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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

カテゴリー:メンタルヘルス

昨日は寝付きが悪かった。1時間くらいかかったかしれない。昨日一日ばたばた慌ただしかったのと、寝る直前まで日記を書いたり頭や神経を使っていたせいかもしれない。どうも頭の中に次から次へと空想が浮かんで入眠を妨害する。

またOさんがつけた電気の明かりで目が覚めた。3日連続だ。閉鎖病棟には枕元の電気はなかったらしいが、あるからと言って夜中につけないでほしいなあ。看護婦にお願いして注意してもらおうかな。時計を見たら4:00だった。それからまた寝ようとしたが、眠れずに、結局4:30に起きてホールに出てきた。

喫煙所にはけっこうな人数が起きてきている。私も昔は早朝組の一人だった。Kさんとしばらく話をする。喫煙所には来たが喘息なので禁煙している、ということはKさんも知っていて「吸いたくならない?」と言うが、それほどでもない。自分の欲求を抑えることに慣れてしまっているのだろう、そう言う話をした。

そこから話は展開し、自分の「頭」と「心」の話になっていった。Kさんによると、Iさんの場合は「頭」で思っていることと「心」で感じていることがちぐはぐで、でも頭で考えていることは正しいので「心」を納得させないといけない、ということだそうだ。私と違うのは「心」で感じていることを自覚している点だ。私はフロイトの言う「エス」の領域、無意識レベルでの自分の「心」がわからなくなってしまっている。だけど少しずつ自分の潜在的な欲求、無意識に何とか目を向けようと、何かの行動に対して「これは超自我から与えられたものか」「これは本当にやりたくてやっているのか」そう言うことを少し意識している、という話をした。

ラジオ体操の前に今日1回目の吸入。これを毎日3回やるのか。ほんと、めんどい。ラジオ体操やっている間に咳と痰が出てきた。吸入をやることによって気管支が開き、痰が出るようだ。これは昨日まで知らなかったが、昨日も病院で吸入しているときに痰が出てきた。

昨日と同じバスで駅へ出る。今日は皮膚科へまず寄り、診察券を出して紙に名前を書き、「薬のみ(アゼプチン、プロトピック1本)」と書き添える。

電車に乗り、YK病院へ。おっと道を間違えてしまっていったん戻る。病院の近くにDoCoMoショップ発見。帰りに時間の余裕があればここで携帯を買って行こうかな。警察に盗難届を出すと割安になるが、1割くらいらしい。しかも、すぐに何かの紙をもらえるわけではなく、本庁まで行って盗難届の番号が発行されて、その番号だけでも電話連絡してもらって伝えればいいらしいのだが、何日か時間がかかるらしい。まあいいや。ここで買ってけ。

病院に着いて処置室へ。昨日の看護婦が「じゃあ点滴やります」と言う。あれ、吸入だけかと思ったのに、点滴もやるのか。「じゃあまた2時間半かかりますか」と言うと、「そうですね」と言う。その時点で9:30だったので、12:00までに病棟に戻るのはまず無理だ。外出届は12:00までで出している。「ちょっと電話かけてきていいですか」と言って病棟に電話を入れ、帰りは午後になる旨を伝える。

昨日と同じく点滴を2時間半ちょい。その間に吸入をやる。CDを聴きながら「アダルト・チルドレンと家族」を読み進める。やりながら半分以上読んでしまった。終わったら12:00を過ぎていた。暇をつぶすものを持ってきてなかったらとても退屈していたところだろう。

点滴前に会計カードを出しておいたので、会計はすぐに済ませ、薬局で吸入器用の器具を受け取る。箱積みしておいて、必要な人は持っていくようになっているようだが、どうして誰も説明してくれなかったのか。内科処置室の看護婦もよくわかってなかったようだ。それにしても、昨日気づいたが、この病院は「お薬の説明」の紙をくれない。今ではほとんどの病院が詳しい説明をくれるのに。こんなに大きな病院で薬の説明をくれないってのは、どういうことだろう。次回診察時に聞いてみよう。

病院を出て、腹が減ったのでとりあえずカレー屋に入る。昼食後、その足でDoCoMoショップへ行き、携帯を紛失して機種変したい旨を話す。機種はもう決めてあるのだが、警察に紛失届を出すとどれくらい安くなるか聞いたら、紛失届がないと定価になり4万円を超えるが、紛失届があると通常の機種変更の30,800円くらいだという。そんなに違うのならそれは無視できない。ちょうど病院に行く途中に道を間違えたときに運良く警察署を見つけた。そこへ行って届けを出してからまた来ます、と言っていったんショップを後にする。

