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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2004年5月16日

5月11日火曜日のことである。久々に8時間も熟睡できて朝目覚めたら、体が軽く、心も穏やかで、数年ぶりに心にかかっていた霧が晴れたような気がした。元気になっていろんな人と話すようになり、以前のように頭が速く回転し、話をしていても言葉がぽんぽん出てくるようになった。そしてその状態は先週いっぱい続いた。今までとは違う。これは一歩前進した。今度こそいけるかも。そんな感じだ。今の調子が続けば早くて今月いっぱい、遅くとも来月いっぱいには退院できる見通しである。そして退院して1ヶ月くらい様子を見て復職できそうである。明後日の火曜日に会社に行って、復職に向けて人事部と面接をする予定である。

しかしながらこういう病気は再発性が高い。今回よくなったからと言って、いつまた調子を崩すかわからない。いくら自分で気をつけていても、季節の変わり目などにホルモンのバランスが崩れたりして調子が悪くなることはいくらでもあることだそうだ。いつ爆発するかわからない爆弾を抱え込んでしまったようなものだ。だから私はもう以前の私ではない。前の私には戻れないのだ。今まで「なんとかしてこの病気が治らないかなあ、いつになったら治るのかなあ」と思っていたが、これからは「治そう」というのではなく、「うまく病気とつきあって生きていこう」、そういう考え方になった。

そして私は「精神障害者保険福祉手帳」を取ることになった。主治医に書いてもらった診断書を持って明日区役所に行って手続きをしてくるつもりだ。つまりそれは、「こころの病気」というハンディキャップを持った「精神障害者」として生きていくことになったことを意味する。なった、というか自分で選択したのだが。

これからは障害者の立場から「こころのバリアフリー」を提唱していこうと考えている。退院して落ち着いたらもう一つHPを立ち上げようかなあとも思っている。精神的な病気を持った人にとっての一番の障壁(バリア)とは何か。それは「社会の人々の偏見、理解のなさ」である。車椅子の人には優しくできても、どうしてこころの病気の人には優しくできないのか。そういうことを綴っていこうかと思っている。

とりあえず今日は、彼女が仕事から帰ってきたら久しぶりに焼肉を食べに行くことにしているので、それが楽しみである。彼女の仕事が終わるまで、冬のソナタを見ていたところだ。実は先月ついに光ファイバーがうちに来たのだ。有線ブロードネットワークのBROAD-GATE01である。うちは無線LANだが、有線で実効速度を計測してみたら54Mbpsも出て超感激である。無線だとさすがに10数Mbpsに落ちるが、それでも充分である。そしてUSENが今、BROAD-GATE01加入者を対象に「冬のソナタ」全20編を無料配信しているのだ。それを観ていたのだが、Windows Media Player でノンフレームモードにすれば、まるで液晶画面がテレビになる。それで冬のソナタを観ていたのだ。みんな言っているが、はっきり言って「くっさ〜」というドラマである。しかしはまってしまいそう。