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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

月別アーカイブ: 2001年12月

昨日は寝るときに、昼間買ってきたCD「Voce」をかけて寝ようとしていたが、寝るときにオペラや歌曲はいかん。目が冴えてきてこりゃ眠れん、と思ったので途中でCDを消して、それからすぐに寝付いたと思う。夜中目が覚めたら、まだ1:00前。次は3:00前。その次は3:30。そして5:00に目が覚めてから眠れず、5:30にホールに出てきた。それぞれの間はちゃんと眠れているのだろうか。目が覚める直前は長い夢をいつも見ているような気がする。もちろん目が覚めるのだからその直前は浅い眠りなので、夢を見ていてもおかしくはないのだが、「長い」夢を見ていると思ってるのは気のせいなのだろうか。短い時間の夢でも長く感じることはあるはずだから。

6:00過ぎまで喫煙所でKさん、Iさんと話をする。Kさんの元旦那さんの話を聞いたが、ものすごくすさまじい短気な人だったらしい。境界性人格障害なんじゃないかと思うくらいで、よくKさんは耐えてきたものだと思う。アルコールに走ったのも無理はないだろうという気がする。離婚して彼女の場合正解だったのだろうと思う。そこまで激しくはないが、私の父親にもいろいろあてはまる、共通することがあることに気づいた。自分の非を認めたことがない。いいわけをする。つまり反省するという心を持ってない。そとづらはいい。自分の父親にも「気づき」をしてほしい。自分の罪を自覚し、償ってほしい。

朝食後、「Voce」の2枚目を聴く。3大テノールから始まり、オペラや歌曲が続く。久しくこういうベルカント系声楽曲を聴いてなかったが、う~んこういうのも派手派手だがやはりいいなぁ。思い切り歌いたくなってしまった。欲張りなこのCD、ウィーン少年合唱団やキングズシンガーズ、スコラーズにスウィングルシンガーズまで入っている。

作業棟に行って久々に30分を2セット漕ぐ。基礎データを計ると、やはり体脂肪は15%台。急激にそんなに落ちてしまったのだろうか。まあいいんだけども。ちょうど今が標準に近いところだが、あまり落ちすぎてもいかんなぁ。体力テストは普通だったが、一般トレーニングは1セット目は230kcalを超えた。だんだんあがっていく。2セット目は漕いでいるうちはいまいちだなぁと思っていたが、それでも200kcalを超えた。

昼食まで今度は「Voce」の1枚目を聴く。昨日は寝ながら聴いてた方だ。1枚目は女性歌手が中心のようだ。いきなり1曲目のハバネラにぐっと来る。ショパンの「別れの曲」に詩をつけた曲もいい。

今日はうちの部屋が風呂の順番が1番なので、13:00頃に用意をして畳のところで待つが、なかなか入れてくれない。看護婦が少ないようで、手が足りてないようだ。13:20くらいになってようやく風呂に入れた。

風呂からあがって脱衣所の鏡で自分の体を見る。何人かに言われたとおり、体がだいぶ引き締まっていて、横腹や胸の辺りのたるみがなくなっている。病室へ戻ってスキンケア。乾燥していて、風呂からあがったばかりというのに、もうぼろぼろ表皮がはがれ落ちる。炎症はだいぶ落ち着いたようだ。

14:20くらいからS君、Oさんと吸水塔のところまで散歩に行く。今日はとてもいい天気で、昨日雨が降ったせいで空気が澄んでいる。クリスマスの曲を何曲かオカリナで吹いた。Oさんが15:00に薬があるというので、14:45頃引き上げてきた。