警察での紛失届の手続きは10分そこらだった。紛失届けの受理番号が書かれた紙を持って再びDoCoMoショップへ行く。そこで携帯の機種変更手続きと、ついでに「料金明細サービス」というのも申し込む。月額100円で、何月何日の何時何分から何分間どの番号へかけたかわかる明細だ。携帯とP-in Comp@ctの両方申し込んだ。これでちょっとは携帯の料金も詳しく把握できるだろう。

病棟に戻り、外出届を返す。コード袋を出してもらってすぐに充電。昨日は充電できなかったのでかなりバッテリーが減っている。昼の吸入をやっていないや。病院でやったからいいのかな。でも医師の指示では一日三回となっているのでやった。

16:00になり夕薬を飲んだ後、リラックス体操。本当はコード袋を返さないといけないが、もう少し充電しておきたいのでそのままにする。今日は短めにして、16:40頃に充電を終えてコード袋を「すみません今日これ預け忘れてました」と何食わぬ顔をして預ける。その後病院で書いていた日記の続きを書き続ける。

夕食の後、日記の続きを書いてから18:00頃からココアをいれてホールに行く。しばらく卓球をやっているのを見ていた。その後、私とS君で試合をするが、今日は調子がいい。3試合か4試合かして全勝した。彼のバックからの横回転まじりのサーブもだんだん見切れるようになってきた。

その後、T君を特訓する。どんどんうまくなっていく。本当に教えたとおりに打ってくれるので、すごくいい球が返ってくる。これは上達しそうだ。

20:00になったので卓球台をしまい、みんなは薬を飲み、私は便通の回数だけ記録する。KNさんと目が合って「やりましょうか?」と言ってくれるので、畳のところでいつものごとく「気」を送ってもらった。今日は昨日ほど感じないかな、と思っていると、KNさんも「今日はあんまり出てないみたい」と言う。やはり自分でもわかるのだろう。

唯物論を主張するMZさんがそばに寄ってきて不思議そうに見ている。理系の私がこういう「気」というエネルギーを信じるのが不思議でたまらないそうだ。でも、確かに私は「気」というか「エネルギー」を感じるし、やってもらった後は体が軽くなっているのを感じる。「それで何か感じるのかね」そう尋ねるので「はい感じます」ときっぱり答える。「今、この辺が感じている」と自分で自分の背中を触ったら「あ、そうそうその辺」とKNさんが答える。「下に降りてきた?」と聞くと「うん、今一番下の方」と答える。そのやり取りを見てMZさんはしきりに「ほ~、へ~、う~ん」と不思議がっている。

KNさんにやってもらった後、喘息の薬を2錠飲み、続いて夜の吸入。今回から病院でもらってきた「ブリスター」と2つやらないといけない。う~ん、ますますめんどくさいぞう。はぁ。これも運命と思って受け入れなければならんか。やった後、吸入器を洗わないといけない。これもめんどい。この日記をずっと書いているうちに20:40になってしまった。今から歯磨きして、ついでに洗おうっと。

昨夜は寝付きはよかったと思う。そこそこ熟睡もしたと思うが、またもやOさんが電気をつけたときに目が覚めてしまった。3:00だった。その後なかなか寝付けないなと思ったがいつの間にか眠っていたようで、次に目を覚ましたときに時計を見ると4:30だった。その後は浅い眠りが続いていたようで、ざわざわするな、と思ったら5:30だった。洗面所が開いたのだ。その後また浅い眠りに入り、6:00の起床のアナウンスで起きて、「目覚めのヨーガ」を軽くやって起き出し、洗面に行く。

寝ている間は喘息の発作は起きなかったが、朝起きるとやはり咳が出る。MZさんが昨日寝る前に、くどくどと「タバコはやめた方がいいよ~」と繰り返す。一回言えばいいのに何度も何度も押しつけるようなものの言い方はちょっと腹が立つと。迷惑だ。しかしまあ、言うとおりタバコはやめた方がいいだろう。今日から禁煙しよう。どれだけもつだろうか。いつでもやめられると思っているうちにやめられなくなる、そういうものだというが、やめてみせる。

朝食後、コーヒーをいれた後、通院の準備をする。いつも皮膚科にいくときより一本早いバスで行こう。多少早く出してもらえることは主治医から了解済みだ。

I看護婦から外出届と紹介状を受け取って外出する。電車に乗ってYK病院へ。病院に着いたのは8:45頃だった。

新患の受付をしようとしたら、「呼吸器内科」というのが見あたらないので尋ねてみた。ちゃんと「呼吸器内科」はあるそうだが、ひっくるめて内科と書いているらしい。手続きをして、2階の内科診察室の前で待つ。かなり待つことを覚悟しないといけないだろう。

