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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

月別アーカイブ: 2005年3月

7時半頃に起きた。朝は少し低い。今日は人事部との面接である。
そしてその面接で思いもよらない事実が発覚した。なんと私の休職のリミットは、自分が思っていたよりも3ヶ月早かったのだ。具体的には7月4日と思っていたのが、実際は4月4日だったのだ。つまりもう目の前で、嘱託医と相談して決めた「5月復帰」では遅いのだ。なぜそんな重大なミスが起きたのか?それは「休職期間のリミット」と「職場復帰のリミット」が3ヶ月ずれている、ということを認識してなかったのだ。

それはどういうことか、なぜそういう間違いが起きたか、日記として改めて書くのはもうしんどいから、帰ってきてからまとめたその面接メモを匿名にしてそのまま転載してしまおう。
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人事部Wさんとの面接記録

・自分よりWさんに、去年の復職の話が流れたとき以降の自分の状態について、レジメを元に説明。

・Wさんから見た第一印象
去年面接したときに比べて、会って話した印象がずっとよくなっている。前回は「本当に復職して大丈夫だろうか」と心配だったが、今日の様子を見ていると大丈夫ではないかという印象を受ける。

・復職までの手続きについて

仮出社期間を3ヶ月とし、その間の給料は本給のみ支払われる。仮出社期間に欠勤したらその分だけ引かれる。

仮出社までの手続きは、以下の通りである。
 主治医に「職場復帰判断のための診断書」を書いてもらい、会社の嘱託医へ郵送してもらう。
 それに嘱託医が目を通し、自分と面接を行って仮出社の可否を判断し、仮出社の開始日を決定する。

・仮出社期間について

仮出社期間中はフレックスでなく、8:40〜17:10での勤務となる。通院による遅刻または欠勤は認める。

仮出社期間はあくまでも休職期間の一部である。したがって、休職期間が満了する7月4日の3ヶ月前、4月5日が仮出社開始のデッドラインである。この点について自分の方で誤解があり、嘱託医も把握していなかった。

自分の認識:仮出社期間は休職期間のカウントがストップすると思っていた。残り2ヶ月の時点で仮出社したら、休職期間のリミットが2ヶ月先延ばしになると思っていた。

つまり「5月から職場復帰(仮出社開始)」というのは本来ならば既にアウトだが、そこは会社側で配慮をするとのこと。できるだけ早く仮出社を開始して、休職満了の7月4日までの期間を仮出社期間とする。

・経過観察期間について

仮出社期間を過ぎれば一応復職ということになるが、その後は経過観察期間となる。(期間は1ヶ月〜3ヶ月。厳密には確定していない)経過観察期間中もフレックスではなく、残業も禁止。まだ様子見の段階である。経過観察期間中を無事過ごせば、他の社員と同様のフレックス勤務となる。

実は、過去の嘱託医との面接の中で経過観察期間の話は出てきたが、自分は仮出社期間のことと混同していた。

経過観察期間中に欠勤した場合、通常なら残っている休職期間の1日を消費したという扱いになる。(この説明は去年自分が聞いたはずだが、これを仮出社期間のことであると解釈していたため、仮出社期間中は休職期間のカウントがストップすると誤解していた)

しかし自分の場合、休職期間が満了した上での経過観察となるため、欠勤に充当する休職期間はない。つまり、経過観察期間中は一日も休むことが許されない。
それにもかかわらずこの期間中に欠勤した場合の扱いは、現段階では人事部でも明確に取り決めはない。今までではこのようなケースはなく、休職期間が満了した上で復職を試みるのは自分がファーストケースである。この点については人事部側で今後検討する。

今後のスケジュールとして、
3/22 通院し、主治医に「職場復帰判断のための診断書」を書いてもらうように依頼。
3/24 嘱託医と面接。この時点までに主治医の診断書が間に合っていれば、その時点で仮出社の開始日を決定
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というわけで、いきなりピンチを向かえてしまった。今の主治医も3月いっぱいで病院を変わるというのも非常に痛い。22日の通院で「職場復帰判断のための診断書」という、詳細な診断書を書いてもらうように主治医にお願いしなければならない。この診断書というのが、たとえば「会社側としてどういう点に配慮すればいいか」など、記入してもらう項目がものすごく細かいのだ。当然「その場で書いてください」というのは他の外来患者も待っているので無理があるため、通常は用紙と一緒に会社の健康管理室宛の封筒を渡し、書いて会社に送ってください、ということになる。

しか〜し、そんな悠長なことは言ってられないのだ。次に健康管理室へ行って嘱託医と面接するのは24日。2日後である。事情を説明して「明後日の午前中取りに来ますから、それまでに書いておいてください」と主治医に頭を下げてなんとか書いてもらい、木曜日に受け取ってそのまま健康管理室へ行くしかない。主治医も病院を移るので相当忙しいはずなのだが、そこをなんとかごり押しで頼み込むしかない。

あ〜〜〜〜〜〜、なんでこうなったのだろう〜〜〜〜〜〜。コミュニケーション不足であったことは否めない。くぅ。

とりあえず小康状態を保っている。やはりデパスが効いているようだ。不安定でもデパスを飲むと30分くらいで落ち着くが、4〜5時間くらいして切れてくると不安定になる。

今日は部屋の片づけをちょこちょこやったくらいか。明日の人事部との面接に備えて、とりあえずこれまでの経緯をまとめてプリントアウトする。とは言え明日は何をどう話せばいいのか。一番のポイントは、復職できるか、退職せざるを得ないか、その判断をどの時点でどういう条件でもって下せばいいのか。復職できたとしてもその後の労働条件など不安な点はいくつもあるが、とりあえず「復職できるかどうか」が一番の問題だ。

