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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

カテゴリー:メンタルヘルス

百円で百回笑える。

なんのこっちゃ。

今日も相変わらず動けず。

夜になってから、なんか元気になってきたから、プログラムの続きを始めた。

会社の。

一円にもならないのに。

一円を笑う者は、

あ、これは冒頭で書いたネタか。

自分でも何を書いているのかわからない。

何をどうしたらいいのやら。

何日か前から、突っ走り気味で止まらない、誰か止めて~、という状態だった。

が、

止まった。

 

全体的に。

 

今朝、起きたら、動けなかった。

鬱であった。

何をやる気力もない。頭の中を白い靄が覆っている。昨日まではあんなにプログラミングのことばっか考えて、早く続きをやりたい!と思っていたのに、今日はPCに向かうこともほとんどなかった。会社も休んだ。

ただ一日、お気に入りの肘掛け付き座椅子に座り、テレビを眺めていたか、お腹の音を聞いていた。お腹の音って?それはまあ今度書くことにしよう。

極端なんだよな。どうして「ちょうど良いところ」で留まってくれないのだろう。
早く上がってくれるといいが。

この土日、ほとんどの時間をプログラミングに没頭していた。
寝る間も惜しんで。
食事もさっさと済ませて。

仕事で作っているアプリである。家でやる必要は全くない。家で作ったところでお金をもらえるわけではない。

でも、楽しいのである。小学生の頃からプログラムを作ってきた自分にとっては、作りかけのプログラムがあると、どうしても続きを作りたくてしかたがないのだ。妻曰く、「パソコンと一体化してる」と。

そしてリフレッシュするはずの週末の夜に、疲労困憊している自分がここにいる。

最近自分でもこれはやばいとわかっている。

でも止められない。

「それを続けることが自分にとって不利益をもたらすということが頭でわかっているのに、やめることができない」

依存症の定義である。

コンピュータ依存症。プログラミング依存症。どんなものだって依存症になりうる。鬱の人は特に依存症になりやすい。と言うか、依存症と鬱とは密接な関係がある。以前、精神科に入院していたときに、アルコール依存症の治療で入院したが、依存症がよくなったら鬱になったという人が何人もいた。

依存症の治療は難しい。覚醒剤使用者の再犯率が高いのも、借金してまでギャンブルをする人が後を絶たないのも、脳内が「幸せホルモン」で満たされる感覚を忘れられないからだ。

治療するとしたら、まずは「隔離」しかないのだが。今の「プログラミング依存症」はそれが難しい。

だからと言ってあきらめたり開き直ってしまってはいけない。どうやったら自分をコントロールできるか、まだまだ模索する日は続く。

朝7時に目が覚めた。とてつもなくしんどいが、頑張って起きた。多分そのまま会社に行くのは無理だろうと思いつつも、行けるところまで行ってやれ、みたいな感じで服を着替えて朝食を食べて、ゴミを出して、会社に行く支度がすっかり整ったら、そのまま布団に倒れ込んでしまった。

そして爆睡。

目を覚ますと10時前。うわ、寝過ぎた、と思って急いで会社へ。しんどいけど頑張って行くのだ。頑張れ頑張れ自分。

あれ?うつ病の人に「頑張れ」は禁句でなかったのかな。なんで自分に「頑張れ」なんて言ってるんだ?でも頑張れば会社に行って仕事をしてお給料をもらえる。頑張れば会社に行けるときは頑張らなくてはいけないだろう。スポーツでも勉強でも、ここ一番というときは頑張らないといけない。

そう言えば山岳会に所属していた頃に、インドアクライミング(室内でやるロッククライミング)で壁を登っていると、「ガンバ!」というかけ声が飛んできたものだ。次のホールドまであとちょっとだ、がんばれ!そんな時に下から叫ぶのだ。ちょっと懐かしい。でも手の力が限界に来ているときは、どんなに頑張っても無理なんだな、これが。ちなみにロッククライミングは手だけで登るわけではない。重要なのは体全体でバランスをとって、重心を足にかけることで手の負担を少なくしつつ、ホールドからホールドへ移っていく。これを「ムーブ」という。ああ懐かしや。また登りたいなあ。でも装備は売っちゃったし、体重はあと20キロは減らさないと無理だろう。ああ、話がどんどん脱線する。

そうか。頑張ることが悪いんじゃないんだ。「頑張りすぎること」が悪いんだ。自分のキャパを超えたことはしちゃいかん。その「自分のキャパ」は自分自身のコンディションだけでなく、周囲の環境も含めて変動する。それを見極めるのは難しい。同じくらいしんどくても、いざ外に出たら暖かくていい陽気のときと、寒くて雨が降っているときとでは、その後の体調も変わってくるだろう。

「頑張らなくてもいいんだよ」という言葉に甘えてはいけない。自分のできる範囲のことはできる。「自分はうつ病だから頑張らないのだ」などと開き直ってしまうと、いやある程度の開き直りは必要なのだが、それも度が過ぎるといつのまにか自分を甘やかしてしまいそうだ。

こんなことを書いてる自分って、やっぱり自分に厳しいのかなあ。至極当たり前のことのようだが、自分ではわからないや。

今日もなんとか会社へ行った。朝起きるのがとてつもなくしんどい。そのしんどさを乗り越えたとき、その1日が決まる。あきらめてしまったら、その日はもう動けない。今日も10時過ぎにはなってしまったが会社に行った。行ったらなんとかなった。ならないときは帰ってくればよい。

昨日に問題が解決したアプリはだいぶ前進した。エラー処理がなかったりユーザインタフェースとかまだまだアプリケーションとしては未完成だが、最低要求機能は満たせるようになってので、情シス内部のサーバに入れてみた。そのアナウンスを出して帰ろうとしたら、誰もいない。19時過ぎであったが、久々に最終退出者になってしまった。

よい職場である。