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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

カテゴリー:メンタルヘルス

玉砕だった。惨敗だった。最悪だった。

ボーカルアンサンブルの本番を来週の日曜に控え、今日は最後の特別練習第1弾だった。13時から夜21時までの集中練習だった。家は11時半くらいに出る予定だった。

全く動くことができなかった。とりあえず欠席連絡はしたものの、動かぬ体で布団に寝転がったまま、悶々としつついつの間にか浅い眠りについていた。夢を見ていた。会社に復帰した夢だった。でも仕事の途中で家に帰ってしまっていた。「まだ完全じゃないんです」そんなことを言いながら。場面は会社から大学に移ったり高校に移ったり、最後は実家に移っていった。夢の中で退行催眠をかけられているようだった。

明日も八王子で昼夜練習だ。夜はメンバーが住んでいるマンションのクリスマスパーティーにゲスト出演する。行けるのだろうか。前回の練習の録音MDを聴いた限り、私はまだまだで、自分のせいでハーモニーが崩れているところがたくさんある。練習したいのだ。少しでも納得いく練習をしてから本番に臨みたいのだ。このままでは、本番の日も体が動くかわかったものじゃない。でもそれは許されないのだ。普通のコンサートとは違うのだ。ヴォーカルアンサンブルは、1人欠けることも許されないのだ。

本番まであと9日。奇跡は起きるであろうか。

昼頃起きて這うように病院へ行って診察を受けた。むちゃくちゃ疲れた。前々回に追加された薬は抜くことになったが、前から飲んでいた抗鬱剤が増えた。今日は帰ってきてからもふらふらである。でもなんとか診察に行けてよかった。これで今年はカウンセリングも診察もおしまいだ。

なぜだかやる気が起きない。これも軽い鬱なのか。それともただの怠け癖なのか。ひたすら自問自答する。私はずっと悩んできた。だが答えは出ない。

午前中は例によって動けず寝ていた。でも起きたのは11時頃で、調子はよさげだった。この調子ならデイケアに行けるんじゃないか?そう思ったが、なんというか「行かなくちゃ」という焦りのような義務感のような思いはないのだが、かと言って「行こう」という積極的なモチベーションもない。やはりデイケアには行きたくないのか。それとも単に外に出るのがめんどうなのか。鬱なのか怠けなのか。わからない。本当に調子が悪いときは寝ることしかできない。しかし今日は違う。デイケアにも行ってないのに「やることないな〜、暇だな〜」と思ってるのだ。暇ならデイケアに行けばいい。調子が悪くなさそうで動けそうなんだからどこでもいいから散歩でもなんでもすればいい。しかし、何もやる気が起きないのだ。

そうして眠たくもないのに横になり、数時間寝てしまった。いったい自分はどうなっているのだろうか。

そういえば昼頃カウンセラーから電話があった。来週の月曜日はカウンセラーがお休みなので、今年のカウンセリングはもうないという。カウンセリングがだいぶ飛んでしまうが、しかたがないや。今週も先週も行けなかったのは自分のせいなんだから。

夜、10分ちょいだがエアロバイクを漕ぐ。それぐらいの気力はあるのだが体力がだいぶ落ちている。あと11日でウェストを5cmはひっこめたい。無理な話か。

今日もだめだった。

朝は6時頃いったん起きるのだが、PCに向かってなんだかんだやった後に、また寝てしまう。この「また寝てしまう」というのが、まずもってどうにも悪い癖だと思っているのだが、どうしてもまた寝てしまう。そして起きられなくなるのだ。それを今日はカウンセラーに相談しようと思っていた。が、カウンセリングにも行けなかった。

昼頃、彼女に声をかけられたらしい。そして生返事は返したらしい。「らしい」と言うのは自分の記憶にないからである。

ようやく目覚めて起きてきたのは15時過ぎ。どうしようもなくやるせない気持ちがこみ上げる。あ〜あ、どうして自分はこうなんだろうか。なんでなんだろうか。自分を責めると悪循環に陥るから、こういうときはできるだけ開き直った方がいい。が、自責の念というか、自分がどうしようもない人間のような気分、自分が嫌で嫌でたまらないような負の感情をおしとどめることはできない。感情は自分の中からわきあがってくるものだから。

