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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

昨日は夜に筒井康隆の「夢の検閲官・魚籃観音記」を読んでしまったが、あまりにも荒唐無稽で読んでてもさっぱりわからない話をついに飛ばしてしまった。なんつーか、前衛的というか単に思いつきででたらめを書いているのか、これが文学なのかどうかさっぱりわからん。私はドタバタハチャメチャな筒井康隆ワールドは好きなのだが、さすがについて行けなくなった。250ページくらいの文庫本で10話あるので一つ一つが短いのだが、そんなに短い小説でも最後まで読みきれない。これはこれで評価されてるのかなあ。

飛ばした話の次の話が「シナリオ・時をかける少女」だったので、おおこれは「時をかける少女」の映画版のシナリオなのか、と思って読んでいたがなんか違う。あの伝説的なジュブナイル小説を、こんなに暴力的かつエロくしていいのか?原田知世が怒るよ。なんかめちゃくちゃである。登場人物が途中で「これ、ちょっとやり過ぎじゃないの?この映画の品位が下がるんじゃないか?」なんて話している。しかもこれ、昭和58年というまさに映画版が上映されているときに書かれた小説である。いくら原作者とは言え、やりたい放題だなあ。

その次の観音様と孫悟空がセックスするという無茶苦茶な官能小説も、圧倒的なボキャブラリーや造語能力(?)、もの凄い描写力には感心するが、読んでて呆れてくる。これが活字になって小説雑誌に載っていたというのが驚き。でも面白くないかと言われれば、面白いと答えるしかないのだが。最後の陪審員の話はちょうどいいドタバタで面白かった。

今日は9時20分起床。昨晩は眠りが浅くて何回も目が覚めた。夢の中で妻に説教をしていたが、夢だからでたらめというわけではなく、非常に的確なことを言っていた。起きてそれを妻に話すとはっとした顔をしていた。

朝から筒井康隆の「夢の検閲官・魚籃観音記」を読み始めた。コメディ短編集。最初の方は夢に関する話なのだが、わけがわからない。夢ってのは脈略もなく不条理でわけがわからない世界だが、そういう誰かが見た夢をそのまま小説にした感じだ。相変わらず筒井康隆ワールドが炸裂である。

おれは彼女を「けいこ」でも「けい子」でもなく「ケイコ」と呼ぶことにした。

こういうの、好きだなあ。

お年玉年賀はがきの抽選結果が出ていたので調べてみると、なんと1枚も当たってない。これはこれで珍しい。毎年1枚くらいは3等が当たるのに。妻は1枚当たったようだ。でも今年はダブルチャンス賞というのがあって、4月にもう一度抽選があるらしい。

15時過ぎに家を出て、メンタルクリニックへ。診察でこの2週間の様子を話す。主治医は「そうですね」と言いながら聞いている。面白いことにこの先生、「そうですか」ではなく「そうですね」なのだ。「先週の月曜から木曜まで調子を崩してて」「そうですね」見てたんかい!なんだかおかしい。リカバリー系のプログラムに出られなかったという話をしたら、そのプログラムはいいと思うのでぜひ出てみてくださいと言われた。また来月の予約をしなければ。定員があるのだ。

今日は今年はじめての満月。スーパームーンを見に団地の階段の踊り場へ出てみると、ランドマークタワーの横で輝く大きな黄色い月。これは今まで見た月の中で一番きれいかもしれない。例によって私のスマホのしょぼいカメラではたいした写真は撮れなかったが、一応載っけておこう。

スーパームーン

今日の動画。moumoon「moonlight」。mouはフランス語で「やわらかい」という意味らしく、「moumoon」は「やわらかい月」というフランス語と英語の組み合わせの造語だとか。優しい歌声がたまらない。

今日は夜にずっと「重力ピエロ」を読んで、22時頃に読み終わった。勧善懲悪とはなんぞや?と思ってしまった。善か悪かを判断するのは社会か、家族か、あるいは神か。神に「どうすればいいのか?」と問うた時に「自分で考えろ」と答えが帰ってきたという記述がなんだかおかしかった。ここ1ヶ月半くらいミステリーを中心に本を読んでいるが、レイプが当たり前のようにたくさん出てくる。殺人の次に、いや殺人よりも犯罪としては重いテーマなのかもしれない。