1時間ほどして中待合いに呼ばれる。思ったよりも早いな、と思ったが、それから診察室に呼ばれるまで、さらに45分くらいかかったか。うつ病で入院中で、最近になって喘息の発作が出るようになった旨を話す。えらくせわしない医者で、次から次へと「これが最新型の吸入器、これ使ってもらうから」「気管支拡張剤も使ってもらうから」詳しい説明をしてくれないので、必死に「それは発作が起きたときだけ使うものですか?」などと割り込んで尋ねる。「レントゲン撮って肺機能検査して血液検査と点滴と吸入」お坊さんがお経を唱えるかごとく暗唱しているせりふがよどみなく流れる感じであっという間に看護婦に指示を出す。

指示の通りレントゲンを撮り、肺機能検査を前もやったばかりだがまたやり、結果を持って戻って来て渡す。今度は「内科処置室」と書いた部屋の前で待つ。

名前を呼ばれて処置室の中に入る。蓋付きの試験管のようなものを渡されて「これに痰を取ってください」なぬ、痰を取る?そんなにすぐに出るもんか。と思いつつ、試しにトイレの中で思いっきり咳き込んでみたら、少し出たのでそれを繰り返す。ほとんど唾液だが多少は混じっているだろう。これでいいのかなぁと思ったが、看護婦がそれを見て「あら結構出たじゃない」と言って持っていく。

その後、採血があって、その刺した針でそのまま点滴をされる。2本あって、「1時間半と1時間だから、2時間半ね」と言われる。げげ、そんなに時間がかかるのか。ちょっとショックを受ける。ショックを受けたところでどうにもならないので開き直って本を取り出して読み出した。が、あまり頭に入らないので、いろいろ周りを観察したり、CDを取り出して聴いたりする。

点滴をやっている最中に吸入器の説明を受ける。2種類の吸入器を使わなければならないようだ。一日2回の方はブリスターという器具、3回の方はインスパイアイースという器具。これから毎日吸入をかかさずやらないといけない。めんどくさそうだ。

2時間半を10分オーバーしてようやく点滴が終わり、再び診察待ち。10番診察室の受付に「点滴終わりました」と声をかけ、中待合いで待つ。が、30分たってもまだ呼ばれない。今は14:45。この調子じゃ皮膚科に行かずとも16:00までに戻れないなぁ。

中待合いの張り紙を見ると、「ただいま2時間~2時間半待ち」と書いてある。なんだって、みんなそんなに待たされているのか。「風邪がはやっているため、初診の方や他院からの紹介の患者が増えているため、ご了承ください」とのこと。うむむ、そうなのか。他の張り紙は、今日の10番診察室の担当であるN医師が書いた「最近自分が人気高いので混んでてごめん」みたいなことを書いている。人気高い、とは書いてないがそういうニュアンスで書いてある。どうやらこの医師はこの病院の内科医長らしい。

ようやく名前が呼ばれ、あわただしく診察が進む。肺のレントゲンには問題はないが、肺機能の方は吐くときの換気量が通常の人よりも少なく、グラフでは喘息特有のカーブが見られる。1ヶ月ちょい前に入院している病院でやったときは問題なかったのだが。とりあえず明日の午前中にまた吸入に来ること、2週間後に予約を入れておくので来ること、それまでは吸入器を出すので指示通り吸入すること、苦しくなったらその先生は火曜日も診察しているので来てくださいということをあわただしく告げられる。

ようやく会計に行ってクリアケースに入った書類一式を出し、病棟に電話して16:00までに戻れそうにないことを告げる。そして、明日も来てくださいと言われたが当然外出届は出してない、との旨を告げると、帰ってきてから出せばいいとのこと。

会計を済ませ、ようやく薬を受け取って病院を出たのは15:15頃だったか。とにかく腹が減った。駅前のハンバーガーショップで遅い昼食を食べる。夕食の17:00まで1時間半しかない。

電車で戻ってきて、一応皮膚科を覗いてみたら超満員だったので、明日の朝にしようと思って後にする。明日は吸入だけなので朝早く行く必要もない。朝一番に皮膚科に寄って薬だけ出してもらい、その足でYK病院に行こう。

バスが行ってしまったところなので、15分くらい駅ビルの上の本屋で時間をつぶし、バスに乗る。いつもならタバコを吸うところだが、今日から禁煙だ。がまんがまん。多分けっこうがまんできるのでは、という気がする。