それでも少しは動けるようになった夕方、ボーカルアンサンブルの演奏会の当日進行表などをプリントアウトしようとしているときにアクシデントは起きた。

私が使用しているプリンタは2年前に購入したキヤノンのBJ F900である。インクは6色が独立したカートリッジになっている。実はこいつらのランニングコストがけっこう高いので、ネットで見つけた「詰め替え用ボトル」を買っておいたのだ。サードパーティ製のインクで、カートリッジを交換するのではなく、カートリッジに穴を開けてそこからインクを補充し、穴にシールみたいなものを貼ってカートリッジを再利用するというものだ。これを使うとランニングコストを4分の1くらいに抑えられる。

そしてプリントアウトしようとしたときに、フォトシアンのインクが切れた。はじめてのインク補充である。インクで汚れないようにティッシュを机の上に敷いて、説明書を見ながらインク交換を行おうとしたが、ちょっと失敗してインクが漏れてしまった。あらかじめインクが漏れないように、カートリッジのヘッド部分にあてるスポンジのようなものがついたコの字型の器具をカートリッジにつけていたのだが、つけ方が甘くてヘッド部分からインクが漏れてしまったのだ。あわててティッシュを何枚も取り出して拭いたのだが、その拍子にインクタンクを床に落っことしてしまった。あわれ、カーペットにべっとりインクがついてしまった。あちゃ〜、である。

プリンタのインクだからもちろん水性なんかではなく、急いで拭いてもカーペットのシミは取れないだろう、と思った私は、とりあえずカートリッジに器具をはめなおして無事インク交換を終了してプリントアウトを終えた。インク交換は慣れたらなんとかなりそうだ。次からは新聞紙でも敷いてやろう。それはいいとしてカーペットのシミは気になる。重い腰を上げ、薬局へ行ってカーペット用の洗剤を買ってきた。これできれいにしようと思ったが、これから年賀状の季節である。多分またインク交換を何回か行うだろう。せっかくきれいにしてもまた汚れるとしゃくなので、年末の大掃除のときにまとめてやることにしよう。というわけで私の机の足元にはフォトシアンのインクのシミがある。

夕飯を食べたあとくらいから精神的な不安定さが増してきた。実は薬局へ行ったときにも、どうにもならないような調子の悪さを感じていて、もういっぱいいっぱいだったのだ。「俺はこれからどうなるんだろう」そういう不安と、それに伴う精神的な不安定さ。体がぶるぶる震えだしてくる。しばらくそれは続いた。

21時くらいになって少し不安定さはましになった。ボーカルアンサンブルの楽譜を取り出してきてしばらく練習する。こんな夜に歌っては近所迷惑かもしれないがとにかく歌う。歌ったらだいぶすっきりした。消化不良のところも少し自分で納得できて次の練習に臨めそうだ。

やはり歌と同じように、病気を克服するのもある程度実績を重ねて自信をつけていくしかないだろう。ここのところの不調は、新しい薬が自分にあってない、というせいにしてしまおう。と言うか多分本当にあってないのだ。だってどんどん悪くなっているんだもん。

昨日は合唱団Pの忘年会に行けないと思いきや、ふと自分の体のモードが切り替わって行くことができた。この状態の変化はなんなんだろうか。何がきっかけなのだろうか。

今日は昨日と同じく一日中寝てた。夕方になっても頭はぼんやりしている。どこかへ行こうという気にもならない。横浜へ出て久しぶりにお寿司でも食べようか、と昼間は彼女と話していたのに、そんな元気もなく、ただただだるい。明日は月曜日。先週は1週間まるまるさぼってしまった。カウンセリングも行けなかった。明日は行けるだろうか。