TOPに戻る
鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

『 はまー 』の記事一覧

昨日の睡眠の状況
 20:30 就寝
 22:52 中途覚醒
 0:40 中途覚醒
 0:56 中途覚醒 追加眠剤
 2:44 中途覚醒
 3;36 中途覚醒
 3:30 起床
昨晩も追加眠剤は1回ですませた。その代わり3時半には起きてきたが、21時に寝て3時半に起きたということは、睡眠時間は6時間半確保しているということで、実際の生活を考えたらこれで充分かもしれない。とぎれとぎれだが、熟睡感はある。体調も良さそうだ。それにしても、昨日あれだけ運動しても、寝てから2時間半で目が覚めるというのはどういうことだ。3時半にホールに出てきてからはいつもの通り早起き組と雑談して過ごす。冷たい空気が半分開けた窓から入ってきて、半袖のパジャマでは少し肌寒い。

木曜の午前は病棟の体育館レクに出るつもりだったが、デイケアではテニスをしている。どっちかというとそっちに出たい。「今は、退院してからデイケアに通う訓練をしているので、病棟のレクよりデイケアの方に出ようかと思うんですけど」という口実で看護婦に相談すると、「先生やスタッフと相談しておきます」と言われた。今日はせっかくいい天気で外でテニスができそうだったのに、体育館レクの方に出ることになってしまった。この病棟はお年寄りが多く、スポーツと言ってもかなり緩くて物足りないのだ。

朝食後、日課の散歩に行って猫と遊ぶ。帰りに婦長さんと会って、話しながら一緒に病棟に戻っていった。びっこをひいた猫がいたけどいなくなったね、どこへ行ったんでしょう、そんな話をした。一度どこかで飼われてたと思われる犬が迷い込んできたことがあって、すごく人になついていたけど病院に置いておくことはできないので引き取り手を探したが、いなかったのでかわいそうだけど保健所に引き取ってもらったことがあったそうだ。この病院にいついている猫に関しても、病院のスタッフとしては複雑な思いらしい。

体育館レクはバレーボール。と言っても柔らかいスポンジボールで、しかも人数が多いので9人制。そしてぜんぜんバレーにならない。サーブが入ればみんなレシーブできないし、サーブが入らなければそれで終わり。ぜんぜんラリーにならなくてつまらない。デイケアのレベルの高いバレーに慣れている私にとっては物足りない。まあしかたがないけどね。後半は卓球とバドミントンをやるという。体育館に行く前に「卓球はやりますか?」と看護婦に聞いたら「今日はバレーをします」というのでマイラケットを持ってきてなかった。やるんなら先に言ってくれよな〜。休憩時間にダッシュで病棟に戻ってマイラケットを取ってくる。看護実習生の卓球経験者の女の子を交えてダブルスをやった。最近あまり卓球してなかったからすっかりなまっているような気がするが、それなりに汗はかけた。

今日は13時半から病棟で看護実習生の企画するレクリエーションがあった。2チームに分かれて手作りのすごろくとペットボトルのボーリングをやった。たわいもないゲームだが、童心に帰って楽しめばいいのだろう。しかし、実際は盛り上がって楽しんでいるようにふるまってるが、どこか「子供だましで幼稚なゲームだな」と心の奥底で思っている自分を客観視している。そうやって周りに合わせて摩擦を起こさないように生きてきて、そして心の中に歪みを起こした自分がここにいる。「やりたくなかったらやらなくてもいいんだよ」誰もそう言ってくれない。

学生レクの後、デイケアに合流して15時から16時半までぶっ続けでバレーボール。以前は少しやるとかなり息があがったが、かなり体力がついたようであまり疲れを感じなかった。とは言えだからバレーがうまくなったわけではなく、ついていくのに必死だ。

バレーの後は病棟へ戻ってシャワーを浴びて夕飯。快適な生活である。何で入院しているのかときどき自分でわからなくなるが、あれだけ長い間毎日毎日日記に「調子が悪い」という自分が存在したのだ。なぜいま疲れを感じないのか、鬱が出ないのか。その鍵を見つけないとここから出られない。

