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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2012年12月8日

今日は自分が自殺未遂をしてから、ちょうど1ヶ月。

「自殺未遂をする」という言葉に、最近違和感を感じるようになってきた。

あのとき、自分は「自殺未遂をしよう」としたのでない。

「自殺した」つもりだったけど、死ねずに未遂に終わっただけである。

なぜ未遂に終わったか。それは、妻が一刻も早く駆けつけてくれたからである。

薬局で市販されているような薬ではない。精神科で処方された抗鬱剤、精神安定剤、向精神薬などを大量に飲んだのだ。三環系抗うつ剤で最強と言われるトリプタノールだけでも70錠、全部で400錠近くの薬を飲んだ。数はあとから聞いて、自分でびっくりしたが。

ICUに搬送されたときに、医師が3人くらいいて、妻が「助かりますか」と尋ねても、3人が3人とも「飲んだ薬が薬ですから・・・・、命の保証はできません」と答えたそうだ。

しかし、私は臨死体験をすることもなく、この世に舞い戻ってきた。意識が目覚めた瞬間は地獄であったが、あれは本当に突然だった。眠りから覚めた、という感覚とは全く違う。いきなりこの世に自分の肉体と自分の意識が現れた、そういう感覚だった。よくドラマなどで、目が覚めてからなんとなく視界がぼや~っとして、それがだんだんはっきりしてくる、という描写があるが、そういう感じとは全く違う。0からいきなり100へ、という感じだった。「意識を失う」というのは「眠る」とは全く違うんだろうな、やっぱり。

この1ヶ月の間に、たくさんの人が自分のことを気にかけてくれていることを実感した。自分はまだ死んではならない。その人たちのためにも。