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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

カテゴリー:メンタルヘルス

朝、また起きれなかった。起床の放送が入って目がさめたが、体は重い。なんとか少しずつ「目覚めのヨーガ」をやって体を動かしていったが、途中で挫折してまた寝てしまった。ラジオ体操を知らせる放送でまた目がさめたが起きれず、服薬の放送でも起きれず、結局T看護婦が病室まで呼びに来たとき、なんとか伸びをして起きることができた。寝付きは、まあ悪くはなかったんじゃないかと思う。夜中もほとんど目を覚ました記憶がない。

喫煙所で一服した後、新聞を見ようとテレビのコーナーに移動する。1ヶ月近く前に入院した女性のTさんと話をする。Tさんとは今朝も洗面所で話をした。20代後半か30代前半だと思っていたら、明日で39歳になるという。若く見える。「私、まだ少女なんです」彼女は言う。「15歳のときと、25歳のときに、男の人に変なことされたんです」彼女は突然喋りだした。どうやら15歳のときに同級生か誰かから性的な行為をされてびっくりしたらしい。それから25歳のときにつきあっていた男性が、変態的な性的要求をして、嫌なのになすがままにされていたと言う。変態的な、というのは女性器を30分くらいなめられたとか、精液を顔にかけられたとか、どこでもかまわずキスをしたがるとか、そういうことらしい。それで彼女は男性不振に陥ってしまったらしい。でも、私とは普通に話をしている。「ここのお兄さんはいい人ばかりですね」以前にも彼女はそんなことを言った。「本当に男らしくて、一本筋の通った人って、世の中にいるんでしょうか」そんなことを言うので「そりゃあ、いくらでもいるでしょう」と答えるが、果たして本当に「いくらでもいる」のかな。最近は「一本筋の通った」たくましい?男性は減っているのかもしれない。「一緒に頑張りましょう」お互いにそう言う。

その後、音楽堂へ行ってオカリナを吹いていると、Hさんが来て少し離れたところに座った。一曲吹き終えて私が「おはようございます」と挨拶すると、向こうも挨拶して「どうぞ気にせずに吹いてください」と言うので、適当にいろいろ20分ほど吹く。今日は作業療法なのでそろそろ戻ろうかな、と思って「もう戻りますけど」と声をかけると、「一緒に戻っていいですか?」と聞いてくるので一緒に歩く。今日は賛美歌を歌いに来たのかと思ったら、私が出ていくのが見えたので、うちの下の病棟の彼女が追いかけてきたらしい。いつの間にか私のオカリナのファンになってしまったのか?ちょっと嬉しい。

作業棟へ行っていつものメニューをこなす。今日はWさんは外泊でいないので、壊れていない方のマシンを使う。体力テストは「6段階中の3。普通」で、最近はコンスタントに3が出るようになってきた。この間喘息が出た件で内科医と面接するため、トレーニングは30分1セットで切り上げたが、消費カロリーが190kcalを超えた。今までの最高記録だ。

昼食時、院内のミーティングから帰ってきたKさんがいきなり苦しみだした。ものすごい勢いでぜいぜい息をしている。看護婦が来て「ゆっくり大きく深呼吸して」と言い、ナース室に連れていき、ビニール袋を口にあてる。どうやら過呼吸らしい。その後処置室に連れていかれた。昼食が終わって一服し、戻ろうとすると、立ち直ったらしいKさんが食事をしようとしている。「大丈夫ですか?」と聞くと「過呼吸だった」と言う。どうやら発作は治まったらしい。話を聞くと、ミーティングで子供のことやらいろいろ考えることがたくさん出てきて、頭がそれらでいっぱいになってパニックになったらしい。精神的な原因で過呼吸が起こるらしい。隣のベッドのSさんは「Kさん立ち直りが早いなあ」そう言うので「Sさんも過呼吸になるんですか?」と聞くと、「俺の場合は職場に行くとああなる」と言う。Sさんの場合はそういう状態になると、「いきなり注射」らしい。つまりKさんほど立ち直りは早くなく、病院に連れて行かれて注射されて治まるらしい。やはり精神的なことが原因なのだろう。

