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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

カテゴリー:就職活動

さっそく今日、派遣会社から契約の書類が届いた。
せっせと各書類を見て必要事項を記入して押印して、勤務先に確認しないとわからないところを電話して確認して、契約書を郵送。

あとは社会保険の手続きの書類を送らないといけないが、扶養家族がいる場合は、その派遣会社の厚生課に連絡して用紙を1枚送ってもらわないといけない。それがないと書類をまとめて送れない。

扶養家族がいることなんて、派遣の登録のときにわかっているのに、なんで一緒に送ってこないのか。

向こうに書類が届いてから10日ほどで健康保険証が送られてくる。そう、7月2日の出勤日から健康保険が切り替わるのだ。7月2日を過ぎてから、保険証が届くまでの間に病院にかかった場合…、

ちょっとややこしくなるのだ。病院によって異なるが、いったん10割負担で払って、後から戻ってくるとか、そういうことをしないといけない。

さらにややこしいのが、私も妻も障害者自立支援制度を利用していることだ。これは指定した精神科の病院と調剤薬局での自己負担が1割になるという制度であるが、健康保険が変わったら、これまた手続きが必要なのだ。

これも、新しい保険証が届くまでに診察を受けたらどうなるんだろう?

まあいいや、次の診察は私も妻も6月29日の金曜日。その次は2週間後だろうから、たぶんタイミング的には間に合うであろう。向こうが書類をどれだけ早く送って来るのか、というところがポイントだが。

週明け辺りに派遣会社の営業から連絡が来るかと思っていたら、さっそく午前中に来た。

7月2日の月曜日、そう、ちょうど1週間後から勤務開始で、予想通りである。初日は普通派遣は営業がついて行って一緒によろしくお願いします、とやるのだが、うちの営業さんは前から別の予定が入っていて、私がいきなり一人で行くことになった。まあ、子供じゃないから別にいいんだけどね。

「初日は9時半出社でいいそうです」

定時は9時出社である。遅い分には助かるが、なんでだろう。

「多分、ルーズな職場で9時までに責任者が来ないんでしょう」

ああ、そういう職場なのね。派遣は定時に行かないといけないが、全体的にルーズなんだろう。別にそれはかまわんが。最初はIDカードができてないので、中に入るのに入口の警備室で担当者に連絡して通してもらわないといけないのだ。「新しい派遣が来るから9時までに行かなくでは」じゃなくて「9時半に来てください」なのか〜。

「それから、初日からジーンズでいいそうです」

別にジーンズじゃなきゃ嫌だと言ったわけではないが、この季節にスーツを着るのは嫌だなあ、営業さんは大変ですねえ、という話はした。一応うちの派遣マニュアルには「初日はスーツ着用。それ以降は職場の指示に従う」となっているが、ラフなところだから、別に初日からスーツじゃなくてかまわないか、わざわざ聞いてくれたのかな。

と言うわけで、私が平日に動けるのもあと1週間となった。今のうちに遊んでおくか。しかし、勉強もしないといけないし、無理して体調を崩してもいけない。ここは慎重にいかなくては。

夕方頃に、昨日面談をした研究所を担当していて、採用の連絡をいただいた営業から電話が入った。どうも今日の面談の様子を担当営業から聞いたらしく、「どんな感触でしたか?」と尋ねてきた。

「いや、相手の求めているものと私の持っているものの差が開きすぎて、ちょっとハードルが高すぎるので、結果がどうあれ実はもう昨日のところに決めてしまおうと思っているんですよ」

「あ、そうなんですか。ありがとうございます」

「ただ、先にこちらから断りの連絡を入れていいものかどうか、ちょっと戸惑っていて、相手の返事を待ってから、検討した結果こっちにしました、と言った方がいいのか、営業さんの顔を立てないといけないのかな、とかいろいろ迷ってちょっと判断できなくて」

「ええ、先にお断りするのは別に全然かまわないですよ。実は○○(今日の営業)も薄々そういう感触かな、というのは気づいていたみたいです。ただ、はまー様の方でちょっと言いにくい、と言うのであれば私の方から伝えておきますが」

「ありがとうございます。それではお願いできますか?昨日の案件はもう先に進めていただいてけっこうなので」

「わかりました。では私の方から伝えますが、多分本人からも直接確認の連絡がいくと思うので、よろしくお願いします」

てな感じで話は勝手に自分の楽な方に転がっていった。その後、今日の担当営業から電話があって、再度辞退の意思確認をした後、ペンディングになっている案件の担当営業にも電話した。