「Voce」を聴きながら「アダルト・チルドレンと家族」を読み進める。回復のステップが詳しく書いてある。E看護婦がまわってきて、「年末年始の外泊どうしますか?」と聞いてきた。何も考えてなく、「予定はありません」と答えたが、後から考え直して、調子がよさそうなので歌仲間の合宿に参加してみようと思い、日程を確認する。Mさんのメールを見ると締め切りは11/30だったが、今から参加申し込みできるだろうか?とりあえずMさんにメールを出す。結局12/29から1/3まで外泊届けを出してしまった。12/29、30は合宿だが、その後は実家に帰るかどうか未定、と記入はしておいたがあまり帰るつもりはない。来週の月曜日にカウンセラーに相談してみよう。でも、金もかかるし疲れるし、あまり帰りたくはないなあ。

KNさんが佐藤しのぶが好きだと言っていたので「Voce」のCDを貸してあげた。自分は宋次郎のCDを聴きながら「アダルト・チルドレンと家族」を読んでしまった。18:30からクリスマスパーティーの話し合い。アンケート箱を開けてみると「カラオケ」が多いが、みんなで楽しめるものではないので却下。結局、フルーツバスケット、○×クイズ、冬にちなんだしりとり、「きよしこの夜」をみんなで歌う、ということになった。

その後は卓球をして、病室に引き上げる。Mさんへのメールを書いている途中でKNさんが廊下から「これ、やりましょうか」と「気」のポーズをするが、ちょっと忙しいので、と今日はお断りする。メールを書いて送信した後、吸入をやって洗面。吸入器も洗わないといけない。めんどくさいなぁ。そして友だちから来た長いメールを読むと、今日はもうすぐ就寝時間だ。早く寝よ。

昨日は寝つきはまあまあだったか。トライトーンの「J-POPアカペラクリスマス」を聴きながら寝たのだが、多分半分くらいのところで寝てしまったと思う。途中は3:00に目が覚めただけで、次は5:00に目が覚めた。目が覚めるまでは眠りが少し浅かったか、長い夢を見ていたような気がする。5:40くらいにホールに出てきた。

朝薬をもらったとき、I看護婦がオカリナのCDを貸してくれた。宋次郎のベストセレクション、2枚組だ。さっそく聴いてみよう。今日は通院だが、また点滴をやるなら時間がかかるので、そのときにでも聴こうかな。

今日は8:30からYK病院へ通院。予約診察ははじめてだが、診察券は磁器カードなのだが機械に通すようにはなってない。システム化が中途半端なようだ。直接内科の診察室の前に行ってくださいと受付で言われ、行ってみるとまだ窓口も開いてなく、みんな待っている状態。いつの間にか扉の前にみんな並びだした。受付が開いたからだろうか、何がトリガーになったのかを見落としたが、自分も後ろに並ぶ。8:30になって扉が開き、中に入る。来た順に看護婦かスタッフかわからない女性が患者から診察券を受け取っている。私は10番診察室なので、そこの女性に手渡した。

10分くらいで呼ばれ、診察してもらう。先週の痰の検査で黄色ブドウ球菌が出ました、と言われたが、出たからどうだということは言われなかった。あまり気にしないでいいのかな。発作が出ていたのはその菌のせいだろうか。一週間ステロイドを吸入したのでその菌も死んだかもしれない。聴診器で音を聞いたら雑音は消えていると言う。吸入やりだしてからずいぶん楽になりました、と話す。今日は点滴を1本だけやって終わりにし、後は自分でやってください、年末で休みに入るので薬は4週間出すので、次の予約は1月になります、流れるように医者が言う。

流れ作業のような診察が終わり、点滴をするため処置室の前でしばし待つ。名前を呼ばれ、会計カードを渡されて先に会計に出してきてから点滴をする。今日は1本なので1時間半くらいで終わった。

点滴が終わった後、会計を済ませて薬をもらい、駅へ戻る。外に出たら「台湾式マッサージ」というのが目に入る。やってみたいと思って店の前に行ったが、12:00からだった。まだ11:30だった。腹が減ったので先に昼飯にしようと思い、魚屋と回転すしが一緒になった店があったのでそこに入る。うん、うまい。ネタが新鮮でこりゃいいや。