夕食後、2時間ほど寝てしまった。今日は体が疲れたが、就寝時刻前に寝てもしかたがないのだ。逆に夜中に眠れなくなったらどうするんだ。実はさっきまで、自分のささいな勘違いから他の患者にすごく失礼なことを言ってしまったと勘違いして、久々にどん底の鬱状態に陥っていたからだろう。今日はもう時間がないので詳細は書けないが、勘違いと判明してから気が楽になった。鬱モードに入ると眠ってしまうようだ。ああ、就寝時刻が近い。歯を磨かなきゃ。

昨日の睡眠の状況
 20:40 就寝
 23:40 中途覚醒
 0:35 中途覚醒
 1:25 中途覚醒 追加眠剤
 3:32 中途覚醒
 3;37 中途覚醒 悪夢を見る
 4:00 起床 悪夢で目が覚める
いつもは0時頃と2時半頃に2回追加眠剤をもらっているが、昨晩は1回だった。そのかわり3時半頃からもう眠れなくなってきて、寝ようとしても眠りが浅く、悪い夢を見てすぐ目が覚めるので、4時に起きてホールに出てきた。それでも割と頭はすっきりしているし、体はだるくない。夕方に運動したのがよかったのだろうか。できるだけ体を疲れさせて自然に夜眠れるようにもっていきたいのだ。追加眠剤も1回ですませたい。まずは、である。最終目標は追加眠剤なしで中途覚醒なしで眠れることである。今はまだまだ体がおかしい状態だ。6時まで早起き組と喫煙所で話しながら時は過ぎていく。なぜか朝のこのひとときは時間がたつのが早い。

朝食後、シーツ交換をさっさとすまし、いつもの通り散歩。夜のうちに雨が降ったようだが朝にはあがっていた。デイケアの水曜日の午前はソフトボールだが、グラウンドの状態はどうだろうか。気になってグラウンドまで足を延ばして見に行った。お、地面は濡れているができそうだぞ。グラウンドの帰りに食堂の裏に人になついている猫がいた。この猫は初対面だ。でも顔をすりすりしてきて、なでなでするとごろにゃんとお腹を上に向けてひっくり返る。かわいいやつだ。しばし猫と遊ぶ。

病棟に戻り、ソフトボールの用意をしてデイケア棟へ行く。てっきりソフトボール決行だと思いこんでいた私は体育館用のシューズを持っていかなかった。が、しばらく喫煙所で話をしていると、スタッフがやってきて「今日体育館だって」と言う。がちょーん、せっかくソフトボールだと思って期待していたのに。しょぼしょぼと病棟に体育館用のシューズを取りに戻る。

体育館では前半はバドミントン、後半はポートボール。どちらも動きが激しくてへとへとになってしまった。しかし、調子が悪い頃にポートボールをやったときはもっとばてばてだったから、やはり体力はついてきているようだ。バドミントンは卓球よりも動きが激しい。乾きの速い山用のTシャツもぐしょぐしょだ。最近は1日2枚ペースでTシャツを消費しているが、タオルは1枚を使っていた。しかし午前だけでタオルもぐしょぐしょなので、タオルも午後は新しいのを出そう。3日に1回だった洗濯は2日に1回くらいやらないとまにあわなさそうだ。最近は梅雨でなかなか外に干せないし、病室の中で干すスペースにも限りがある。しかし、毎日こうして汗をかいてみると、山用のTシャツにも乾きの速さに差がある。一番はmont-bellのウィックロン。こいつを気に入って先週1枚買ってきたが、もう2枚くらい買ってこようかな。ダクロンのTシャツは綿が30%入っている分、乾きが遅いようだ。

病棟に戻ってきて昼食を食べるが、なんだか食欲がない。ご飯を半分残してしまった。食べる量を減らしてこのまま運動を続ければさらにダイエットになるかもしれないが、退院後のリバウンドも怖い。なにごとも「せいてはことをしそんずる」だ。あれ、ちょっと違うか?

13時頃まで病室で休んで再びデイケアへ。午後は15時までゲームをやり、その後は16時半までクラブ活動で、今日水曜日はテニス。テニスをやるのは久しぶりだ。それも通算5回目くらいの初心者だが、卓球の経験があるからか、そこそこみんなと同じレベルでプレーすることができた。今日もスポーツ三昧で疲れた疲れた。これだけ体が疲れて夜に眠れないのはなんでだろ〜。大箱で買ったVAAMもあっと言う間になくなっていく。いつも500mlのペットボトル2本分をストックしていくのだが、喉が乾くとあっと言う間に消費してしまうので、3本に増やした。1日何リットル飲んでるのだろう。1.5リットル以上は確実に飲んでいるなあ。