日経オープンシステムの8月号を読み終え、9月号を読み始める。いくつかの小記事を読み終え、特集記事「2001年版モバイル・システム構築法」を読もうとしたところで休憩する。ホールに出てタバコに火をつけ、一息吸ったところで「雨が降ってきてるらしいよ」とIさんに言われる。中庭を見ると下の病棟の人たちが洗濯物を取り込んでいる。あわてて私もダッシュして洗濯物を取り込んできた。まだ少し冷たくて生乾きなのと、少し濡れてしまったので30分だけ乾燥機に放り込む。

その後もシャワーを挟んで日経オープンシステムを読み続け、16:00少し前に主治医から呼ばれて面談する。「普通の日常生活レベルの外泊」をして、やはり鬱が出かけたことを話し、その原因がどうも「散らかった部屋」にあるらしいこと、その部屋にいるだけでストレスが溜まるので、これから毎週外出という形で「少しずつ片づけに」家に戻ることを考えていることを話した。医者も賛同してくれて、「いっぺんにやり過ぎずに、今日はどこまで、というのを決めて少しずつやったらいいですよ」と言ってくれた。とりあえず明日はその一発目だ。どこから手をつけようか。とりあえず「入院前からたたまずにくしゃっと置いてある洗濯物」と「入院前からそのままになっている洗い物」を片づけるか。とりあえずそれだけにしておこうかな。それだけだとすぐに済むかもしれないので、「余裕があれば、ゴミとして出せるものをピックアップ」しよう。

それから、やはり眠剤が効きすぎて今朝も起きられなかった件を話すと、だいぶ様子を見てきたので、少し薬を減らしましょう、ということになって、眠剤代わりに飲んでいたメジャートランキライザーを減らすことになった。

面談を終わったら16:10くらいだった。夕薬を飲んでリラックス体操&自律訓練法。いつものパターンだ。

その後はずっと日経オープンシステムを読み続ける。夕食と連絡会の時間以外、読むのに没頭してしまい、9月号を読み終えたらもう20:20だ。一気に読んでしまった。う~ん、首と肩が凝った。そろそろ着替えて就寝準備をしよう。明日は部屋の整理のために外出する。少しずつ、あせらないようにしよう。採血、採尿があるので早く起きないといけない。看護婦が起こしてくれると言うが、起きれるかな?

目が覚めると7:00だった。結局昨日は22:30くらいに寝たのだが、寝るときは喘息で苦しかった。が、寝付くのには時間はかからなかったようだ。夜中一回目を覚まして、今度は病院にいる錯覚をしたような気がして、ああ家に戻ってるんだ、そう思い出した記憶がある。

割と頭はすっきりしているな、と思ってメールチェックしたり昨日買ってきた菓子パンを食べたりしているうちに、また少し頭にもやがかかりだしてきている。「また寝たい」が出て来ている。やばい、このまま寝るとまた鬱だ。踏ん張らねば。でも、あえて「もう一度寝てみる」とどうなるか試してみたくもある。単なる寝不足なのか、鬱なのか。

9:30になった。電気代節約のため、不要なコンセントは元から抜き、冷蔵庫も切った。そろそろ病院に戻る準備をしよう。今日は昼までに戻るつもりだ。

なんとか家を出て電車を乗り継ぎ、今は車中の人だ。やはり頭はぼ~っとしている。あまり調子はよくない。どうも外泊はまだうまくいかない。病院にいれば今の時間にはもう頭がしゃっきりしているのに。散歩してみたりいろいろ試してみればよかったかな。でも、起きた後の「鬱に入りそうな感覚」は病院では襲ってこない。外泊したときに襲ってくる。なぜなんだ。