「やっと先方とアポがとれました!」

ああ、ごめんね無駄骨折らせて。

「すみませんが、昨日面談したところが、私は非常に気に入りまして、先方も私を気に入っていただけたようで、面談の後2時間か3時間くらいで採用の連絡が来たんですよ。それで、もうそこに決めてしまったので、申し訳ないですがそちらの案件は辞退させていただたいのですが」

「そうですか…、いや、いい職場が見つかってよかったです。もし今後また何かありましたらよろしくお願いします」

何かありたくないよ。今度決まったところで細く長くいきたいよ。

今日はまた別の会社と面談に行った。

面談の前に軽く派遣会社の営業と打ち合わせしたのだが、営業はとても楽観的だ。私が

「組み込み系とかやったことないし、英語も読むのは大丈夫ですが、書く方はちょっと自信がないのですが…」

と言うと、

「いや、書くことはありませんよ。読めればOKです。外国人の社員もいますが、日本語を話せますし。組み込み系と言ってもハードウェアそのものを扱うわけでないらしいので、C言語でプログラムが組めれば大丈夫だと思います」

本当かなあ。
その答えは面談で明らかになった。

いつものとおり、自分の今までやってきた業務内容や、身につけてきたスキルなどを話す。今日の担当者はそのところどころでいろんなことを尋ねてきたので、それだけでけっこうな時間がかかった。

そして今度は先方が業務内容の説明。

「通信系の組込み機器のシミュレーターを開発する仕事です。そのアルゴリズムを考えて実装し、テストパターンを作成してテストを行います」

はあ、なるほどシミュレーターね。それでハードウェアに関する深い知識はいらないのか。と思いきや、

「通信に関する知識はお持ちですか?」

ああ、やっぱりだよ。ネットワークの知識と通信の知識とはぜんぜん別物なんだよ。

「ネットワークならわかりますが、通信の内部的な制御などについては、学生時代に習いましたが、今までの業務では関係がなかったので、あまり覚えていません。それに技術も進歩しているので、覚えていても追いつきの勉強が必要です」

「追いつきが必要なのは承知してますが、たとえば○○の国際規格を読んで、それをアルゴリズムに落とせますか?数学の知識などが必要となりますが」

「数学の知識、というとどれくらいのレベルでしょうか」

「まあ大学の数学レベルですよ。FFTとか」

「ああ、フーリエ変換ですね。(覚えてね〜よ、そんなの…)ちょっとすぐには思い出せないので、そこからの勉強が必要かもしれません」

ちょっと担当者の顔色、雲行きが怪しい。

「それからうちは外資系で、日本と本国とわかれてやっている、というだけで同じプロジェクトを進めています。なのでメールはすべて英語でやり取りします。レポートも英語で書いていただきます。メールだけで埒が明かないときは、本国に電話して英語で直接対応していただきますが、その辺は大丈夫ですか?」

(大丈夫じゃねえよ…。ぜんっぜん話が違うじゃねーか)

「読むのは大丈夫ですが、書く方は、レポートなどがある程度フォーマットが決まっているのならなんとかなるかもしれません。ただメールで全部やり取り、というのはちょっと難しいです。それから英会話も日常会話の初歩レベル程度です。まあ、スキルアップと思ってチャレンジはしてみたいですが」

今話題のNOVAに通ってたときも、レベルは7A止まりだったのだ。

まあ、そんな感じで今日の面談は終わった。ある意味、自分的には「終わった」と思ったのだが帰り際にまだ営業は楽観的だ。

「チャレンジ精神をアピールしておられたので、大丈夫かもしれませんよ」

おいおい、無理だろいくら何でも。向こうの求めているものとこっちが持っているものが違いすぎる。たとえ向こうからOKの返事が来ても断るつもりだ。こんなにたくさん勉強しないといけないのでは大変だよ。しかしまあ、営業の顔もあるだろうから、一応向こうから返事が来てから、万一採用だったら断りの電話を入れることにしよう。

それにしても、この案件はどう考えても無理があったよなあ。大学レベルの数学の知識や通信に関する基礎知識、それにプログラミング及びデバッグ等のスキル、そして英語のスキルが必要だ。時給が破格なのもうなずける。

今日は昨日と一昨日に書いた「第3希望」の会社と面談であった。

現在話を進めている3社のうち、なぜそこを第3希望にしていたかというと、

1.交通アクセスが一番悪い

3社とも路線は違うが横浜から10分程度。しかし残りの2社は駅からすぐだが、この会社は駅からバスだった。

2.時給が安い

ITエンジニアとしては最低ラインの時給で、しかも長期契約。つまり、3ヶ月ごとなどの更新がない。そういう契約であればスキルによって更新時に時給アップの交渉ができるが、長期契約であれば最初の時給(つまり最低ライン)でずっと続くことになる。