テニスtが16時半に終わり、病棟に戻ってすぐに風呂、飯。いや〜、入院しながらデイケアに通うのは楽チンだ。本当ならこれから1時間半かけて横浜に帰らないといけない。それができるようになるくらいの自信がつかないと退院できそうにない。

夜は音楽を聴きながら横になって体を休める。最近はKiroroのベストアルバムがお気に入りで、こればっか聴いている。ドリカムに影響を受け、のど自慢にもドリカムの歌で出たことがあるらしいが、確かにドリカムっぽい曲もある。が、KiroroはKiroroでまたよい、うん。Kiroroの曲をアカペラでやってみたいなあ。

昨日も目が覚めるたびに時刻をメモってみた。昨日の睡眠の状況は以下の通り。
 8:30 就寝
 23:00 中途覚醒
 23:25 中途覚醒 1回目の追加眠剤
 1:15 中途覚醒
 1:32 中途覚醒 2回目の追加眠剤
 2:52 中途覚醒
 3:07 中途覚醒
 4:07 中途覚醒 喫煙所で一服
 5:25 起床
なんとも、こんなに夜中に目が覚めたのでは寝た気がしない。追加眠剤も2時間くらいしか効かない。最後の「喫煙所で一服」と言うのは、寝るのをあきらめていったんは起きてきたときのことだ。でもまだ眠れそうだったので寝たら1時間以上眠れた。音楽をかけながら寝たのがよかったのか。最後の一眠りのおかげで、けっこう頭はすっきりしてぼんやり感はない。それにしても入院してもうすぐ1ヶ月たつのに、まだこんな状態とは。前回の入院では1ヶ月くらいで睡眠は安定したのに。追加眠剤なし、ベゲタミンBを1個抜いた状態だと前回退院したときとほぼ同じ眠剤の量になるが、せめてそのくらいの眠剤の量で一晩眠れるようにならないと退院はできない。今の状態では自宅で自分でリズムを作る自信はない。

朝食後、またまた散歩へ。昨日主治医に書いてもらった傷病手当金請求書を正面玄関前のポストに出しに行き、その後は海の見える丘の猫としばらく戯れる。すっかり猫好きになってしまった。

作業棟でいつものメニューをこなす。今日はすごい結果が出た。体力テストでは「6段階中の5。かなり優れている」と出たし、30分の一般トレーニングでは消費カロリーが200kcalを超えた。体力がどんどんついていってるのか?体力はもういいから体重が落ちてくれ。腹がへっこんでくれ。昔のズボンが履けるようになってくれ。

その後はすぐにデイケアへ。通院しているときは火曜日の午前には参加したことがなかった。プログラムはガーデニングか料理なのだが、先週は雨が降ってガーデニングは中止だった。今日ははじめてガーデニングに参加。デイケアで持っている畑でじゃがいもやカブ、なすやとうもろこしを育てている。今日はカブの収穫と雑草刈り。私はくわでせっせとナス畑の間の雑草を取っていた。こういう土いじりは何年ぶりだろう。久々にやってみるといいものだ。なんだか小学生の頃を思い出す。

昼になったので病棟に戻り昼食を食べる。火曜日の午後は13時半から患者懇談会。と言ってもたいした内容はない。今日から外部からの患者の電話の取り次ぎをしなくなる、との連絡があった。先週も連絡があったのだが、長電話する患者などがいて、院内でFAXが送れないなどの支障が出ているためだそうだ。電話を受けた看護師が名前と電話番号を聞いて患者に伝え、患者が病棟の公衆電話からかけるということになった。公衆電話も周りがうるさくて落ち着いて話せない。まあ私はこっそりメールをしているからいいのだが。

患者懇談会があるので、当初火曜日の午後はデイケアには出ないつもりだったが、どうせ10分くらいで終わるので、途中から合流することにした。今日は先日行われたバレーボール大会のビデオを見ていた。

