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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2007年8月31日

今日は午後から割と調子よかった。昨日はけっこうダメージが強くて夜までくたばっていたのだが。

朝は何時頃だったか忘れたが、起きていったん薬を飲み、また寝た。午前中は寝て過ごし、昼過ぎに起きた。さて、どうしようか。今日は31日。締め日なので、派遣社員はタイムシートを記入して派遣先の上司にサインをもらって派遣会社にFAXを送らないといけない。

しかし私は家にいる。タイムシートは会社にある。上司も会社にいる。どうしたらいいかなあ。タイムシートは未記入だが、ファイルサーバの私の個人フォルダのExcelのシートに記録してある。Excelの方が実働時間とか間違わなくて済むし、時給や8時間を超える+αの分を計算して、今月いくら稼いだかリアルタイムにわかるようになっている。

VPNで会社のネットワークに接続してファイルサーバからExcelファイルをとってきて、時給やら余計な情報を削除して、庶務の子にメールで送って代筆して代理でサインをもらって代理でFAXしてもらうことはできるだろう。でもはたして、それっていいの?

めんどうだから会社に行くことにした。今日は割と調子がよかったので、14時くらいに家を出た。どうせ病院に行く予定だったのだからちょうどいい。2週間ぶりに職場に顔を出し、自分の席に荷物を置いて、とりあえず隣のブースの、私が休んだせいで一番迷惑をかけたであろうNさんに声をかけたら「あら?」と涼しい顔。

「ご迷惑をおかけしてすみません」

ととりあえず謝ると、

「心配しなくても、忙しくないし、ちゃんとまわってるから大丈夫よ。ゆっくり休んでね」

とのんきな返事。でもその一言でなんかだいぶ肩の荷が下りた。

そしてチームリーダーに挨拶に行った。ちょっと2人で話をしようか、と言われてしばらく2人で話をする。一応前の会社にいたときにうつ病になってしばらく会社を休んで回復したが、なぜかそれが急に再発した、ということになっている。自分が作ったそのシナリオを忘れずにつじつまを合わせて話さなくてはならない。嘘を突き通すというのはとても難しい。

しかし、あまり心配することはなかった。いろいろ話をしたが、チームリーダーに言われたことをまとめると、

「はまーさんに来てもらってから、仕事がとても速く回るようになって、とても助かっている。しかし、はまーさんがいなくても何とかなっているので、今は医師の指示にしたがって休養することに専念してほしい」

なんかえらく高く評価されているようなのだ。どうも派遣社員だからといって即チェンジ、ということは全く考えてないような感じだ。

「自分の弟の奥さんもうつ病でしばらく仕事を休んだりして、病気についてはある程度理解があるつもりだし、まあ自分のペースで来てくれたらいい」

そういうことを言われた。なんてありがたいお言葉であろう。

そもそもこの職場はチームリーダーがそういう調子なので、非常にルーズである。半分以上は派遣社員で、9時出社という契約になっているのに、9時前に来るのは私と庶務の子だけなのだ。9時半とか10時とか、連絡なしで平気で遅れてくる。正社員は11時とかに来たりする。(フレックスではない)それが常態化している、私にとって非常に都合のいいものなのだ。

タイムシートに記入してサインをもらい、FAXしてから会社をあとにする。そのまま病院へ行くのだ。バス停で待っていると、後ろの方から誰か手を振っているのが見えた。Nさんであった。Nさんはまだ1歳くらいの赤ん坊がいて、16時までという契約なのだ。そういう契約もありなのだ。

帰る途中のバスと電車でNさんと話をした。

「体、どこか調子が悪いの?」

と聞かれ、どう話そうか迷ったが、ネットワークチーム3人のうち、リーダーのYさんは管理的な仕事をしていて、実働部隊であるNさんと私はいわば組んで仕事をしている関係。Nさんには話しておくか、と思って

「実はうつ病が再発して…」

と話をした。全く驚くこともなく、

「ああ最近多いよね」

そんな反応だった。

「私も前の会社にいたとき、周りにうつ病の人がたくさんいて、私もあまりにきついから辞めて派遣になった」

とのこと。

「ここの職場はみんな適当だから、適当に来て適当に仕事したらいいよ」

う〜ん、それで許されるのなら、そうさせてほしい。いや、実際にそういう人がいるのだ。Mさんというサーバチームの派遣社員で、しょっちゅう、

「体調不良で午後から来ます」
「体調不良でお休みします」

という人がいるのだ。Nさんに、Mさんもやばいんじゃないかと思うんだけど、と話すと、

「ん〜でも彼女は5年前からあんな感じだよ」

5年前からあんな感じって、そんな感じの勤務が許されているのか。う〜ん、これは自分にとって好都合か。

横浜駅でNさんと別れて私は病院へ。診察では、午前中はまだしんどいが、午後はむらがあるものの、いいときも悪いときもある、と話をした。今回は診断書はいらないが、医師からの指示を派遣会社に伝えないといけない。どういう風に指示したことにしましょうかねえ、と相談し、時間的にも融通が利きそうな会社ということをアピールして、

「とりあえずもう1週間様子見で自宅療養とし、その後様子を見ながら、できれば午後から出勤など、短縮勤務から仕事を再開するのが望ましい」

そういうことにした。そして派遣会社の営業に電話して、そのように伝えた。会社へ行ってきてチームリーダーと話をしたことも話して、向こうが契約を解除するつもりはなさそうだ、と言うと、かなりほっとしたようだった。来週に営業が直接会社に行って、話をしてくるそうだ。

さて、私はゆっくり治療に専念しよう。なんか今日でだいぶ気が楽になったような気がするが、それで体調がよくなるわけではない。どちらかというと時間稼ぎである。いいのだ、もう少し羽を伸ばすのだ。