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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2003年4月17日

今日は診察日だった。12時の予約で、それに間に合うように行こうと思ったら10時半までには家を出ないといけない。が、間に合わなかった。10時半頃に彼女が電話をくれたのだが、「今から行くよ」と割とはっきりと答えた記憶がある。そしてまた寝てしまった。かなりはっきりと寝ぼけていたようだ。

12時をまわってから家を出る。診察では相変わらず午前中が不調なことを話す。「1年くらい経ちますね…」主治医はそうつぶやく。もう退院してから1年以上経過するが、相変わらず状態はよくならない。そして主治医はこう切り出した。「『電気けいれん療法』というのがあるのですが。」おおお、ついに出たか電気けいれん療法。私はうつ病の本を読みまくったので、この治療法についても知識はあった。頭に電極をつけて電気を流し、ショックを与える治療法である。昔はそのまま電気を流していたので体がけいれんしてかなり苦痛を伴うものだったらしい。今ではその療法も改良されて、麻酔をうって患者は眠った状態になり、さらに筋弛緩剤を使用してけいれんも抑えるそうだ。私が読んだ本によれば、効果はかなり高く、欧米では比較的よく行われているが、日本では人道的見地から反対する人も多く、あまり行われていないらしい。

安全なものなら試してみる価値はあるが、そこはやはり疑問が残る。今日の医者の話なら、実際にやろうと思ったら、この病院ではできないので他の病院に入院し、1ヶ月くらいの間に週に2〜3回くらい電気療法を行うそうだ。そうそう、副作用として「過去数日間の記憶が飛ぶ」と本で読んでびびった記憶があるので、その点を聞いてみたら「その瞬間の記憶は飛びますが、過去に遡って記憶がなくなるということはありません」と言う返事。何が本当なのだろうか。私が読んだ本では「ほんの数日間の記憶が飛ぶくらいで治るなら安いものなのに、なぜ日本ではあまり行われていないのか」と書かれていた。安いものかどうかは人によるとは思うが、何もできないような数日の記憶と引き換えに、数年来苦しんでいる病気が治るのであれば、確かに「安い」とは言えよう。しかし、本当に「数日の記憶」で済むのか、それが心配だ。

その治療を選択するかどうか、とりあえず急いで決める必要はない。「こういうのもありますが」という感じで紹介してくれただけのようだ。まあ、実際にやることはないような気がする。

帰ってからやけに疲れが出た。夜までまた寝てしまった。病院へ行くだけで1日が終わってしまう。やれやれ。