TOPに戻る
鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

カテゴリー:その他諸々

伊坂幸太郎「ラッシュライフ」読了。いくつもの人生模様が描かれ、それがだんだん絡まり合って行く。あの場面がここに繋がるんだな、というのがわかった時はなんかすっきりする。自分が新たな発見をしたかのような爽快感がある。最後はその爽快感のラッシュである。あれもこれも伏線だったとは、てな感じだ。ぜんぜんジャンルは違うが、映画「有頂天ホテル」を思い出した。あれも三谷幸喜がタイムスケジュールを綿密に計算して、いろんな人の物語が絡み合うストーリーだった。

なんて思っていたら、あることに気がついた。ひょっとしてこの小説には大きな仕掛けがしてあるのではないか?ある矛盾がありそうだ。それをほのめかすヒントも出てきている。それを確認するためには最初から作品を読み返して、詳細にメモを取っていかないといけないがどうしよう。

と思ってネットで検索したら、私と同じようなことに気がついて実際に検証した人がいた。そうすると、「そういう仕掛けをしているように見せかけて、実はそんな矛盾はなかった。作者の罠にはまりかけた」ということを詳細な解説を交えて書いていた。う~ん、やられた。

ネタバレになるから詳しくは書けないので、この記事は読んでてさっぱりわからないことだろう。

「ラッシュライフ」にちなんだ曲がないかなあと探してみたら、まさにそのままの曲が出てきた。クラムボン「Lush Life!」。たまたま見つけたにしてはいい曲だった。この小説で出てくるのはジャズの同名の曲だが。

昨日は夜に筒井康隆の「夢の検閲官・魚籃観音記」を読んでしまったが、あまりにも荒唐無稽で読んでてもさっぱりわからない話をついに飛ばしてしまった。なんつーか、前衛的というか単に思いつきででたらめを書いているのか、これが文学なのかどうかさっぱりわからん。私はドタバタハチャメチャな筒井康隆ワールドは好きなのだが、さすがについて行けなくなった。250ページくらいの文庫本で10話あるので一つ一つが短いのだが、そんなに短い小説でも最後まで読みきれない。これはこれで評価されてるのかなあ。

飛ばした話の次の話が「シナリオ・時をかける少女」だったので、おおこれは「時をかける少女」の映画版のシナリオなのか、と思って読んでいたがなんか違う。あの伝説的なジュブナイル小説を、こんなに暴力的かつエロくしていいのか?原田知世が怒るよ。なんかめちゃくちゃである。登場人物が途中で「これ、ちょっとやり過ぎじゃないの?この映画の品位が下がるんじゃないか?」なんて話している。しかもこれ、昭和58年というまさに映画版が上映されているときに書かれた小説である。いくら原作者とは言え、やりたい放題だなあ。

その次の観音様と孫悟空がセックスするという無茶苦茶な官能小説も、圧倒的なボキャブラリーや造語能力(?)、もの凄い描写力には感心するが、読んでて呆れてくる。これが活字になって小説雑誌に載っていたというのが驚き。でも面白くないかと言われれば、面白いと答えるしかないのだが。最後の陪審員の話はちょうどいいドタバタで面白かった。

今日は夜にずっと「重力ピエロ」を読んで、22時頃に読み終わった。勧善懲悪とはなんぞや?と思ってしまった。善か悪かを判断するのは社会か、家族か、あるいは神か。神に「どうすればいいのか?」と問うた時に「自分で考えろ」と答えが帰ってきたという記述がなんだかおかしかった。ここ1ヶ月半くらいミステリーを中心に本を読んでいるが、レイプが当たり前のようにたくさん出てくる。殺人の次に、いや殺人よりも犯罪としては重いテーマなのかもしれない。

驚いたことに「未来を預言するかかしがいる島に行った男」が出てきた。おお、この本の前に「オーデュボンの祈り」を読んだところだ。その登場人物がひょいと顔を出すというのは、これはこの作家の本を読んでないと味わえない爽快さだな。「分かる人は分かる」。にやりとさせられるところだ。連作の短編小説でもあったが、伊坂幸太郎はこういうことをよくやるらしい。

去年ふと思いついて「初めて彼女ができた話」とか「妻と付き合うまでの話」とか、過去の恋愛のことを書いたのだが、このブログにアップする動画のネタを探してYouTubeを漁っていたらウェディングソングやプロポーズソングが出てきたので、今度はプロポーズの話を書いてみることにした。

しかし最初に書いてしまうが、実は「プロポーズの言葉はなかった」と言うか「二人とも覚えてない」のだ。そんなことあるのか?と言われそうだが。

私と妻は徒歩3分のところに住んでいるという超近距離恋愛だった。妻はこれまた近所のドラッグストアでバイトしていて、夕方バイトが終わると毎日うちに来てご飯を作ってくれた。半分通い妻となっていた妻は、実家とうちの二重生活に疲れてきたみたいで、じゃあ一緒に暮らそうよということになった。最初は単に同棲するだけという話だった。