バスで戻ってくると、16:40くらいだった。「ただいま~」と言って外出届を返し、もらってきた薬をT看護婦と一緒にチェックする。「あら、メプチンエアーじゃない」「テオドール、これが効くのよ」「フルタイドまであるじゃない」けっこう詳しいようだ。「あら、これの器具は?」あれ、2種類の吸入器のうち、1つは診察時に器具をもらって、それ用の薬「メプチンエアー」は薬の袋に入っていたが、もう1つの「ブリスター」というタイプの吸入器は、「フルタイド」という薬とそれ用の器具の使い方の紙はあるものの、器具がない。どうやらもらい忘れた、というか向こうが渡し忘れたようだ。まあいいや、明日も吸入に行くのでそのときもらって来よう。吸入は食前がいいと言われたのでさっそく吸入する。えら~いめんどくさいぞ~。これを毎日朝昼晩やるのかぁ。それに朝晩はもう一種類の吸入もやらなきゃならない。はあ、一生ものなのかなあ。

その後もばたばたしていた。すぐに夕食。それを食べ終えてアトピーの薬を飲む。婦長さんが「庶務に荷物が届いているから、今から取りに行く?」と言う。そうだ、さっき帰ってきたとき言われたけど暇がなかった。E看護婦が「夕方の薬飲んだ?」と聞いてくる。あ、飲んでなかった。急いで薬を飲み、庶務に行って荷物を取ってくる。昨日電話して頼んでおいたコートとパジャマだ。インスタントコーヒーと、スティック状のココアとカフェオレも入っていた。

荷物を整理し、タバコは全部S君にあげた。MZさんが話しかけてきて中断したが適当にあしらう。

ホールへ出ていくと、T君が卓球している。彼が卓球しているのを見るのは珍しい、というかはじめてかな?前にも一回あったかな?相手がS君からKさんに代わったが、すぐに私に代わってもらった。初心者を教えるのはやりがいがある。全くの素人らしいが、なかなか彼も若いだけあって飲み込みが早く、スポンジが水を吸収するがごとくめきめき上達していった。うん、教えがいのある素材だ。自分が教えてちゃんとうまくなってくれるととても嬉しい。

20:00になったので卓球はおしまい。そのままラケットのメンテをして部屋に戻りかけたときにKGさんが「はまーさん、やりましょうか?」と声をかけてくれたので、KGさんにマッサージをしてもらう。最近卓球のコーチをする代わりにKGさんにマッサージを、KNさんに気功をやってもらうことが多くなってきた。今日は肩はあまり凝ってなく、腰の方が凝っているそうだ。卓球をやったから肩はほぐれているが、前傾姿勢だったので腰に負担がかかっていたのだろうか。

続けてKNさんに「気」を送ってもらうが、不思議なことに何か「感触」を感じる。ただ「温かい」だけでなく、何かが触れているような、それも固体でなくて、なんだろう、なにかふんわりしたものが寄り添っているようなものが。不思議なことに首の後ろに手をあててもらっているときに、肩胛骨に辺りに触感を感じた。なぜだろう。エネルギーが降りてきて悪いところに作用しているのだろうか。背骨の真ん中辺が相変わらず「冷たい感じがする」らしい。リラックス体操をやっているときにじんじんする箇所だ。KNさんは悪いところが冷たく感じるらしい。それがぴたりと当たっているから不思議なものだ。

就寝準備の後、日記の続きを書こうとしたらMZさんが話しかけてきて進まないので、ホールに出てきて日記の続きを書く。とかやっているうちに20:55。もう寝なきゃ。

昨日はよく眠れなかった。まず寝付きが悪く、22:00の巡視のときにもまだ眠りに入ってなかったのを覚えている。もう少ししてからまだ眠れなかったら久々に追加眠剤をもらいに行こうかと思った。が、そのうちに眠りに入った。喘息の発作が出るかもしれないという不安感があったためだろうか。アトピーは少しひどくなってかゆかった。その後、何度か目を覚ましたが、眠りは深かったと思う。熟睡感を感じて目が覚め、時計を見ると3:00だった。その後また寝たがOさんが枕元の電気をつけたので目を覚ましてしまった。また寝ようと思ったら、今度はS君が電気をつけて、それから眠れなくなってしまった。喉が乾いたのでホールに出てきてペットボトルのお茶を飲み、タバコを一服吸う。もう一度寝ようと思って病室に戻る途中、夜勤のN看護士に「今日はひゅーひゅー言ってませんでした?」と聞くと「言ってなかったよ。もう大丈夫」と暖かい言葉をかけてくれた。