昼飯後、コーヒーショップに入り、時間を潰す。コーヒー屋を出て台湾式マッサージの店へ入る。雑居ビルの4F、少し怪しい感じだ。居間のような感じの待合室へ通され、はじめてだけどとりあえず足裏マッサージをやってみたいと話す。少し待たされて、中へ通された。「脱いで」と言うので靴下を脱ぐが、片言の日本語で「パンツ」と言うのでズボンを脱いでパンツ一丁になった。「仰向き」と言うので仰向きに寝る。マッサージは最初はソフトで少し物足りない感じだったが気持ちはよかった。しばらくして「今度はうつぶせ」と言うのでうつぶせになると、今度はかなり強くやってくれて、しかも太股からふくらはぎ、足の裏まで、上に乗っかって足の裏でマッサージをしてくれた。これがかなり気持ちがいい。最後に肩や背中も少しやってくれた。気に入ったので今度は全身のマッサージをしてもらおう。

駅前のビルに入り、CD屋を探す。案の定、割と大きめの店があった。今朝I看護婦が貸してくれた宋次郎のベストセレクションがあった。そのCDと、「Voce」という声楽のいいとこ取りみたいな2枚組のCD、chemistryのアルバムを買った。次に本屋へ行き、メンタル系の新書本をいきなり3冊も手にとってしまった。そして「FBI心理分析官2」の文庫本があったのでそれも手に取った。さらにハリー・ポッターを買いたかったが売り切れだった。

電車で病院の最寄り駅に戻り、駅ビルの本屋に行ってみたら、ハリー・ポッターが平積みでたくさんあった。さっきの本屋になかったから、きっとどこへ行ってもないんじゃないかと思っていたが、あるところにはあるもんだ。ハードカバーで1,900円。高いし大きいが、文庫になるのを待ってられない。

病棟に戻り、16:00からリラックス体操と自律訓練法をやったら30分くらいで終わった。もう少しじっくりやったらよかったのだが、

夕食後、chemistryのCDを聴く。なかなかいいじゃないか。コーラスワークもいい。

夜になったらなんだか腹が痛くなってきた。CDを聴きながら自分で背中のツボを指圧する。なかなかよくならない。やっていると「何か話があるって?」とA看護婦が来た。自分のペットボトルにやかんのお茶を入れる人がいるせいで食事の時にお茶が足りなくなる件について、看護婦から注意してもらおうと思って夕食後にY看護婦をつかまえようとしたのだが、今たてこんでるから後でね、と言われてたのだった。ナース室へ行ってその件を伝えると、A看護婦も気がついていたらしい。明日の朝食の時にでも看護婦から注意するように申し送っておくと言ってくれた。

クイズミリオネアが1000万円に挑戦の場面になったのでそっちを見る。挑戦者は若い主婦でかわいい。最後の問題、「レオナルド・ダ・ビンチの代表作『最後の晩餐』でユダが手に持っていたものは何か」の解答「銀の入った袋」を見事に当て、史上5人目のミリオネアとなった。う~ん、久々に出たぞ。ついに出たなぁ。

20:00になったので病室に引き上げる。さて、これから就寝準備だ。吸入があるのでめんどくさくなったなぁ。

夜は長い。やっと5:30になった。

昨日はCDをかけながら寝たら、割と早く寝付いたようだった。かなりたっぷり眠ったような気がして目を覚ますが、時計を見るとまだ1:00前で、ありゃまだこんな時間か、と思ってまた寝た。次に目を覚ますと3:00。このときももっとたっぷり寝たような気がして、もう朝かと思った。その後すぐに寝付けなかったのでまたCDをかけた。その後はすぐに寝付いたと思う。その次は4:30。1サイクルごとに目を覚ましている。それぞれの睡眠は割と深いような気がするが、中途覚醒はまた多くなったような気がする。4:30から後は断続的な眠りに入り、5:00過ぎから起きようかどうか布団の中でぐずぐずしていて、結局5:30前にホールに出てきた。昨日の寝る前の喘息の薬を飲み忘れたような気がする。それに今気づいた。これからは20:00に飲むようにしよう。