病院の最寄り駅に着き、バスの発車時刻までかなり時間があるので、駅ビルのスーパーをうろうろする。洗剤と500mlのペットボトルを5本買った。安いのを買いだめしておくと少しでも得だろう。洗剤も今までは旅行用の1回分が1パックになったものを使っていたが、多分コストパフォーマンスが悪いだろう。普通のサイズのやつを買った。床頭台には入らないかもしれないので、ベッドの下にでも置こう。

その後100円ショップに入ってうろうろする。床頭台の上と引き出しはプラスチックの箱を使って整理できたので、今度はその下の物置場を整理したいと思って、手頃な大きさの箱を買った。

バス停でバスを待っているとKさんに会った。会った瞬間、「疲れてるでしょ」と言われた。そんなに疲れた顔をしていたのか。Kさんは明日娘さんの誕生日だそうなので、プレゼントを買って宅急便で送るために外出しているところだそうだ。

病棟に戻ってくる。ナース室のところで主治医とすれ違ったので、思わず一言「疲れました」と言った。いやいや本当に疲れた。病院に戻ってくるだけで朝よりもかなり疲れが増しているような気がする。

昼食後、Tさんに「お帰りなさい」と言われたので「ただいま。疲れました~。外泊するとまだ疲れるんです。なんか家に戻ると『調子の悪かった頃の自分を取り戻した』みたいになるんです」と言うと「そういう人多いらしいね。調子の悪い頃の生活リズムに戻ってしまうとか。少しでもいいから部屋の模様替えをしたりして、気分を変えたらいいよ」と言ってくれた。そうなのか、自分だけではないんだ。思えば「外泊」という言葉も変なもんだ。自分の家に戻るのに「外泊」なのだから。しかし、その言葉はいま非常にしっくりくる。今の自分にとって生活のベースは「病院」にあり、そこにいれば安定する。そこから離れた場所、たとえそれが「本来自分が住んでいる場所」であっても、そういう場所にいくことは「外出」であり、そこに泊まるということは「外泊」になる。今の自分は、家から病院に行くときは、病院に「戻ってくる」あるいは「帰ってくる」という感覚に近くなっている。病院に着くとほっとする。

昼食後、改めて昨日もらった演奏会のCDを聴く。う~ん、他のグループはうまいなあ。聴いているうちに風呂の順番が回ってきたので入る。風呂に入ると少しすっきりした。

看護婦から声がかかった。「心理の先生と面談の約束になってるはずだと電話がありましたけど」あ、しまった。15:00からカウンセリングだったんだ。時計を見ると15:15。すっかり忘れていった。あわてて出ていって、結局20分遅れでカウンセリングを始めた。貴重な時間を無駄にしてしまった。今日は自分のことを聞かれた。「自分が覚えている一番昔のことを話してください」と言われたので、う~んと考えたあげく、小さい頃、3歳くらいだろうか、三輪車に乗っていてスピードを出していて、石につまづいて前のめりに転倒し、石が額にのめり込んだときのことを話した。その瞬間を覚えていること。その後は、家に帰ったら母親がものすごくあわてていたこと、手術台か何かに乗せられてまぶしい光を浴びていたことを覚えている、そういうことを話した。

幼少時代からさかのぼり、幼稚園時代、小学校低学年時代、高学年時代、中学時代、高校時代まで話したところで16:00になってしまった。続きはまた来週、高校時代の途中からやるそうだ。こうやって話してみると、自分が変化してきたことが客観的にわかる。昔は目立ちたがりで人の上や前に出るのが好きで、外向的だったのだが、高校時代には内向的になって特に女の子とはしゃべれなくなったり、人前に出なくなったりした。それはいったいなぜなのか。それはこれから明らかになるのだろうか、ならないのだろうか。

カウンセリングから戻ると服薬。そのまま喫煙所で昼間に駅で会ったKさんと話をしているうちに夕食の時間になった。カウンセリングの話や読んだ本の話をした。ダニエル・キイスの「24人のビリー・ミリガン」は勧めておいた。「家に戻ると調子が悪いときの状態に戻る」という点に関してはTさん同様「すごくよくわかる」と言った。どうやらそういう人が多いようだ。