病室に戻って再び寝ようとしたが、ぜんぜん寝付けなかった。Oさんがまた電気をつけてまぶしい。結局5:15頃、また起きてきてホールに出てきた。ナース室の前の明かりの元で日記をつける。N看護士に「部屋でゆっくり本読んだり日記書こうとしても、MZさんが話しかけてきて止まらないんで困ってるんですよ」とさりげなく訴える。

喫煙所でOさんに「MZさんってよく喋りますよね」と話すと「あの人はちくりもあるから。閉鎖病棟でも携帯とかライターとか隠し持っている人はちくられた。やな人と一緒に来ちゃったな」と言っている。それはやばい。「あまり関わり合いにならないようにした方がいいですよ」Oさんはそう言う。

Y看護婦が病室に来たときに、喘息は大丈夫だったけどアトピーが出てかゆかった、と告げる。かいて血がにじんだシーツを見せる。その後朝の薬をもらうときにもN看護士に「喘息は大丈夫だったけどアトピーが出たんですよ」と話す。N看護士は「そうなんだよね、どっちかに出るんだよね」と言う。

もう水曜日か。今週のカウンセリングでしょっぱなに「一週間は長いですか?」と聞かれたことを思い出す。「一週間は短いけど、一日は長いです」と答えたのを思い出す。「今日はシーツ交換か、この間やったばかりなのに」という感じがする、そう言った。まさに今日シーツ交換だが、ほんとこないだやったばかりという気がする。ちゃっちゃと終わらせる。

その後はしばらくCDを聴きながら横になる。9:00頃起きて売店に行き、ペットボトルのお茶を買ってきて、病棟から家に電話をかけた。父親から母親へ取り次いで、さらにテレビの音を小さくするから、とか言って待たされているうちにどんどんテレカが減っていく。いったん切ってコレクトコールでかけたら話し中だった。コールバックしてるな、と思ったらほどなくしてナース室にいた看護婦さんが受けたようで、私が待ちかまえてましたというように受話器を受け取る。今年実家に帰っていたときに置いてきたコートを送ってもらうように頼んだ。他に置いていったものはないか聞くと、探しても部屋に見つからなかった緑のパジャマがあるという。そうか実家に置いていったんだった。その2つだけ送ってくれと頼む。喘息の発作が出て、専門の病院に行くことになったことや、その他今の状況も簡単に伝える。今日は比較的穏やかに話ができた。こちらの精神状態が安定しているときにかける分にはよさそうだ。

環境整備でベッドの周り、床頭台、窓を拭く。その後はぶらぶらしたり音楽を聴いたり、「心のメッセージを聴く」を読んだりした。明日に喘息治療で行ってみようと思っているK病院へ電話して行き方を聞いた。

Oさんから「○○周辺病院ランキング」という本を借りて、改めて呼吸器系の病院を調べてみた。病名別にお勧めの病院が載っているが、K病院は喘息では載ってない。医師の出身大学別の系列も載っているおもしろい本だが、この病院の系列も近くにはない。いろいろ考えて、前に本屋で調べたYK病院かYC病院のどちらかにしようか、と思った。YC病院は少し遠いが、NさんによるとYK病院は駅から歩けるらしい。そこが一番近いので、とりあえずそこでいいか。

「心のメッセージを聴く」を読み進める。前半は「カウンセリング・マインド」を含めたカウンセリングの話。後半からは自分の心の中の「実感」、この章からは「フェルト・センス」と言ってるものを引き出すための「フォーカシング」の技法の紹介。これを読んでいる途中だが、これは自分でできるものなのだろうか。これで自分の「無意識」がわかるのだろうか。自分が本当は何をどうしたいのか、少しでもわかるのだろうか。まだ読んでいる途中だが、とりあえず最後まで読んでみよう。

体重測定があった。62.0kgだった。先月が確か64.2kgだった。一ヶ月で2.2kg減ったのか。最近は風邪をひいてエアロバイクもあまりやってないのに、減り方が早くなっている。

リラックス体操をやっている間に主治医が来たので面接する。喘息の件を伝え、明日YK病院に行ってみるつもりだと言って紹介状を書いてもらった。ただ、初診だと早く行った方がいいかもしれないですね、と私が言うと、それはそうですね、ということだったので、明日は皮膚科だけにしようか、と思った。が、外出届の件でA看護婦と話をしているときに、喘息の方が優先で、YK病院に先に行きなさい、皮膚科は午後もやってるから、そう言われた。そう言えばそうだ。

いつの間にか眠ってしまった。20:00前に起きた。と思ったら突然の喘息発作。まだこないだの夜中よりは軽い方だ。咳がひどい。やはりこれは喘息最優先だ。これを書いている今もひゅーひゅー言っている。

