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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2003年3月27日

朝、5時頃起きただろうか。カロリーメイトを食べた、と思う。記憶にはないが在庫が減っている。昨日も寝つきが悪かった。最近寝つきが悪くて朝の記憶があいまいだ。眠剤が変な効きかたをしているのだろうか。

昼、11時半頃になんとか動けそうだったので、とりあえず外に出る。調子がよければそのままデイケアに行こう、そう思ったが横浜に出た時点でかなり疲れてしまった。まあいいや、このままふらふらしよう。横浜駅西口すぐの、昨日も入ったヨドバシカメラに入る。前からほしかったソフト「太鼓の達人」のニューバージョンが今日発売だ。今まで手に入らなかった古いバージョンのソフトも入荷されていた。太鼓型専用コントローラとソフト2本を、今日は迷わず買う。金で買ったわけではなく、ヨドバシのポイントがかなりたまっていたので、ポイントだけで買うことができた。ラッキーである。

今日はもう飯食って帰ろう。そう思ってうろうろするが、また昨日と同じようにどこで何をしようか決められない。とりあえずどこか食べるところを、と思って近くのマックやらカレー屋やら覗いてみたが、ひるどきでどこも混雑している。少し待ったり並んだりすることが、普通ならなんともないのだろうが、今日みたいに調子が悪いととてもそんなことはできない。とにかくげんなりしてしまう。結局ご飯は食べずに家へ帰ってきた。近くのおにぎり屋でおにぎりを買って済ませた。

せっかく買ってきたのでゲームをやることにする。こういう新しいものを買ってきたときは、いつもならご飯なんかそっちのけですぐに開けて触りたがる自分が、なんとなく重い腰を上げるような感じで封を切る。鬱の症状はこんなところにも影を落とす。自分がふだん興味のあることにも関心がなくなってしまったりするのだ。

ゲームをやり始めたものの、いまいちすっきりしない。音楽にあわせて太鼓を叩く、言ってみればそれだけの単純なソフト。音ゲーの中では一番好きで、ときどきゲーセンでもバチを叩いていたのだが、いくらやってもちっともおもしろいと感じない。むしろどんどん疲れてくる。集中力がない。ゲームをするのに無理に集中する必要はないのだが、おもしろいと感じて熱中していると自ずと集中してくるはずなのに、今日はそれがない。やはり今日は調子が悪いのだろう。スイッチを切って寝てしまった。

夕方目が覚める。ふと気がつくと何か音がする。なんだろうと思って音源を探っていると、なんとユニットバスの水道の蛇口から水が出っぱなしになっていた。なぜだ?トイレに行ったときに手を洗って蛇口を閉め忘れたとしか考えられない。それにしてもいつから?前にトイレに行ったのは何時頃?寝る前?多分そうだろう。ゲームをする前?後?それとも横浜に行く前?何時間水が出っぱなしになっていたのだ?まったく記憶にないのだ。あわててトイレから出たりしたわけでもないし、なぜ蛇口を閉め忘れるという、こんな当たり前のことを忘れているのか。なにか恐ろしい。これではまるで痴呆ではないか。うつ病も重くなるとそのような症状が起こることはあるらしいし、実際「老年性鬱」と「老人性痴呆症」は区別が難しいらしい。あるいは、眠剤の副作用で健忘が起こることもあるらしい。なんにしても、これがタバコの火などでなく、水でよかった。

夕方になると少し調子がよくなった。改めてゲームをやってみると、さっきとスコアがぜんぜん違う。まぢめに、いや楽しんでやるとこんなにも違うものか。しかし続けてやっていると疲れてきてしまう。あまり長時間やらないようにしよう。

夜、テレビは春の特番だらけでおもしろくない。あまり特番は好きではないのだ。天気予報によると、東京では予想通り今日桜が開花したそうだ。そうか、一輪でも花が咲いたら「開花」なんだな。自分のイメージとして「桜が開花」=「満開の桜」という図式があったのだが、そんなことはない。ものごとには順序がある。自分もいきなり満開をめざすのでなく、まず一輪の花を咲かせてみよう。