朝食後、コーヒーをいれて飲んでからさっさとシーツ交換する。つい数日前にやったばかりのような気がするが、本当に1週間は早い。先週は木・金と病院へ行ったりして忙しかったからなあ。

散歩に行き、作業棟の裏の広場の木のベンチに座ってオカリナを吹き、戻ってきた。外出するまで時間があるので、CDを聴いて過ごす。

電車で家に帰った。さあ何をしようか。とりあえず入り口にごちゃごちゃになっている段ボール類をたたんだり、3月の終わりに実家から帰ってきたときに宅急便で送った書籍類を整理したり、それからあちこちに散らばっている山岳関係のペーパー類をまとめたり、その間にぐちゃっと置きっぱなしになっている衣類を整理しようとして洗い直さないとだめだと思って洗濯をしたり、あっと言うまに時間は過ぎていく。

病棟に戻る。夜卓球をしてから就寝準備。いつもの通りだが、それに喘息の薬を飲むのと吸入が加わった。忘れないようにしなきゃ。今日は大丈夫だった。喘息を薬で抑えたら、アトピーが急にひどくなった。なんでだ。こっちが引っ込めばあっちが出てくる。もぐら叩きのようだ。もう寝よう。

昨日はまた消灯後にMZさんががたがた音を立てて、それが気になってなかなか寝付けなかった。消灯時間を過ぎた後に、電気をつけたり上の整理棚や床頭台をあけてはごそごそやったり、そして部屋から出て行ったと思ったらそれを繰り返す。人の迷惑になるということが理解できないのだろうか。看護婦が来て注意されていた。誰か言いに行った気配もないのに、と思ったら時計を見ると22:00前だった。1時間も寝付けなかったことになる。ずっとMZさんのがたがたが気になっていたのだった。

夜中はけっこう熟睡したとは思うが、何度か目が覚めた。そのうち1回はまたもやOさんがつけた電気で目が覚めた。これで4回?5回目?それくらいだろう。一度看護婦に言ったことはあるが、やっぱり注意してもらおう。先週の火曜日に閉鎖病棟から来たこの2人はとにかくやっかいだ。確実に安眠を妨害されている。家では安らかに眠れたというのに。

今日は採血、採尿なので、まずトイレで採尿コップに尿を採り、処置室へ行こうとすると、NMさんが前で待っている。どうやら順番待ちのようだ。その間にこのハンドヘルドPCを取ってきて日記を書き出す。TBさん、NMさんが終わるのを待って処置室で採血。今日はI看護婦だが、ばっちり血管は出てすんなり終わった。「MZさんとOさんに安眠妨害されている」ということを訴えておいた。

メールチェックする。Nさんからは先日「アダルト・チルドレンと家族」をメールで勧めておいたのだが、その返事と悩み事の相談。職場を移るか悩んでいるようだ。あとは山岳会MLが多い。

Nさんへの返事を書いている途中で朝食になったので中断。朝食後はいつもの通りドリッパーでコーヒーをいれ、KGさんに肩をもんでもらう。病室に戻ってNさんへの返事を書きかけたが、ちょっと込み入った話になってきそうなので後にまわそうと思い、ドラフト保存する。今日は久々に作業棟に行こうと思っていたが、土曜日のソフトボールのとき以来、まだ太股が痛い。どうしようかなぁ。あまり無理をしない方がいいだろう。

と思ったが結局ストレッチをやって作業棟へ行った。作業療法士に「やせたんじゃない?」と言われたので「入院してからだいぶ体重落ちました」と言うと、「そうじゃなくて、風邪ひいて顔が少しやつれたんじゃない?」と言われた。そうなのかな。熱が出たわけでもないが。体重は風邪をひいている間にはそんなに変わってない。が、体脂肪が15.5%というえらく低い数字が出た。なんだなんだ、今までは18%から19%台だったのに。誤差にしても低すぎる。本当にやつれたのか?