20:25。着替えてはを磨いてきた。就寝準備完了。後は薬を飲んで寝るだけだ。まだ少しひゅーひゅー言っている。

昨晩も喘息が出た。かなり激しかった。咳が出て止まらなくなり、呼吸がかなり苦しくなった。時計を見ると1:00過ぎ。もっと眠ったような気がしていたが、それまでは熟睡していたらしい。どうもこの1:00から2:00の時間帯に出るようだ。今までで一番苦しい。仰向けに寝ていられないので上半身を起こしたり四つん這いになってみたりするが、咳が止まらず同室の人にうるさいだろうと思い、箱ティッシュを持ってホールに出ていった。しばらくホールで一人でひゅーひゅー言っていたが、夜勤のN看護婦が気づいて、処置室に入って念のため熱を計ったり、少し話をしたりした。その頃にはだいぶましになっていた。「医者を呼ぶ?」と聞かれたが、当直医を呼んだところですぐにどうにかなるものなんだろうか。S先生にも相談したし肺機能検査もやったけど、さじを投げられた、という話をしたら「S先生以外にも内科のお医者さんはいっぱいいるんだけどねぇ」と言う。とりあえず主治医に相談してみてください、というので今日喘息について主治医に相談しよう。内科でも呼吸器系の先生はいないのだろうか。ここはみんな循環器系の人ばかりのような気がする。

メールチェックすると24通。今日も多いなあ。個人宛のものはなく、またもやほとんど山岳会ML。ウイルスが2通ある。みんな続々感染しているようだ。Nimda型のプレビューするだけで感染するウイルスに次から次へと感染している。WindowsCEなのでよかったが、私やSさんが流したウイルス対策をみんなやってないと見える。

ラジオ体操の前、体重を量ると61.5kg。うお、ついに61kg台が出た。最近はエアロバイクも漕いでないのに。勝手に体重が減っていってるような気がする。この辺でストップしないと、逆にやせすぎになってしまうのではないか。

今日もお休みモード。雨も降っているし、病棟の中でじっとおとなしくしていよう。朝食後、コーヒーをいれて一服した後は、またCDを聴きながら横になる。

10:00に預けてるコードをナース室に取りに行ったときに、N看護士から喘息について話をしたいというので、少し話をした。N看護士は患者をずっと見てきて、喘息は夜中に出ること、一度出始めたらずっと治らないということがわかっている、と話し、退院した後もずっと治療を継続していく必要があるため、この病院で診てもらうより他の呼吸器内科があるような病院に通院した方がいいのではないか、と言う。最終的には私もそういうつもりだったので、その方向で主治医と相談します、と答えた。そう言えばこの間の外泊で「お勧めの病院○○県版」みたいな本を本屋で見つけて、その呼吸器専門の病院をメモっておいたのだった。その情報を活用しようか。合唱団のYさんにも病院を紹介してもらえないかメールを送ったが、返事はまだない。

Y看護婦から、主治医に書いてもらった入院証明書を渡された。主治医は今日はお休みだそうだ。すると、今日は面接できないから明日になる。喘息の件で今度はY看護婦が話をしてきたが、N看護士との会話の内容を伝え、自分でも本屋で病院の本を見てあたりをつけている、と話した。明日面接するとなると、早くて木曜日に病院に行くことになる。明日強引に行ってもいいが、「入院中だし、こちらで出してる薬の情報なども伝える必要があるので、紹介状を持っていった方がいい」ということだ。

2人新しい患者が同室に入ってきた。2人とも閉鎖病棟からの転入らしい。またもや同年代ではない。なんで同年代が入ってこないんだろう。

念のため、自分の携帯の番号に公衆電話から電話してみたら、話し中だった。やばい、やはり紛失して誰かに悪用されている可能性が高い。電池が切れていたり圏外だったら、その旨のメッセージが出るはずだ。病棟の外の公衆電話まで行って、Tちゃんに教えてもらったDoCoMoのサービスセンターに連絡し、電波を止めてもらい、その後説明を聞く。もし見つからなかった場合、新機種を購入する際に警察に紛失届を届ければ、割引サービスがあるらしい。それは知らなかった。買うとなると、そうだなあ、日曜日のヴォーカルアンサンブルの練習の前にいったん自宅に戻って、そこで本当に家にないかを確認してから交番へ行き、紛失届を出して、何か書類をもらってDoCoMoショップへ行くとするか。いや、自宅にあれば話し中になることはまずないので、自宅へ寄る前に交番へ行ってDoCoMoショップへ行った方が早いだろう。そうすれば自宅へ寄って新しい機種にメモリ登録できる。PCで携帯のメモリを管理しておいてよかった。