驚いたことに「未来を預言するかかしがいる島に行った男」が出てきた。おお、この本の前に「オーデュボンの祈り」を読んだところだ。その登場人物がひょいと顔を出すというのは、これはこの作家の本を読んでないと味わえない爽快さだな。「分かる人は分かる」。にやりとさせられるところだ。連作の短編小説でもあったが、伊坂幸太郎はこういうことをよくやるらしい。

妻に「10時だよ」と起こされた。8時台にいったん目は覚ましたんだけどなあ、遅すぎるや。ネット巡回した後、伊坂幸太郎の「重力ピエロ」を読み出した。なかなかショッキングな出だしだ。

昼食後、いつもの公園へお散歩へ。今日は天気も良くて暖かく、散歩日和だった。日曜日なので人も多く、やはりファミリーが多い。ドーナツ型のフリスビーをやっている親子やバドミントンをしている親子、テニスをしている親子、サッカーをやっている親子、自転車に乗る練習をしている子どもなんかがいた。犬を連れている人が相変わらず多いが猫を連れている人は一人もいない。昔、妻が猫にリードをつけて散歩させている人を見かけたというが、本当だろうか。

帰りには妻にお使いを頼まれていたのでローソンへ寄ってお買い物。チョコフレークがあったので買った。チョコフレークは食べていると手がベタベタしてスマホをいじれなくなるという理由で売れなくなり、ついに生産終了に追い込まれることになった。その前に買っておけ、という感じで手にとってしまった。普段は気にも留めないのに、なくなるとわかったら欲しくなるというのは日本人ならではなのか、それとも人類共通なのか。

チョコフレーク

帰宅した後は夕食までずっと「重力ピエロ」を読んでいた。落書きと放火と遺伝子のミステリー。やっと半分ちょっと読めたところだ。明らかに読むスピードが落ちている。集中力がない。まあゆっくりと読めばいいや。

明日からちょっと忙しい。月曜日はメンタルクリニック、火曜日は眼科、水曜日はオルガンコンサート、木曜日は歯医者、土曜日は利用している福祉施設で面談だ。オルガンコンサートは別に行かなくてもいいけど、みなとみらいホールのパイプオルガンの演奏を100円で聴けるという企画で、11月に行って良かったのでまた行きたいのだ。定期的にやっているらしい。ペース配分を考えながら行動しなければ。ペース配分、私の苦手なところである。

今日の動画。感覚ピエロ「拝啓、いつかの君へ」。ドラマ「ゆとりですがなにか」主題歌。

今日は9時20分起床。起きたときの調子は割といい。

午前中は読書。昨日から伊坂幸太郎の「オーデュボンの祈り」を読んでいる。かかしが喋るというキョトンな話。今まで読んできた物語とちょっと違うぞこれは。なんとなく「不思議の国のアリス」を想像した。読み進めるとそういうわけではないのだが、ちょっと不思議な話である。これは果たしてミステリーなのか?と思ったが、この小説で伊坂幸太郎はミステリーの賞を取ったのだ。それにしても読むスピードが相変わらず遅い。集中力が戻ってない。

昼から妻とお買い物。途中で布団屋があったのでキッチンの椅子用の座布団を買った。この前牛乳をこぼしてダメにしてしまったのだ。500円のやつと298円のやつがあって、値段的にはどっちでもいいがデザイン的に安いやつの方がよかったのでそっちを買った。その後激安衣料品店の前を通りかかったのでちょっと覗いてみたら、さっき500円で売ってたのと同じ座布団が300円くらいで売っていた。そっちを買っていたらさぞかし後悔していただろう。その後スーパーでお買い物して帰宅。今日は外も暖かかったし、気分も少し晴れた。

その後も読書。夕飯前に読み終わってしまった。なんつーか、変わった小説だったなあ。文庫本についている最後の解説を読むと、1行目に「なんとシュールな小説か」と書いてあるのだが、まさに同じ感想だった。不思議な話だ。

この小説では「鳥」が重要なキーワードとして出てくる。と言うわけでこじつけがましいが、今日の動画はAlexandros「ワタリドリ」。車のCMで使われている。