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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2006年9月6日

昨日は22時半に就寝。無事寝つけて、朝7時に起床。夜中も目が覚めなかった。いいペースだ。

朝からハローワークへ行き、昨日の「みどりのコーナー」のお姉様(と書いておこう)のところへ行って、「さっそく応募したいんですけど」と話すと、「もう来たの?」と驚かれた。紹介状を発行してもらうだけでなく、昨日下書きした履歴書も見てもらった。特に「志望の理由」の欄。普通の就職や転職とは違うのだ。後ろ向きなような前向きなような、なんともあいまいな感じで、でもやる気をアピールしているつもりなのだが、「誠意がこもってていいじゃない」と言われた。ちょっとほっとする。

お姉様といろいろ障害者の雇用について話をした。ずっと障害者の雇用に携わってきて、とても熱心な方だ。特に精神障害者に関しては、障害者雇用促進法の改正によって今年の4月から法定雇用率に算入されるようになったこともあり、「精神障害者だって働けるんです。フルタイムでなくても、ワークシェアリングなどの制度によって仕事を分担することで、ちゃんと働けるんです」ということを企業に説明にまわっている熱心な職員もいるらしい。おおおお、やはりハローワークは求職者の味方だった。

しかし実際問題、精神障害者の雇用はまだまだ厳しいのが現実。そもそも法制度が変わったとはいえ、各企業の、いや社会全体の精神障害者に対する理解はまだまだ低い。確かに雇う側からしたら、不確定要素の大きな人間を雇うのはリスクを背負うことになる。それはわかる。わかるのだが、それをこれから変えていかないといけない。「あなたならできるわよ」お姉様はそう仰る。少しずつでもいい。実績を作っていくことが大切なのだ。

家に帰ってきたら11時。とりあえずちょっと休んで昼食を食べた後、昼から職務経歴書の作成にかかる。しかし困った。事務職への就職希望なのに、SEとしての職歴を細かく列挙したところで、意味があるのだろうか。「職務経歴書の書き方」で検索すると、いっぱい出てきてSEの場合の見本とかも出てくるのだが、それを真似したところでもしかたがないのでは?

私は考えた。訴えたい。自分がおかれた状況を理解してもらい、そして、なぜこの会社で働きたいのか。あるサイトには人事担当者の本音が書いてあり、職務経歴書はあまり長すぎてもいけない、と書いてある。A4用紙2枚くらいがちょうどよくて、それ以上長くてもいけない、とのこと。詳細な職歴を書いて、さらに自分の訴えたいことを書いたら、とても長くなってしまう。

そもそも職務経歴書とは、もちろん自分がどんな仕事をしていてどんなスキルがあるかを具体的に伝えるものだが、履歴書に書ききれない、自分のやる気や熱意をアピールするものでもある、とどこかに書いてあった。やる気も熱意もある。そして、精神障害者として訴えたいこともたくさんある。

そして、悩んだ末、15時くらいまでかかって職務経歴書を書き上げた。SEとしての職歴はばっさりとダイジェストにし、「今回は事務職での希望のため、SEとしての職歴の詳細は省略しました」と注釈を入れておいた。そしてアピールポイントとして、元SEなのでコンピュータのスキルはもちろん自信があり、さらにSEは自分で何でもかんでもやらんとあかんから、たいていの事務処理はOK牧場、と書いておいた。いや本当にそう書いたわけではないが、まあそういうことを書いたら半ページくらい。

そしてそこから自分の今までの事情と、「細く長く」生きていくという自分のポリシー、その他もろもろ、「精神障害者でも働けます」という主張。そのため、それを理解してくれる可能性の高い特例子会社に応募したということ。そういうことを、自分の思いを精一杯込めて書いた。

ちなみに特例子会社とは、企業が障害者を専門に雇用するために作る子会社のことで、子会社の障害者の従業員数は親会社の法定雇用率に算入される、という会社である。そういう会社なので、一般企業よりも障害者に対する理解は深いと思っている。

とりあえずこの職務経歴書と、もう一枚苦労して書いた送り状、それに丁寧に書いたつもりの履歴書、それから障害者手帳のコピーとハローワークの紹介状をセットにして見直す。そして大きな封筒に丁寧に宛名を書いて封入。明日郵便局へ行ってこよう。まずは書類審査が通ること、それを祈ろう。