どれだけ悪用されたのか知りたいので、紛失に気づいてからどれだけ使われたか知ることはできないかオペレータに聞いたところ、通話明細を保存するオプションを選択してないので細かいことはわからないが、DoCoMoの支店に行って免許証などの身元確認を行えば、発信記録はわかるという。携帯のメニューで通話料金もチェックできたはずだ。DoCoMoショップでなくて支店に行かないといけないのはめんどくさい。通話料金をチェックして、あまり高くなければ行かないでおこう。高かったとしても、発信記録を調べてもらったところでその分の料金を返してもらえるわけでもないだろう。あせるところだが、落ち着け落ち着けと自分に言い聞かせる。あせらないように。もう電波は止めてもらったのだ。これ以上被害が広がることはない。よかった、試しに電話してみて。

新しく入ったMZさんはとにかくよく喋る。52歳だそうだが、蘊蓄を垂れるというか、説教をするというか、とにかくず~っと話をしている。こちらは横にでもなりたいところなのに、よく喋るなぁ。うっかり自分の出身大学を言ってしまったため、安保闘争の真っ直中にいた彼はわが母校の話もえんえんとしだす。参ったなぁ。

16:00からリラックス体操するが、リラックスできん。T君が来てS君と並んでベッドに座ってお菓子を食べている。S君は看護婦に注意されたことをちっともわかってないようだ。体操の合間にN看護士が来て、内科の医者が今来ているが、気管支拡張剤とかを持っているか、と聞かれた。今まで喘息で医者にかかったことはないので持ってないけど、アトピーなので抗アレルギー剤は飲んでいる、と答える。

夕食後、N看護士がまた来て、私の喘息の話をして気管支拡張剤をもらってくれた。とりあえず今夜は看護婦預かりにするので、発作が出たらナース室へ来て、と言われた。ありがたい。昨日みたいに苦しいのはもうごめんだ。あまり多用すると怖い薬であることは知っているが、喘息の場合、息ができないと死んでしまう。これがある、というだけでも精神的にだいぶ楽かもしれない。

その後は18:00過ぎまで日経コンピュータを読む。ほとんどの記事は読んでしまって、残りは広告特集になった。広告特集も馬鹿にできないが、とりあえず今日はここまでにして、コーヒーをいれてホールに行く。う~ん、それにしてもMZさんが話しかけてきてさっぱり日記を書くのが進まない。このハンドヘルドPCを物珍しそうに見て触ってはいろいろ聞いてきたあげく「さっぱりわからない」と言う。

と書いているうちに20:00になってしまった。はあ。便通の回数だけ書いて戻ってくるとするか。

昨日は夕食後に寝てしまったからか、なかなか寝付けなかった。時計を見たら22:00過ぎで、あぁ1時間たってしまった、と思った。が、寝付いた後は夜中に目を覚ました記憶はない。次に目を覚まして時計を見たらら5:00過ぎだった。まだ早いのでまた寝た。6:00の起床のアナウンス。まだ眠いのでずっと寝る。6:30近くなって起きてきた。喉が痛い。咳が出る。痰も出る。喉がひゅーひゅーいってる。

今週は風邪を治すためにじっくり休む週にしよう。エアロバイクもお預けだ。朝食後はずっと音楽を聴いて横になっていたが、今日が入院124日目ということを思い出して、生保の書類を確認し、保険金請求書を記入する。入院証明書は主治医に書いてもらわなきゃ。

合唱団のYさんに喘息のことで相談メールを書いた。最近ひどくなったことを書いて、この地域でいい呼吸器系の医者がいたら紹介してほしい、と書いた。

9:00過ぎに生保のおばちゃんに電話したら、まだ出社してないという。折り返し電話してもらうようにお願いしておいた。

今日はおとなしくしておこうと思ってぶらぶらしていると、S看護婦が「作業棟行かないの?」と聞いてきた。「風邪ひいてるのでやめときます」と言うと「自転車漕ぎじゃなくても、行って何かしていたら?」と言う。そうだな、とりあえず行くだけ行ってピアノでも弾いていようか、そう思って作業棟に行ってみる。外に出ると寒い。ピアノはT君が弾いていた。革細工にS美さんが来ていた。月水金と来ているそうだ。なんだかだるくなって、熱っぽさも感じてきたので早々に引き上げて戻ってきた。