会社の嘱託医からは「調子が良くても悪くても、ぎりぎりになったらいったん復帰してみるしかないですね」とは言われている。しかし去年に復職の相談を人事部としたときは、「完全によくならないと復職を認めない」という厳しい条件を提示された。「週5日、1日7時間半(8:40〜17:10)勤務可能な状態でないといけない。週に1日休みを入れるとか、1日の労働時間を6時間など短縮した状態から開始することは認めない」という。これはちょっと厳しい。少なくとも「調子が悪くてもとりあえず出社」ということは到底無理だ。いったいどうすればいいの?

7時半頃目が覚めたが布団から出たのは8時過ぎ。そんなに調子は悪くない。

今後のために、いろんなことを調べ始める。今後のこと、と言うのは復職したあとのことでなく、職場復帰が果たせずに失職した場合のことだ。今までは考え出すと鬱に入ってしまっていたのだが、きちんと調べてはっきりさせておいた方が、かえって精神的に楽になるかもしれない。とりあえず調べてみようと思った。

職を失って病気で働けない場合、とりあえずどうやって生計を立てていけばいいのか、それが一番の懸念事項だ。今の貯金では、収入がストップすると1年もたない。今の自分の状態でもできる仕事は何かないだろうか。SOHO関連のサイトを少し見て回る。

失業保険、障害年金などについて、あちこちのHPで調べたがなかなか厳しい。失業保険はけがや病気ですぐに働けない場合は受給資格がないらしいのだ。また障害年金は審査が厳しいようだ。特に、身体障害などの第三者でもわかりやすい障害者と比べて、精神障害、特にうつ病などはチェックが厳しくなるようだ。この背景には、最近「似非うつ病患者」が増えているという事実もあるようなのだが…。

生命保険の減額などについてもちょっとだけ調べてみた。生命保険料がけっこう高いので何とか減らしたいのだが、障害者手帳を持つ身になってしまった以上、一度解約すると他の保険にも入ることは難しいだろう。解約せずに保険金を引き下げて月々の保険料を安くすることができるらしいので、それもネットで調べる。

自分の状態は少し落ち着いた。昨日まで不安定で、鬱と不安で頭がパニックになっていたのだが、それも治まった。昨日出してもらったデパスが効いているのだろうか?デパスとはかなりメジャーで、よく使われる安定剤なのだが、私は今まで処方されたことがなかった。毎食後に飲むのだが、薬が切れてくると少し不安定さを感じる。デパスを飲むとしばらくして落ち着くのだ。少し希望が見えたかも知れない。

朝起きたら昨日ほど不安定ではなかった。どうしようか、病院行くのやめようかな。一瞬そう思ったが、どうせあとで調子を崩して後悔するに決まっている。そう思って病院に向かった。

診察を待って座っている間に、なんだか焦りが出てきて少し不安定になってきた。名前を呼ばれて診察室に入り、話を始めたら、頭がパニックになってしどろもどろになってしまった。

「急に調子が悪くなりました。もう時間がないんです。どうしたらいいでしょうか」などと主治医を困らせてしまった。「今までいろんな薬を試してきた。普通の抗鬱剤の他に、パーキンソン病の薬(ドーパミンの分泌促進)や甲状腺機能の薬も追加したが、なかなか効果が認められない。あと考えられる手だては、リタリンか電気ショックくらいです」医者もそう言う。

「でもネットでいろいろ調べたんですけど、リタリンは怖いです」そう話すと、「リタリンは効く人には効く、効果的な薬です。確かにリタリンは覚醒剤と化学構造が同じで、依存性があり乱用すると危険なことは事実ですが、やたら量を増やさなければ大丈夫です。インターネットで調べるのもけっこうですが、そのような情報には不正確なものもありますから鵜呑みにしないでください」と少しご機嫌斜めなようだった。「今日はパニックになっているようなので、来週また来てください」そう言われ、診察室を後にした。不安が強いのでデパスを追加で処方してもらった。はぁ疲れた。

帰ってきて人事部に電話した。今週の金曜日に「5月をめどに復職する」という前提で面接する予定になっているのだが、その前に調子を崩してしまったことをとりあえず報告し、金曜日はどうするか相談した。もう時間がない。復職しても、退職することになっても、一度このタイミングで話をしておいた方がいいでしょう。ということで金曜日は予定通り会社に行くことになった。

前に一回作って好評だったナスと挽肉のカレーを作った。が、前の方がおいしかった。何が違ったんだろう?

あいかわらず低い。鬱で絶望感たっぷりだ。未来が怖くてしかたがない。いったいどうしたらよいのか、全然わからない。金曜日に人事部の人と面接する予定なのだが、とてもじゃないが「なんとかぎりぎり大丈夫」というレベルにすら達していない。会社の嘱託医とは「調子が良くても悪くても、5月復帰ということにしましょう」と決めたのだが、今の調子では「とりあえず復帰」ということも到底無理そうだ。

リタリンは怖いし、電気ショックも怖いし、とりあえず入院してみたらいいのかと思ったり。明日火曜日は主治医の診察日なので、予約外だけど病院に行って主治医に相談してみよう。