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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

カテゴリー:音楽

それは今年の5月のこと。
学生時代に所属していた合唱団の現役から、OB/OG宛てにメールが来た。

 

3年前、スウェーデンの王立大学のオーケストラから、ジョイントコンサートのオファーが来ました。

 

おーすげー。スウェーデンというと合唱王国だぞ。「この合唱団が50年間クラシック音楽と向き合ってきたのが評価されたから云々、」とかまあ何かそういう経緯でオファーが来たらしい。

 

今年の秋にスウェーデンのオケが来日して日本で公演し、来年の春に私達がスウェーデンを訪問してスウェーデンで公演を行う予定となっております。

 

スウェーデン行っちゃう?すごいね、本場で演奏するなんて。でも金かかるよ。

 

当初はスウェーデン側でスポンサーを獲得して渡航費用をサポートしてくれる、との話でした。

 

ほう。

 

しかし、そのスポンサー探しが難航し、結局こちら側で渡航費用を負担しないといけなくなりました。

 

おりょ?

 

合唱団始まって以来の歴史的な云々・・・・・・、ぜひとも実現させていただきたく云々・・・・

 

はいはい。

 

寄付をお願いします。

 

そうだろうなあ。

 

しかし、数十人がスウェーデンへ行って、ホテルに何泊かして帰ってくるには、かなりの資金が必要だぞ。数百万はかかるだろう。

彼らは彼らなりに、必死に金策に走っているようだ。その公演の特設HPがあるのだが、そこを見ると、いろんな団体や財団に助成金を申請したりしている。しかし、助成金と言っても10万円くらいだったりして、通ったとしても焼け石に水というレベルだな。こうなるとまあ、あとはOB/OGに頼るしかないだろう。

facebookでは「こんなメール一本で何百万円もの資金を集めようなんて、学生連中はちょっと考えが甘いんとちゃうか」「バイトして自分たちで何とかしろ」という辛口の意見が出ていたりした。しかしまあ、途中で事情が変わったという経緯もあるし、自分の気持ちとしては、またとないチャンスなので行かせてやりたい。

とは言え、こっちの財政状況もそんなこと言ってられる場合ではない。自分はここで寄付するほどのお人好しでは、

 

あった。

 

1口1万円。こつこつ溜めたお小遣いをはたいて指定された口座へ振り込みました、はい。(我が家のお小遣い制についてはまた後日)

焼け石に水かもしれないが、自己満足というのもある。別に何も見返りは求めない。彼らが社会人になったときに、今度は自分が後輩に寄付してあげれば、それが恩返しになるだろう、というのが私の考えだ。

 

そして今日、現役から「寄付への感謝と報告」のメールが来た。

 

ご協力いただきました方々のお名前は、当演奏会用の特設ホームページ上に記載させていただいております。

 

どれどれ、と見てみた。寄付した人の数は、

 

48人。

 

・・・・・・。

 

そんなものなのか。OB/OGは千人くらいはいるはずだぞ。自分はお人好し過ぎるのだろうが、それにしてもみんな厳しいなあ。一応、一流と呼ばれている大学出身の社会人だから、それなりに金は持っているはずなのに 純粋に後輩を応援したい、という気持ちの人がこんなに少ないとは。

 

なんか悲しいなあ。

先月の心理ワークショップでの話。

自分なりに何か呼吸法とか体操とかやってないか尋ねられたので、以前は合唱団にいて、社会人になってから個人的にボイストレーニングにも通っていた話をした。実際に何かやってみせて、と言われたので、学生時代の合唱団で練習の頭にやっていた、体をほぐす体操をやってみたり、「背中に息を入れて保つ」と表現していた「支え」の説明をしたり、実際に声を出してみたりした。けっこうみんな食いついてきた。

何か一曲歌って、と言われたのだが、すぐに歌える歌が思いつかず、「千の風になって」を歌ってみた。自分はとても人前で歌えるレベルではないのだが、それでも感心してくれて、「声を出すとか、歌うっていいよね」という話になり、「次回はみんなで歌おうよ、何か曲を持ってきて」と言われた。

何がいいかなあ、と考えていたのだが、みんなが知っていて、歌詞だけ見れば歌える歌でないといけないので、無難な所で日本古謡の「さくら」にした。この曲なら歌いやすいし、ロングブレスを意識しやすい。

家で、

「さ~く~ら~、さ~く~ら~、や~よ~い~の~そ~らぁは~」

と歌っていると、妻が「なんだか歌詞が違うよ」と言う。へ?そんなことはない。「さくら」だぞ、武満徹の「混声合唱のための『うた』」にも入ってるんだぞ。ステージで歌ったこともあるんだぞ、とか言ったが、「でもなんか違う」と言われたので調べてみた。

なんと、「さくら」には2つの歌詞があったのだ。

以下、Wikipediaから、そのまま引用する。


歌詞は二通りあり、元のものは以下。

さくら さくら
やよいの空は
見わたす限り
かすみか雲か
匂いぞ出ずる
いざや いざや
見にゆかん

もう1つは昭和16年に改められたもので、現在音楽の教科書等にはこちらの歌詞を掲載しているところもある。 こちらを1番、前述の元の歌詞を2番と扱っているものもある。(1941年(昭和16年)3月「うたのほん 下」)

さくら さくら
野山も里も
見わたす限り
かすみか雲か
朝日ににおう
さくら さくら
花ざかり


ぜんぜん知らなかった。私は前者の歌詞しか知らず、妻は後者の歌詞しか知らなかったのだ。しかも、後者のほうが新しくて、音楽の教科書にも載っているというではないか。

古くから歌い継がれてきて歌には、それなりの歴史があるということか。

先日、電子レンジを買った帰りにカラオケ店の前を通った時、チャットモンチーの「バスロマンス」が流れていた。PVが流れていたので、思わず立ち止まって見てしまった。別にチャットモンチーのファンというわけではないが、バスロマンスは自分の好きな曲で、聞くたびになぜかせつない気分になる。

この曲をはじめて聞いたのは、テレビ番組「僕らの音楽」でチャットモンチーと蒼井優がコラボしたときだ。放送を見てすごく気に入って、CDを借りてきた覚えがある。3年間の遠距離恋愛の末、彼氏と無事結ばれるという女の子の目線で書かれた曲である。およそ自分には似つかわしくない。

なぜこの曲でせつない気分になるのかわからない。単に好みとかそういうのではないと思う。自分の潜在意識のどこかで、何かが共感しているのかもしれない。

自分の潜在意識が何を考えているか、直接聞いてみたい。

私がもっとも憧れていたバリトン歌手、フィッシャー・ディースカウが亡くなった。

彼のCDは、擦り切れるほど聞いてものだ。特にシューベルトの「冬の旅」が好きだった。

心よりご冥福をお祈りします。

それだけではなく、Nコンで全国優勝もしているらしい。どうりでいい声だ。

最後(8:50くらいのところ)でインタビューもされてます。いかにもまじめそ~。