が、体力はそんなに落ちてない。体力テストの結果はまあ普通で、一般トレーニングでは30分で220kcalを超えた。今日は16歳という設定で、途中何回か自分で負荷をあげたが、そんなに操作はしていない。太股の痛みはあまり気にならなかった。隣ではS君とT君、それに閉鎖病棟のEさんという若い女性が3人でピアノを弾いている。1セット終わった後、私もピアノの前に行って少し弾かせてもらったりEさんと話をしているうちに時間が過ぎてしまい、もう1セットやるのは時間的に厳しくなったので、やめておくことにした。足もまだ痛みは残っているし、無理しない方がいいだろう。

昼食後に散歩へ行こうとした。すると、作業棟の前で9月に退院したAさんとFさんが話をしている。外来ではないが、作業療法士と車やバイクの話をしにきたらしい。Aさんはまだ波があるようだが、自分でパターンがわかってきたそうだ。彼も相当なマニアな人間で、オーディオやら時計やらバイクやら、私と同じような凝り性な人間だということがわかった。しばらく3人で話をしていて、途中からS君も入ってきた。Aさんと別れ、山へ散歩に行こうとしたが、もう13:00前で時間的に中途半端なので戻ってきた。

懇談会の司会を務める。いくつか連絡事項や意見が出て、最後にクリスマス会の話をIさんが出して、いろいろ意見が出た。主治医は「患者さんが主体になって企画してみんなで楽しめるものどんどんやっていいですよ」と言った。

Nさんへのメールの続きを書き出す。なかなか適切なことが書けないが、カウンセラーでもなんでもないから、無責任に書けばいいんだと思い、自分の体験談を書いて、あとは適当なことを書き、「無責任に書いてます」と注釈をつけておく。

18:30までCDを聴き、コーヒーをいれてホールへ出ていく。またIさんとKさんが向かい合って話しているので、Kさんの隣に座ってみた。Iさんがいきなり「クリスマスパーティーの責任者やってくれない?」と言い出した。昨日はIさんが自分でやると言っていたのだが、なんで?と聞くと、調子の波があるから、ということだった。私は比較的安定しているし、まあいいかと思って、私中心で2人で進めていきましょう、ということになった。とりあえずどんな感じで進めるかちょっと話して、実行委員会のメンバーを決めよう、ということで他にS君、Fさん、KNさん、KGさんに入ってもらうことにする。話しているうちにS君とFさんは側に寄ってきたのでその場で承諾を得、KNさんとKGさんを呼んできて、入ってもらうようにお願いする。KGさんは25日に退院だそうで、じゃあ別にいいですと言ったら、少し迷ったようで、当日までお手伝いします、ということになった。Iさんがとりあえず病棟のみんなから何かやりたいことがないか情報収集したい、と言うので、アンケート箱を作ることになった。S君が洗剤の空き箱をとっておいていたので、それを使って明日までに作ろうということになり、T君に協力してもらう。私が手帳に簡単なガントチャートを作り、とりあえず箱を設置してアナウンスし、金曜日の夜に集まってアンケートを回収し、話し合いをすることにした。何も意見が集まらなかったときのために、委員会のメンバーも1人1つは何か案を考えておくこと、ということにした。

一度病室へ戻って、またホールへ出ていくとKNさんがKGさんに「気」を送っている。どういう風にやるのか覚えようと思って観察する。そのうちKNさんの後ろから自分も気を送ってみる。KNさんは「耳が痛い」と言った。やってもらうと耳が痛くなるそうだ。ということは私の手からもちゃんと「気」が出てるのだろうか。KNさんに電話が入ったので、KGさんにやっている途中のKNさんと私が交代して、KNさんの代わりにKGさんに「気」を背中から送る。ちゃんと「気」は出ているのだろうか。だんだん手を下に下げていく。KNさんが戻ってきたが、そのまま指導の元、私が続けた。手を下に降ろしていってお尻の辺りまで「気」を送ったら、今度は片手を頭の上にかざしてもう片方の手で下から頭の上に流してやるようにする。その後は両手を頭の上にかざして、吸い取るようなイメージ。しばらくそれをやった後、左右と前後で下から上に手を流して「気」を抜き取る。う~ん、ちゃんとできたのかなあ。

