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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2013年11月25日

今日はメンタルクリニックの通院日。クスリ漬けで膠着状態になっている現状を脱したいと思っていたが、どうすればいいのかわからなかった。しかし、ひとつ思いついた。それは「灯台下暗し」であったが、そのヒントをくれたのは、1112日のブログにコメントしてくださった匿名の方。

薬が多いから減らしたいと思っている(ODで入院した病院でもそう言われた)ことを主治医にはっきり伝えるか、あるいは病院を変えてはいかがでしょうか。

これに対して自分は、転院するといっても、自宅から近いところでないと通えないし、どこが単剤処方の方針の病院なのかわからないので、今のところ転院するつもりはない、と返事を書いた。

 

しかし、そこに答えがあるではないか。私がODをして搬送された病院が。私のお薬手帳を見て「毎日がプチOD」と言ったM病院が。そこなら減薬を進めてくれるだろう。

しかしM病院は少し遠い。通院はバスを乗り継いで行けば交通費はかからないが、多分1時間以上かかるし、去年退院したときにタクシーで帰ったら、3千円くらいした記憶がある。元気なときはいいが、しんどいのに何十分もバスのつり革をつかんで通うのはつらい。

それに他の自治体でも同じだと思うが、横浜市は地域連携医療を進めている。クリニックで済む患者はできるだけクリニックへ行くのが原則で、紹介状なしでは総合病院では初診料が高くつく。まあ、それは最初だけだが、定期的に通院となると、やはり自宅から近くがいい。

 

そこで考えた。

初診料はしかたがないが、とりあえずM病院を受診して、セカンドオピニオンを得よう。 

去年に入院したので自分のカルテはあるはずだ。しかし、去年「毎日がプチOD」と言われたときのことは、自分はまだ朦朧としていてあまり覚えていない。ただ、5人くらいの先生がずらっと並んでいて、いろいろ聞かれたことに答えたというおぼろげな記憶しかないが、その中で唯一覚えている言葉なのだ。

改めてきちんとした形で精神科を受診し、そこでセカンドオピニオンを得て、今の主治医につきつけて、減薬してもらうようにお願いしてみよう。それでも埒が明かないようだったら、他の病院をM病院に紹介してもらう。どこの病院のどの医師があまり薬を出さないか、減薬に応じてくれるか、という情報をM病院が持っているかどうかわからないが、お願いしてみる価値はある。

 

ところで「セカンドオピニオン」て、こっそり他の病院へ行って「他所ではこんなこと言われました」と事後報告するのか、それとも先に「他の医師にも相談してセカンドオピニオンを聞いてきます」と宣言して行くのか、はて?どうすればよいのやら、と思ってネットで調べたら、最初にちゃんと言っておいたほうがよいとのこと。

 

とりあえず今日の診察では、少し話が長くなりますが、と前置きをして、以下のことを伝えた。

  • こんなにたくさんの薬を毎日飲むのはもううんざり
  • 抗鬱剤だけでも4種類飲んでいるし、先生もいっぱいいっぱいだと言っているが、それでずっと安定していないので、はっきり言って薬なんか効いてると思えない
  • 今まで、薬を追加してから、効き目がないと増量していく、というのを繰り返してきた。それでも効き目がないなら中止してくれたらいいのに、ずっとその薬が処方され続けている。リフレックスもサインバルタもジェイゾロフトもノリトレンも全部そう。
  • 調子が悪いと言っても、鬱そのものよりも、体がしんどいという身体的な症状がつらい。これはうつ病の陰性症状だと思っていたが、薬の副作用ではないのか
  • 今まで日本では多剤処方が当たり前だったが、うつ病学会も多剤投与を見直すガイドラインを出したり、今はそういう流れになっている
  • 去年も話したが、ODでM病院に搬送されたときに、「毎日がプチOD」と言われた

  • とりあえずM病院に行ってセカンドオピニオンをもらってくる

 

医師は苦い顔をしていた。「M病院では、多すぎる、とは言われるだろうね」と言っていた。わかりきったことである。多剤処方については、「単剤で効いたらそれでいいんだけど」と言われたが、多剤でも効いてないのだ。

 

今まで何回も減薬をお願いしてきたのに、この1年で、寝る前のデパスが抜けたのと、ノリトレンが若干減っただけで、ほとんど変わりない。どうものらりくらりとはぐらかされているような気がする。

10年近くここのクリニックに通っていて、よく患者の話を聞いてくれるいい先生だと思っていたが、結局は薬を大量に出す、という点では精神科医としてはいい先生とは言い難い。昔と違って、薬を大量に出した所で、病院はちっとも儲からない仕組みに変わっている。なんでこんなに薬を出すのか、なんでこんなに減らすのを渋るのだろうか。
(ひょっとしてMRからキックバックがあったりして)

 

とにかく、渋々に見えたが、少しずつ減薬していくことになった。今回はリフレックスが1錠減って1日2錠になった。

 

とりあえず、今日は減薬に応じてくれたので、しばらくは様子を見よう。しかし、それでよしとはしない。明日M病院に電話して予約をして、近いうちに受診して相談しよう。

 

「セカンドオピニオン」を持ちだされるのは、やはり医者にとっては気持ちのいいものではないかもしれないが、こっちだって必死である。最悪の場合、自分で勝手に減薬してやろうと思っている。ただ、少しずつ慎重に減らさないとリスクを伴う、ということはわかっているので、一気に抜くということはしない。「アシュトンマニュアル」という減薬のためのマニュアルもある。

 

まだまだ道のりは遠い。