デイケアの午後のプログラムは基本的には15時まで。その後は任意参加のクラブ活動となっている。これまではクラブ活動には参加していなかったが、今週から参加してみることにした。月曜日はカウンセリングがあるので参加できないが、その他の曜日は参加してみよう。過活動気味なのは十分承知だが、火水木とスポーツクラブで体を動かせるので楽しいしダイエットにもなるだろうからだ。病棟にいても暇でしかたがない。金曜日は音楽クラブ。これは出るかどうか、メンバーが固定されてないとなかなか難しいところがあるそうなので、まあ一度顔を出してみるか、という感じである。作業療法士が苦労してメンバーにあわせて編曲をしている。それで今日のクラブ活動だが、バレーボールをやった。午前中の通常プログラムでやっているのより、クラブ活動に参加しているメンバーだけのプレーなのでレベルが高い。16時半までバレーをし、病棟に戻ってシャワーを浴びてすぐに夕食。これからなかなか忙しくなる。

18時半頃からヨガの体操を20分くらいやる。これをやると疲れがとれる。いつの間にか足にかなり筋肉がついてきた。エアロバイクを漕いでいると、心肺機能に筋力がついてきていないようで、負荷があがると足が痛くてたまらないのだが、我慢して漕いでいるうちに筋肉がついてきたようだ。ふくらはぎは太くなったが、逆に太ももは細くなった。この辺の脂肪も取れてきているようだ。それにしても今日は首というか肩というか顎というか、その辺がえらい凝っている。ヨガの体操をやってもまだ凝っている。なんでだろう。

夜は音楽を聴きながら、売店で買ってきた「週刊アスキー」をゆっくり読む。売店に売っている本で興味があるのはこれくらいなものだ。

昨日の晩は目が覚めた時刻をメモ帳にメモっておいた。寝たのが20:20。割とすぐ寝つけた。目が覚めたのが22:10。もう一度寝る。そして23:20に寝るが23::45にすぐ目が覚めたのでここで1回目の追加眠剤をもらう。そしてまた寝て、目が覚めたのが2:40。もう一度寝ても寝られないかもしれない。追加眠剤は3:00までしかもらえないので、ここで2回目の追加眠剤をもらう。そして起きたのが4:20。起きてホールに出てきて一服する。すでに何人か起きてきている。タバコを吸いながらぼ〜っと過ごす。昨日の疲れは残ってないようだ。よかった。

朝食後、昨日話をした躁鬱病の子と話しこむ。ずいぶんといろいろ悩みを抱えているようだ。自分と共通するようなところもある。それにしても、このような精神障害を持った人は、家庭に問題があるケースがほとんどだ。

その後作業棟へ行っていつものメニューをこなす。体力テストも一般トレーニングも今までの最高値だった。昨日の疲れは残ってない。元から体の疲れではないのだから。体力は順調に上がっているが、体重は思ったように減らない。まあ、少しは減りつつあるが、いったい体のどの部分の脂肪から減っていくのだろうか。私の場合、顔がまず細くなった。なぜだ?先週末に自宅に戻ったときにウェストを測ったが変化なし。へっこんでほしいのは腹なのに。

そしてすぐにデイケアへ合流。前半は卓球、後半はバレーボール。いい汗を流した。卓球は自分以外に経験者が2人いるので実戦ができて楽しい。

昼食をはさんで再びデイケアへ。月曜日の午後はミーティングなのだが、スタッフもメンバーもだらだらしていて、なかなか始まらない。14時過ぎにようやくミーティングが始まる。今月は今日でおしまいなので、来月からのリーダーとサブリーダー、会計を決める。その後今週の週当番を決める。リーダーとはスポーツのときに準備体操の掛け声をかける人、サブリーダーはリーダー不在のときの代任者、会計は、毎月お茶代をみんなから100円ずつ集めてコーヒーやお茶を買って自由に飲めるようにしているのだが、その集金と会計報告をする人。週当番とは灰皿当番、お湯当番、司会、書記である。メンバーが交代でこういう役目もこなす。その後はスタッフからの連絡。9月に予定していたキャンプが場所がとれなくて日程が変更になったことや、今週金曜日のイベントである水族館の見学についての連絡があった。残念ながら私は水族館には行けない。入院患者は原則として外に出ていくデイケアの行事には参加できないのだ。

その後はカウンセリング。土日の外泊のことなどを話す。この外泊はいろんなことがあった。ハイテンションになったと思ったら自分で掃除を止められないほどの躁状態になったこと、早起き健康法の早朝散歩を試してみたことなど、いろいろ話す。

どうやら今の自分は過活動がベースになっているようだ。普通の人は、朝起きて昼活動して夜寝る。それで一日のサイクルが終わる。今日中にできそうにないほどやることがあったら適当に後回しにしたりしてバランスを取っている。できるだけ今日の疲れを明日に残さない。