というものだった。しかし業務内容としては、今までの自分の経験を一番活かせるものだった。

そして、派遣会社の営業と駅で待ち合わせして、その会社へ。

一目見て気に入ってしまった。ものすごくきれいなのである。いや、よくあるトレンディーなオフィスとかいうのでなく、広大な敷地に広がった研究所。そう、ここは普通の会社ではなく、日本に数ヶ所ある大規模な研究所で、その中でも1500人という研究員を抱える2番目に大きな研究所である。駅からバスと言っても10分くらいだし、朝は5分間隔で出ている。

そして面談に入る。自分のキャリアやスキルなどの紹介をした後、向こうからその研究所で何をやっているか、そしてそのセクションで何をやっているか、そして私に何をやってほしいか、そういうことを形通りに話した。要はその研究所全体のネットワークを統括して管理している、というのだ。

ここから話ははずんでいく。いろいろ話しているうちに、急に先方の担当者が質問してきた。

「VLANはわかりますか?」

「え、はいわかりますが。ルータでなくてL3スイッチなどでセグメントを分割して…」

「じゃあ、その仕組みはわかりますか?」

「仕組み、ですか?スイッチのポートにセグメントを割り当てて…」

「その物理的な仕組みはわかりますか?」

「ええと、研修では習ったような記憶があるのですが、そこまで低レベル(業界用語で「ハードウェア寄り」という意味)なことまでは把握していません」

なんと、技術的な質問をいきなりしてきたのだ。

「ではTCPのスリーウェイハンドシェイクはわかりますか?」

「それはコネクションを確立するために、まず接続要求のパケットを投げて相手からACKを返し、ACKをもらったことを相手に返すことですよね」

「はい、ではTCPとUDPの違いは?」

「TCPはコネクションを確立しての通信ですが、UDPは垂れ流しですよね。だから取りこぼしがあったりもしますが」

「ではISOで定められているOSIの参照モデルは言えますか?」

「えっと、下から物理層、データリンク層、ネットワーク層、トランスポート層、セッション層、プレゼンテーション層、アプリケーション層ですね」

自分だって情報工学科を出ている。これくらいのことは覚えている。

ここまでの質問で、担当者はなんだか満足したような顔をしていた。

それからなぜかサーバやネットワーク管理のよもやま話になり、1時間以上はかかっただろうか。面談が終わって営業と一緒にそこを後にした。

「あの担当者があそこまで饒舌なのは珍しいですよ。普段はあんなに喋らないのですが。あんな技術的な質問をしてきたのもはじめてです。きっとあなたが気に入ったんじゃないですかね」

そうなのだろうか、それだといいのだが。営業はそう言って、さらに交渉のためにその研究所へ戻っていった。

そして夕方、営業から連絡がた。

「採用とのことです」

内定来た――(゜∀゜)――!!

こんなに早く結論を出すとは思わなかった。これで他のところがだめでも食いっぱぐれることはない。

というか、あそこにもう決めてしまいたい。とても自然が豊かな広大な土地に広がるきれいな研究所、そして雰囲気は大学の研究室のようで、みんなTシャツにジーパンといったラフないでたち。

明日も一応他の会社の面談が入っている。しかし、なぜこの営業はこの会社のを自分に紹介?なぜ先方は会いたいと言ってきた?と自分で不思議になるような会社。なんせ電子機器の組み込み系の基板のファームウェアの検証とオプティマイズである。そして英語の読み書きがたくさんある。SEをやってきた自分には全く畑違いだし、英語ができることを特別アピールした覚えもない。

前向きにとらえると自分のスキルアップになるが、それは自分にストレスをかけることになる。やはり仕事をやる上で、今の自分の状態を考えたら、今までのスキルを活かして、できるだけストレスのない職場で働いた方が後々のためにいいかもしれない。

明日に面談する会社の時給は破格なのだが、それはそれだけのものを求められるということだ。どれくらい破格かというと、ドラマ「ハケンの品格」に出てきた大前春子より上、とだけ書いておこう。稼ぎがよくても、それでストレスを溜めては意味がない。細く長くいきたいのだ。ペンディングになっているもう一社はどうでもよくなってきた。

時給は安いとは言え、営業ががんばって交通費を支給してもらえることになったし(普通派遣は交通費は自腹)、私と妻の障害年金もあるし、十分暮らしていける。私の障害年金の来年の更新では、その時点で働けていたら受給がストップするかもしれないが、働けているのなら収入はあるのだから心配ないだろう。

と言うわけで、あとは自分の体調をいかに管理して、多少調子が悪くなってもうまく乗り切っていけるか、ということを気をつけていこう。