夜、しばらくは日経オープンシステム8月号を読んでいたが、特集記事を読み終わった後で、卓球をやっているS君とKさんに乱入。神経が疲れているけど体は大丈夫だ。バランスを取るために体も動かした方がいいだろう。少し汗をかいたが、気持ちよかった。

20:00で卓球はおしまい。今は就寝準備をしながらこれを書いているところだ。さあ、歯を磨いてまた日経オープンシステムの続きでも読むか。

よく寝たのかどうか自分でもよくわからない。夜中に何度も目が覚めたような気もするが、あまりよく覚えていない。一度時計を見たが確か3:30だったと思う。寝付きもよかったのかどうかわからない。気がつくとCDが終わっていたが、寝付いてからいったん目が覚めた時のことだろうか。いつもだが、寝ているときに夢心地に、ここが病室ではなくどこか別の場所と錯覚する。あ、病院なんだな、と気がついたときには「まだ寝ていていいんだっけ」と思い、「まだ放送が入ってないからいいんだ」と思ってまた寝る、ということが今日だけでなく前もあったような気がする。

起床の放送が入って目が覚め、最初はまだ眠たいので体が動かない、と思っていたが、少しずつ「目覚めのヨーガ」で体を動かしていくと、少しすっきりしてきて起きることができた。この「目覚めのヨーガ」は、「寝ている状態」から「起きて立った状態」まで、段階的に体をほぐす動きなので、スムーズに起きることができるようになった。

今日は雨が降っている。散歩は無理なので、7:40頃から8:00過ぎまで作業棟の入り口の屋根の下でオカリナを吹く。「コンドルは飛んでいく」の最初のEからAに切り替えるところ、そして戻ってきて再び最低音のEに入るところがなかなか決まらない。この部分はもっと練習が必要だろう。

9:00過ぎに病院を出てバスに乗る。今日は歌の練習だが、楽譜を病院に持ってきていないため、いったん家に寄るつもりだ。時間はけっこう余裕がありそうだ。

病院でCDを聞いているとき、「この曲は前からやりたいと思ってたけど、確か家に楽譜があったはずだ」という曲があって、その楽譜を持っていこうと探したが見つからなかった。楽譜を持っていたというのは勘違いだったかもしれない。日経オープンシステムの記事の続きを読んだり、なんだかんだやっているうちにあっと言う間に時間は過ぎて、あわてて出発する。

久々に歌の練習に出る。フルメンバーは8人だが、そのうち2人は忙しくてずっと休んでいるので、今は実働6人となっている。ソプラノの1人がお休みで今日は5人。N氏がPCのソフトで作ってきたBoyzIIMenアレンジの「Yesterday」を練習する。その後、久々に「Nightingale sang in Berkley square」を練習する。2年くらい前にやりかけて、難しすぎて途中で放り出した曲だ。何回か細かく練習しているうちに、怪しい箇所は多いがなんとか最初から最後まで通るようになった。以前よりレベルアップしてるのかな?6月のジョイントコンサートのCD-Rができあがってきたので受け取る。それにしても今日は喉の調子があまりよくない。ちょっと喉が痛いなあ。練習の合間にストレッチというか、ヨガのポーズを少しやると体の固さがとれて楽に通る声が出るようになった。

練習後はみんな帰るというので、ベースのA氏と一緒にファミレスで飯を食って帰る。帰りの電車で受け取ったばかりのCDを聴いていたが、電車の音がうるさくてよく聞こえない。こんなにも世間は騒がしいのか。

家に帰って改めてCDを聴いてみる。う~む、こうやって聴くと自分たちの演奏の荒さが目立つ。まだまだだなぁ。自分もピッチが不安定だったり、音の立ち上がりがふにゃふにゃだったり。他のうまいグループはやっぱりうまい。う~ん、いまいちうちのグループはインパクトにかけるというか、特徴がないなあ。

