正しい(?)精神病院なのだが。

夕方が一番低調で、ずっとテンションが低く寝たきりであった。鬱の闇が軽くジャブをしかけてきた。ヨガの体操をやって少し落ち着いた。ヨガにしろ自律訓練法にしろ呼吸法にしろ、継続してやらないといけないのだが、ついついさぼりがちになる。

今日から日記をつけてみることにした。
日々のイベントなどを記録するというより、自分の調子を記録しておくための備忘録のようなものだ。前々から記録しておかないといけないと思っていたものの、なかなか重い腰が上がらなかった。インターネットで公開する必要性は別にないのだが、日記サイトを利用するのがお手軽ということと、うつ病というものがどういうものかを一般の人たちにどういうものか理解してもらえるきっかけにでもなれば幸いである。

今日は何時に起きたかあまり覚えていない。早朝覚醒でいつも4時辺りに目が覚めるのだが、今日は何時だったろうか。朝食のコーンフレークを食べてからまた寝てしまった記憶がある。昼前に買い物にでも行こうと思って横浜へ出たが、行く途中に自分の調子がいまいちなことに気づき、昼食だけ食べて早々に帰宅する。ウェストポーチがほしいので東急ハンズにも寄ってみたが、頭の働きが鈍っていてどれを買おうか決めることができない。うつ状態の時の特徴だが、頭にもやがかかったようになって判断や決定ということができなくなる。こういうときは無理に何か決めようとせず、調子がいいときに先延ばししたほうがよい。明日になれば頭は晴れるだろうか。