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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2003年6月6日

前の晩もまたアルコールに頼ってしまった。もう開き直りである。入院のために9時までに病院に着かないといけないので、どうしても寝ておかなくてはならないのだ。入院前の最後のあがきだ。

朝は幸いにも調子が比較的よい。朝のラッシュの時間帯に、大きな荷物を抱えて彼女と2人で乗り込む。電車に揺られ、バスに揺られ、ではなかったタクシーに揺られたんだった。荷物が多いからタクシーに乗って病院へ。

1年3ヶ月ぶりの入院。最初に手続きやら何やらあって、主治医との面接。薬をもう一つ追加してみましょうか、と言われた。ついにベゲタミンが処方された。今でも使われている数少ないバルビツール系の眠剤。最強の眠剤である。現在主流で使われているベンゾジアゼピン系の薬は脳の一部にしか作用しない。だから副作用も少なく安全なのだが、昔よく使われていたバルビツール系は脳全体に作用する。副作用も多く大量に飲むと危険である。強すぎるので処方しない病院も多い。

病棟へ行く前にレントゲンと心電図の検査。病棟へ行って採尿、採血。病室に入るとさっさと荷物を整理する。変に入院慣れしてしまっている自分が悲しい。廊下を挟んで、以前とは反対側の部屋。海が見えてきれいだが、この季節は日光が差し込んで暑い。

病棟内を多少うろうろ。見知った顔もちらほら。前からずっといる人。私と同じくいったん退院したけどまた入ってきた人。リピータは多い。看護師はけっこう前とメンツが違う。かなり入れ替わっているようだ。自分の担当の看護師からあれこれ説明を受けるが、若干以前と変わっている。「病棟案内」と書かれた冊子があるのだが、いろいろマイナーチェンジされていた。「院内恋愛は禁止」と書いてある。おおついに明記されたか。前は暗黙のルールのような感じで、しかしみんな院内恋愛していた。あ、私もか。私は退院してからだから少し違うのだが、確かに入院患者どうしでは問題になることが多い。

一段落するとベッドに横になる。まだ10時過ぎだが、朝が早かったからもう疲れが出ている。そのまま夜まで過ごす。

病棟の雰囲気は以前とかなり変わっている。前はけっこう若い同年代の人もたくさんいたのに、今は高齢者が多い。なじめるかなあ。いや、別になじまなくていいんだけどね。消灯は21時だが20時半くらいにもう寝てしまう。今日は疲れたのだ。