久々にネットサーフィンしているうちにえらく遅い時間になってしまった。いかんいかん。シャワー浴びて寝よう。今日は終わった後も電車で帰ってきた後もあまり疲れを感じない。明日朝起きたら調子はどうだろうか。前回の歌の練習の時は鬱に入ってしまって午前中いっぱい起きれなかったが。今回は多分大丈夫だと思う。

昨日は寝付きはまあまあだったかな?CDを聴き終わる前に寝付いたのは確かだ。だが、夜中に喘息が出た。咳が出て、かなり呼吸が苦しくなった。じっと我慢して寝ていた。起きたら睡眠のリズムが崩れそうだと思ったからだ。いつもそのうち治まる。そう思って我慢していたら、また寝てしまった。朝には治まっていた。喘息で病院にかかったことはないが、一度ちゃんと医者に相談した方がいいのだろうか。

朝は起床の放送で目が覚める。「目覚めのヨーガ」の体操をいくつかやって目を覚ます。いろんな動きが載っていて、少しずつ練習しているのだが、目覚めに本当に効果があるようだ。眠たくて起きれないなあと思っていても、少しずつ布団の中で体を動かしていると、徐々に体が起きてきて、ちゃんと起きることができた。

朝食後、喫煙所でKさんが紙に簡単なバスの絵を描いて「このバスはどっち向きに走るでしょう」とクイズを出してきた。クイズ、と思いきや「幼稚園の入試問題」らしい。ものすごく単純な絵で、バスの本体を表す長方形の中に窓が4つついていて、丸いタイヤが下に2つついている、それだけの絵なのだが、それだけで「どっちに走るか」考えるのだ。う~ん、いろいろ考えたけどわからなかった。答えを聞くと「右側。入り口がないからこの絵は右から見たバスの絵だから」というものだ。そうか、なるほどと思ったが、幼稚園に入ろうとする3~4歳の子供はわかるのだろうか。われわれ大人はいろいろ複雑なことを考えてしまってよけいわからなくなるのかもしれないが、案外子供の視点では簡単なのかもしれない。

8:00過ぎからいつものごとくオカリナを吹きに音楽堂へ行く。今日はいつものレパでなく、適当にいろいろな曲を吹いた。いつも聴いている宋次郎のCDに入っている曲や、尾崎豊の曲などだ。

日勤で交代した看護婦が病室へ来て様子を聞きに来た。喘息が出て苦しかった旨を伝えて、また来週の火曜日に内科医に相談することになった。

今日は大手の企業の研究所が公開イベントをやっているので、その見学に行く。数日前にその広告が新聞のチラシで入っていて、それを取っておいたのだ。その概略地図を見る限り、ここから割と近そうだが、先日買ったこの市の地図を見ると歩くにはちと遠い。行くにはバスでいったん逆方向へ戻り、一駅電車に乗って、そこからまたバスに乗らないといけない。めんどうなのでタクシーで行ったら2,200円かかった。うん、歩ける距離ではなかったけど、こんなにかかるんだったら早く出てバスと電車で行けばよかった。

タクシーで会場につくと、家族連れでごった返している。フリーマーケットなども出ている。私はフリマは無視して展示会場へ入る。最先端の技術、いや最先端の少し前かな、「実用化が可能、もしくはもう少しで実用化可能、あるいはすでに実験的に実用している段階」の、コンピュータと通信に関するさまざまなシステムが展示してあって、どれを見てもとてもおもしろかった。専用のメガネをかけずに立体に見える映像、見る角度によって全く別の映像が見える液晶ディスプレイ、アナログ映像をリアルタイムにMPEG2に変換するPCICMAカード、車に乗っているときにメールが来たときに、メールの本文から「重要と思われるところ」を自動的に抽出して読み上げてくれる装置、譜面と歌詞を入力すると歌を歌ってくれるソフト。これは実際にもう十分実用可能で、PC用のMIDIソフトにもそのうち同梱されていくだろうと言っていた。これがあれば「音取り音源」だけでなく「音取り&歌詞覚え音源」を作れる。それはちょっとほしいぞ。500万画素の液晶ディスプレイはめちゃくちゃきれいだった。あと、メロディーの一部を歌うと、そのメロディーから曲を検索してくれるシステムがおもしろかった。カラオケに行ったときに「メロディーはわかるんだけど、誰のなんて歌だっけ?」というときに、これでちょいと歌えば検索できる、という代物で「これは十分需要がありそうですよ」と知らない人と話しながらうなずく。実際に一部のカラオケ店で実験導入しているそうだ。