生保のおばちゃんから電話があった。入院して124日経ったので保険金受け取りの申請をしたいが、どこへ送ればいいか聞いた。おばちゃんは「退院してから」と言ったが、約款を読んだら124日目から請求できると書いてありましたけど、と言うと「あらそう」と言って、必要な書類は医者に書いてもらう入院証明書(診断書)と保険金申請書だけでいいから彼女宛に送ればいいと教えてくれた。長年保険の外交員をしていて、入院特約の保険金が「退院してから」と言うのはなぜだろう。124日目を過ぎれば請求できることは知らないはずないのだが、しらばっくれてるのだろうか。「どこが悪いの?」と聞くので「うつ病というのになってしまったんですよ。もっと早く退院できると思ったのに、こんなに長くかかるとは思いませんでした」と答える。

「図解雑学精神分析」を読み始める。今年の11月に出たばかりの本だ。帯に「フロイトの精神分析理論をやさしく図解」と書いているが、確かにわかりやすい。今日はカウンセリングだ。それまでちょっと読んでみよう。

「図解雑学精神分析」を読んでいる間に入浴の機会を逃してしまった。「15:00からカウンセリングなんで、帰ってきてからでいいですか」とI看護婦に聞いたら、「これからは女性が先のときには一番はじめに入らせてくださいって言ってね」と言われた。前まではそうしていたので、これからはそうしよう。今日は外出から戻ってくるMさんと一緒に入ることになった。

15:00からカウンセリング。今日は「自分は何がしたいのか」というのが焦点だった。自分の話は「これこれこういうことが『望ましい』と思ったからそうしてきた」というのが多いが、「望ましい」と「~したい」は別でしょう、ということだ。「~したい」というのは純粋に自分の欲求なのだが、「望ましい」というのはすごく第三者的な見方である、とカウンセラーは言う。そうなんだろうな。自分は「~したい」というのを抑えてきたのだろう。これからはできるだけ「私は」というのを主語にしてお話してください、カウンセラーは最後にそう言った。自分は何をしたいのか。無意識を抑圧してきた自分にとって、それがわからなくなっている。「それは結局自我が未成熟で、自分のことを超自我で語っていることなんですよね」と聞くと「まあ、そういうことですね」ということだ。自分は何をしたいのか。これからどうしたいのか。自分はいったい何を考えているのか。今日話した自分の「プライド」「名誉欲」というのは、それはそれで一つの欲求だが、人間の欲求の中で最も高次元なものであり、その下に本能的な欲求があるという。それは一番下位では「食欲」「睡眠欲」「性欲」という本能的なものだ。その間にいろんな社会的欲求があるのだが、その中で自分が抑圧しているものがあるのか。どこかに歪みが生じているのか。

カウンセリングから戻ってきて、少ししてから主治医に呼ばれて面談する。今回の外泊では精神的な面ではとても調子がよく、翌朝に鬱の兆候がでることもなかったことを話す。これから週に一回のペースで外泊してみるが、2泊というのをしてみた方がいいか、というのを聞いてみた。「自信があれば」というような答えだったが、そんなことはわからない。まあ、しばらくは1泊で様子を見よう。風邪は治ったと思ったらぶり返して、先週末も治ったと思ったのに外泊から帰ってきて今朝起きるとまた風邪気味だったことも話す。外泊して精神的な疲れというのがやっぱりあって、それが関係しているんですかねぇと尋ねると、まあ関係はしているでしょう、との答えだった。今週は無理をせずに風邪を治すモードでゆっくり休みます、と言っておいた。最後に生命保険の入院証明書を書いてもらうようにお願いした。「保険に入ったのはいつですか?」と聞かれたので「98年です」と答える。「じゃあ、その前のことは書かないようにしますね」とはじめから援護射撃をしてくれるような発言だ。「病院にかかったのがそもそも99年なので」と話すと、じゃあ問題はないですね、と言われた。この辺を細工してもらう人は結構いるのだろうか。

夕食後にお風呂に入った。その後にKさんと喫煙所でしばらく話をする。「自分っていったい誰?」「自分は何をどうしたいのか」「理屈だけじゃないんだよね。自分の感情なんだよね。そこがわからないんだよね」そういう話をする。しばらくその手の話をした。「恋をしたら自分の感情がよくわかるよ。理屈じゃないんだって。苦しいけどね」Kさんはそう言う。

その後はずっとCDを聴きながら横になる。途中で一服しただけで、ずっと寝ていた。気持ちを落ち着けてじっと音楽に聴き入る。最初は山下達郎の「On the street corner I」を、その次は大英博物館のサウンドトラック。このメロディーは本当に好きだ。これは本当の自分の感情だろう。うん、このメロディーが好きだ。それに気づいただけでも今日はよかったかもしれない。途中、「心のメッセージを聴く」を読みかけたが、あまり本を読む気もしなかったのですぐに閉じた。

聴き終えると20:10。就寝準備をしようかな。