しかし、この土日は土曜日から日曜日の朝にかけて過活動で、その後病院に戻るまで寝てしまって疲れをとった。要は2日でそのサイクルをまわしたことになる。なぜそうなったのか。それは過活動のときは疲れを自分で自覚できないからだ。適当に疲れたから休もう、残りは明日にしよう、それができたら1日のサイクルでまわせる。それを目標にするのだ。

そして一日のスタートである朝、この朝の過ごし方が大きな鍵となった。朝の過ごし方でその日の調子が決まるといってもいいだろう。今回の外泊で試した早朝散歩では、調子があがったものの、上がりすぎた。しかしそういうことも経験しつつ、何回も外泊を繰り返して「自宅での朝」の過ごし方をつかむのだ。

それをつかむために、そして退院後にまたデイケアに通うことを想定して、今週末から外泊を2泊3日に、土日月とやってみることにした。そして、最終日の月曜日は、普通昼間とか夕方に帰ってくるものだが、そうではなくて朝の9時とか10時に病院に戻ることにした。朝、自分できちんと起きて朝を過ごし、デイケアに通う訓練をするのだ。カウンセラーに話すと「いいんじゃないですか」と言ってくれた。

このアイデアは、実は来週の日曜から合唱団Pの本番指揮者の先生の練習が始まるので、それに出られるにはどうしたらいいかなあ、と考えて思いついたものである。土日は合唱団Pの練習に出て月曜日の朝に戻ってくる訓練をする。一石二鳥だ。

カウンセリングの後、病棟に戻ってお風呂に入る。あがったところでちょうど主治医に呼ばれた。面接を希望してあったのだ。最近の睡眠の状態と、あとはカウンセラーに話したこと、要は前のパラグラフで書いたようなことを話した。ハイテンション気味なので、眠剤はそのままにして抗鬱剤が半分に減ることになった。薬が減るのは嬉しいことだ。入院してすぐに調子がよくなったことに関しては、主治医は「環境が変わったからじゃないですかね」と言うが、環境が変わったのはそんなことはわかっているのだ。問題はその環境にあわせて自分がどう変わったなのか、なのだ。この課題に関してはカウンセリングで進めていこう。

20時を過ぎた。眠剤を飲んでパジャマに着替え歯をみがく。さあ、今夜の睡眠はどうだろうか。前の入院のときは1ヶ月くらいで追加眠剤なしで眠れるようになったが、今回は4週目に入っているというのにまだまだだ。早く薬なしで眠れるようになりたい。

昨日は結局0時過ぎまで起きていた。またハイテンションが続いているような気がして、眠剤を飲んでも眠れるかなあと心配だったが、目がさえて眠れない、ということもなくすぐに寝ついたようだ。しかしいつもの通り2時半に目が覚めた。病院からちゃんともらってきている追加眠剤を飲み、もう一度寝る。その次は4時半に目が覚めた。なんとなくこれ以上寝たくなかったので起きてきて日記を書いている。

少し頭が寝ぼけているような気がする。体もだるい。これが入院前に調子が悪かったときの悪循環の始まりかもしれない。外泊訓練でそれを断ち切る訓練もするのだ。最近読んだ早起き健康法の本に書いてあったのを参考にして、早朝散歩に出かけることにする。今日一日、調子がいいか悪いか、すべては朝にかかっている。最近そう思う。朝の気分はどうなのか。朝、何をどうすれば気分を上向きにもっていけるのか。早起き健康法に書いてあった「できる範囲でいいから体を使う」というのは、そうかなるほど、と思った。本には散歩だけでなくヨガも載っていた。

早朝散歩に行ってきた。と言っても家のあたりをぐるっと一周しただけである。本当はもう少し遠くの公園まで歩こうかと思ったが、少し小雨がぱらついているような感じだったので、少しにとどめておいた。深呼吸やのびをしながら涼しい朝の新鮮な空気を吸い込んで歩いていく。とても気持ちがいい。今日は短時間だったので戻ってきてから頭のぼんやり感は少し残っているが、もう少し時間をのばせばもっとすっきりするに違いない。また新しいキーワードが出てきた。「朝、どうするか」。すべては朝の行動にかかっている。朝の気分、朝の体調、そのときそのときに応じて一番自をがいい状態に持っていける何かをやろう。その日一日が上向きか下向きか、それはすべて朝にかかっている。