展示を一通り見終わってから会場の外へ出る。子供向けのゲームをやっていたり屋台が出ていたりフリマをやっていたり、ミニSLも走るらしく、線路がひいていた。私はあまり興味がないので、さっさと帰ることにする。今度はバスと電車を乗り継いでいった。途中で、明日の外泊で買おうと思っていた買い物を済ませてきた。家賃も振り込んできた。銀行の残高がどんどん減っていく。やばい、いつまでもつだろうか。

病棟に戻って一服する。カラオケをやっているので参加する。カラオケに参加するのは久しぶりかもしれない。その後はシャワーを浴びて、日経コンピュータを読む。「ITコーディネータ」という資格ができたそうな。ふ~ん。

16:00からリラックス体操&自律訓練法。最近リラックス体操にかける時間が長くなってきた。今日みたいに外出した日は特に効果があるようだ。今日くらいの外出では全く疲れを感じていないが、体操をしてみるといつもよりリラックス度が違う気がするので、やはり気づかないうちに疲れは少したまってるのであろう。

日経コンピュータを読み終え、日経オープンシステムの7月号の拡大特集「企業システム構築法~基本を押さえ、王道を知る~」を読み始める。かなり長い記事だ。最初の「総論」を読んだところで18:30くらいだった。普通なら連絡会の時間だが、今日は土曜日なのでない。一服しようと思ってコーヒーをいれて喫煙所で飲んでいたら、S君が卓球のセッティングをしだしたので、1時間くらい卓球をやる。

その後は20:00までTVの「筋肉番付」を観る。スワローズが優勝してから12時間後に、スワローズの選手がピッチングの「板抜き」をやったものを収録したものだ。ピッチャーが案外成績が悪い。プロでもプレッシャーがかかるとなかなかうまくいかんものだな。試合でのプレッシャーのかかり方と、またひと味違うのだろう。

その後、就寝準備をしながらこれを書いているところだ。まだ体が火照ってるので上はTシャツ一枚だ。体がクールダウンしたらスウェットの上を着て歯磨きして特集の続きを読むとするか。明日は久々に歌の練習だ。

時計を見たのは3:30だったろうか。眠りは深かったのか浅かったのか、なんか何度も目を覚ましたような気がするが、あまり覚えてない。寝付きはまた悪く、1時間くらいはかかっている。夜明け頃に廊下を歩く人のスリッパがうるさいなあとか、洗面所で誰か話している、またうるさいなあとかぼんやり思った記憶がある。起床の放送が入ったときは眠っていた。「目覚めのヨーガ」をやって起きる。

これを書いていると看護婦が「脈を計りますよ」と言うので処置質へ行って計ると85だった。看護婦は「別に高くない」と言うが、自分としては起きたばかりで80を超えているというのはやはり高いように感じる。ジムに通ってた頃は、ストレッチをしてからさあエアロバイクを漕ぐぞ、という時点でそれくらいだったから。

メールチェックすると山岳会のKちゃんからメールが来ている。アトピーの友達がいるとか、10の2乗をパソコンで書くにはどうやればいいとか、いろいろメールのやり取りをしているので返事を書く。今回はまた話題が変わってうちの病院の食事の話になっている。

裏技を使って洗濯を早く済ませて干してから、8:10頃からいつものごとくオカリナを吹きに行く。今日は音楽堂で吹いたが、誰にも会わなかった。吹いているときはそれだけで心が癒やされているような気がして気持ちがいい。