だが、準備を進めているうちにいつの間にか話は「結婚しよう」ということに変わっていて、籍も入れて、私は会社を休職していて式なんて挙げられる状態ではなかったので記念写真だけ撮って、指輪も作って、という話になっていた。籍を入れるのは妻の家族から待ったがかかって、最初は事実婚という状態からスタートしたのだが、いつの間に同棲から結婚と話が変わったのか、不思議なことに私も妻も全く覚えていないのだ。多分私の方から言い出したと思うのだが、結婚願望は妻のほうが大きかった。

結婚することが二人にとって、特別な言葉も要らないくらいとても自然なことだったんだろう、とは思うのだが、プロポーズの言葉がない(覚えてない)、というのはちょっと悲しい。妻からは未だに「プロポーズされてないんだけど」と言われる。ちゃんとプロポーズしたかったのだ。正式に籍を入れたのは、その3年後である。

チャットモンチー「バスロマンス」。3年の遠距離恋愛の末に結ばれるというカップルの歌。彼氏が夜行バスでやってきて夜行バスで帰っていくという女の子目線の曲で、およそ自分とは似つかわしくないのだが、テレビで蒼井優と共演していたのを観てなんか気に入った。これはその時の動画だが、オフィシャルではないのでそのうち消されるかもしれない。蒼井優のピアノがたどたどしくて「頑張れー!」と応援したくなる。チャットモンチーは解散したのが残念。

今年の目標を立ててみた。

1.利用している福祉施設に月2回は通う

先月の面談で決めたとおり。11月から朗読の会に参加するようになったので、1つ前進した。1ヶ月にもう1日くらい何かのプログラムに参加するか、あるいはただ単に顔を出すだけでもいいので、2回は行く。とりあえず1月はリカバリー系のプログラムに参加することになっている。これは毎月やっているので、一度出てみて自分に有益だと思ったら毎月参加するようにしようかなと思っている。これに参加しない場合は、ガーデニングやスポーツなどのプログラムに参加かな。変形性膝関節症がだいぶ良くなったので軽い卓球くらいならそろそろできるかなあ。

2.たくさん歩く

なんか大雑把な目標である。でも敢えて数値目標は立てたくない。それに縛られてしまうのを警戒している。「たくさん」とはどれくらいか。年末になってから「今年はたくさん歩いたな」と思うくらい大雑把でいい。あくまで「無理のない範囲で」である。

去年は後半くらいからいい調子をキープして、近くの公園まで行って2周して帰ってくるというパターンを確立した。これは45分~50分くらいの散歩でちょうどいい。秋以降はみなとみらいまで行って往復するという1時間半コースを歩くことをした。歩く時間としてはそれを限度としよう。あまり無理をしてもいけない。

3.たくさん本を読む

頭を使う系の目標も入れたいと思ったので読書にした。これもまた大雑把な目標だが、上と同じように年末になってから「今年はたくさん本を読んだな」と思うくらいでいい。去年の12月のペースだとちょっと早すぎて息切れするのでは、と思っているので「ペース配分を考えながら」というのも目標の一つだ。

4.6月の法事に出る

おそらく6月のどこかの日曜日に法事が大阪で入る。親族の三回忌なのだが、お葬式も一周忌も体調が思わしくなくて行けなかった。三回忌くらいは出てあげたい。今の状態をキープすれば大丈夫そうだと思っている。行くとしたら土日月と2泊3日で大阪の兄のところに泊まると思うので、土曜日か月曜日にもう一つ何か予定を入れたいところ。「なにか予定を」と言っても友だちと会うくらいしか思いつかない。会うとしたら土曜日だな。高校時代の部活の仲間にでも声をかけようか。でもあいつらめちゃくちゃテンションが高くて、自分もそれに引きずられてしまって後からすごく疲れるから、法事の前日に会うのは危険かなあ。去年も9月に集まったけど、大学時代の仲間に声をまた声をかけてみようか。あるいは話足りなかった友達を個人的にで誘ってみようか。まあまだ半年近くあるから、それはおいおい考えよう。

5.秋の福祉イベントの「朗読の会」発表会に出る

最近参加してる朗読の会が、秋にある福祉イベントで発表するのでそれに出演する。

1~3は年中を通しての目標。4、5は単発の目標だが、もちろんその日に照準を合わせて体調を崩さないように注意するという中長期目標でもある。

さて、今年はどんな一年になることやら。7月には50歳になってしまう。半世紀である。四捨五入すると100歳である(どこの桁で四捨五入してるのか)。まだちょっとピンとこない。