散歩の後、昨日の続きでヴォーカルアンサンブルのHPの更新作業を行う。なかなか地道な作業だ。6時半になったので中断し、病院の日課でもあるラジオ体操を行う。けっこうこれ、体を目覚めさせるのにはいい効果があるみたい。

ラジオ体操の後はHP更新作業の続き。7時過ぎにやっとこさ完成してアップし、アナウンスを掲示板に出す。そして朝食。今日も躁がが続いているようだ。今度は掃除を始めた。まあ掃除はやった方がいいが、休みを取らずに次から次へと体が動くのである。頭では「ちょっと休まなきゃ」と思っているのに体は止まらない。部屋の隅から隅まで掃除機をかけてまわり、雑巾で拭いてまわる。いくらやっても一息入れるということがない。いっぺん動き出した体がぜんまいじかけのように止まらない、止まらない、止まらない、誰か止めてくれ!

疲れ果てて頭の中では休まなきゃと思っているのに体が止まらない。8時半に彼女が家に来て、やっと収まった。人がいると落ち着くのだろうか。彼女が合い鍵で家に入ってきた瞬間、自分が発した言葉は「止めて!」であった。落ち着いた、と言っても表面上だけで、自分の中ではまだ何かがかけめぐっている。疲労感が強いのになぜだ。完全に躁状態なのだろう。昨日いつの間にか躁転したのか。

その後、彼女とゆっくり話をしながら時を過ごす。お昼になったので昼食を買いに行こうとした。彼女はコンビニまで行くと言うが、なんだか疲れがどっとでてきた私は斜め向かいのパン屋でパンを買ってきた。

昼食後からおかしくなった。ここにきて疲れがピークに達している。吸い込まれるように寝てしまった。でも熟睡ではなく、内容は覚えてないがなんだかいや〜な感じの夢を見ていた。浅い眠りだ。何度か目が覚めて時間を確かめた。14時半の電車に乗らないと、規定の16時までに病院に戻れないのだ。

14時頃、携帯のメール着信音がなった。ヴォーカルアンサンブルのTちゃんからのメールで、今朝アップしたHPのリンクが一部間違っているという。ちょうどいいタイミングで起こしてくれたもんだ。すぐに修正してアップする。

私が寝ている間、彼女もうとうと寝ていたらしい。それにしてもこの疲労感はなんだ。病院でもけっこうハード(でもないか?)なスケジュールをこなしているのに、こんなに疲れることはない。疲れの質が違う。これだ、私が入院する前にずっと調子が悪い状態が続いていたときに慢性的に感じていた疲れがこれだ。これはなんなんだ。入院する前は躁転することはなかったという違いがあるが、疲れの種類は同じだ。この疲れは、この1週間の疲れが溜まっていてそれがどっと出たのか、それとも昨日から今朝にかけての過活動による疲れなのか。この疲れの正体をつきとめて、考え方や療法、行動によってその疲れがたまらないようにコントロールできるようになればいいのだが。また一つ大きな課題ができた。

14時半の電車に乗るために家を出る。昨日買ったお気に入りの帽子とウェストポーチを身につけて、昨日買いだめしたたばこやらVAAMやらを紙袋につめて。自分の中にも何かを詰め込みすぎているのだろうか。

病棟に戻り、とりあえずゆっくり横にでもなればいいのに、あわただしくかばんの中のものや買ってきたものを整理し始める。まだ躁状態が続いているのか。とりあえず休めよ。自分にそう言いたい。

片づけが終わってやっと一服。その後音楽を聴きながらようやくごろんと横になる。しばらくしてもう一度ホールに出てきて一服しながら、躁鬱病の女の子と話す。お互いの話をしていると、いろいろと共通点があり、話がよくわかる。やっぱり同じ病気を抱えている人でないと実感を伴って共感することはできないだろう。入院しているメリットの一つは、このように自分と同じような人と悩みを分かち合える、自助グループのようなことができることだ。

夜になっても疲れはとれない。明日になれば疲れはとれているだろうか。入院前の場合は、ずっと疲れを持ち越すことが多かった。前の入院では外泊から帰ってきた次の日によく調子を崩した。明日からの一週間がちょっと不安だ。明日のカウンセリングと、主治医の面接でよく話をしよう。