病棟に戻ってきて作業棟に行く準備をし、ホールの畳のところでストレッチしていると、テレビで気になる話題を取り上げているので、ストレッチしながら見ていた。アトピー性皮膚炎が元でいじめられ、不登校を起こしてそのまま引きこもりになった少年の父親がその手記を本にして出版していたらしいが、その父親がその子供を殺して自分も自殺した、という事件があったそうだ。アトピー性皮膚炎への偏見、ひきこもり、その子供が親に言ったという「俺がこうなったのはお前たちのせいだ。土下座しろ」という自分の弟とそっくりの言葉、見ていてひとごとではない。うちの家族もまだ問題だらけで一向に解決に向かわない。その大きな原因は両親にあると思っているが、うちの両親はいまだに自覚もなければどうすればいいのかわかってないようだ。

作業棟へ行っていつもの通り基礎データを計る。やはり脈拍は100を超えている。Wさんが壊れていない方のマシンを使うだろうと思って、液晶表示が壊れている方のエアロバイクで体力テストを行い、終わった後にプリントしようとしたら、ボタンを押してもプリントされない。おかしいな、と思って作業療法士に聞いたら「多分エラーが出たんでしょう。エラーが出ると液晶にしか表示されなくて、プリントされないんですよ。エラーの原因も液晶に出るんですが、この機械だとそれがわからないんです」と言う。ありゃ、そうなのか。私が体力テストを終わるまでWさんは来なかったので正常なマシンでやればよかったが、後からそんなことを考えてもしかたがない。もう一回やる気もないので、まあアップのつもりでやったことにしよう。一日くらいデータがとれなくてもいいや。

その後はいつもの通り30分を2セット。インターバルは10分で、腹筋を挟む。今日は漕ぎながら呼吸に注意してみた。声楽をやるときのように、鼻から背中に息を入れて、斜腹筋で吐き出す。それをやっているうちに、胴まわり全体に意識が移ってきた。この辺りを意識しながら漕ぐと、体脂肪の燃え方も変わってくるだろうか。消費カロリーは一回目は前回と全く同じ数値が出た。

インターバルの間に、Nさんが「体脂肪測定器の使い方を教えてください」と言うので、教えてあげて彼が計ったら36.7%。「うわ~、太り過ぎですね~」自分で笑っていた。その後I君も計りたいというので同じように教えてあげて計ったら7.0%。それは痩せすぎだろう。これはちょっとやばいんじゃないか?I君は最初は対人恐怖症で入ってきてほとんど姿を見せなかったが、最近はよくホールに出てきて他の人とも交流しているし、作業療法にも来るようになった。が、どうも摂食障害が出てきてしまい、つい最近まで拒食モードに入っていた。最近ではおかゆ食でなんとか全部食べられるようになったという。何か一つの心の病が回復すると思ったら、今度は別の形で現れるという人は多い。心の病は複雑なものだ。

午後から入浴を挟んでずっと日経オープンシステムを読み続ける。まだまだバックナンバーが溜まっている。6月号の特集記事「Linuxを基幹系に使えるか」や「検証&調査 11Mbps無線LANの威力」「活用と選択 負荷分散装置」など、とてもおもしろかった。やっぱり日経オープンシステムが読んでいて一番おもしろい。自分の興味の対象に一番マッチする。

16:00からいつものリラックス体操&自律訓練法。自己催眠状態になったところでいろんな自己暗示をかけているが、効果はあるのだろうか。

日経オープンシステムの6月号を読み終えた。木曜日に皮膚科に行ったときにデイパックに入れていた日経コンピュータが出てきた。読みかけの記事があったので、今度はそっちを読む。連絡会まで読んだ後、その後はずっと卓球をしたり喫煙所で歓談したりして、そのうち20:00になった。今日はそこそこ肉体的にも疲労したし、よく眠れるかな?これを書いてる今はまだ体が火照ってるが、冷めたらスウェットを着て就寝準備をし、また日経コンピュータの続きを読むことにする。