やっと病室に戻ってこれを書いた。もう20:20だ。これから就寝準備して終わりにしよう。

昨日は22:00頃寝たが、中途半端なところで日記が終わっている。寝付きはよく、一度3:00頃目を覚ましただけで、次に目を覚ますともう6:30をまわっていた。よく寝た。やはり大部屋より一人で寝る方が落ち着く。

メールチェックすると、大学の合唱団の同期MLに、Hの家に15日に遊びに行くけど、まだメンバー募集というメールが来ていたので、速攻で出席することにして返事を出す。次の16日は最初はアマチュア無線の4級を受けようと思っていたが、なんかやる気がしなくなってやめようと思っていた。カウンセラーに言われた「本当に自分がやりたいのか」ということを考えると、「山に登るんだったら無線の免許は取るべきだ」ということから出てきた考えだということに気がついたから、とたんにやる気がなくなった。もちろん山に登るんだったら免許は取るべきで、せっかく入院していて暇もあるのだから、別に「ねばならない病」というほどのことでもないし、少しくらいがんばって受けてもいいのだが、心がいやいやを言っている。

あ、今日は月曜日だった。今日こそゴミを出さなきゃ、と思って時計を見ると8:30。やばい、もう行ってしまったか、と思いあわてて服を着て玄関から出てゴミ置き場の車停めを見る。みごとに跡形もない。すでに車が停まっている。はあ、また出し忘れちゃったよ。次はいつ出せるかなあ。

電車に乗って病棟に戻る。荷物の整理をしたりしているうちに、15:00前になったのでカウンセリングに行く。

今日は喘息の話から始まって、喫煙に対する「吸ってはいけない」と「吸いたい」という欲求の話になり、自分の「~したい」というので一つ自覚できるものを見つけたということを話す。上からの「ねばならない」と下からの「したい」を調整するのが自我の役目だが、この場合は「禁煙」は絶対的なルールであるからしたがわないといけない、そう言われた。

他にはとりとめもなく話が進んでいった。何を話せばいいかわからない。「自分で気づいたことは自分のものになる」と最初に言われたから「自分で何でもいいから気づかなきゃ」そういう「あせり」から来ると思われる義務的な心境になって、それが見つからないから何を話していいかわからない、そういうことを話した。単なる雑談でもいいんですよね、そう言うと「雑談でもぜんぜんかまわないです。それならそれで、そこに『今日は雑談したい』という自分がいる。それはなぜなのか、その日の心の状態によってまた変わってくる」そういうようなことを言われた。何でもいいんだ、話すことは。そう思って、残り少ない時間で、いくつか話をした。卓球を教えることが多くて、最近教えているうちに「人に教えることが自分は好き」ということに気がついたことを話したら、それは「自分を認めてもらいたい」という欲求で、そんなに高次なものではなく、基本的な三大欲求の上に来るくらいのものだ、と言われた。

最近同室に入ってMZさんが、人が本を読んでいようが日記を書いていようが、かまわず話しかけてきて困っている、見てて自分がじゃまをしていることに気がつかないものかなあ、ということを話すと、そういう人はそれが病気だからしかたがない、「今ちょっと本を読んでるんで」って断ればいいんですよ、そう言われた。「それができないんですよ。NOが言えないんです」そう言うと、「それって、さっきの『人に教えるのが好き』と同じなんだよね。裏返しなんです」と言われた。よく自分では飲み込めなかった。つまりは八方美人ということらしい。

病棟へ戻ってから、作業所帰りの人が風呂に入るのと一緒に風呂に入らせてもらった。入る前に見た夕焼けがとてもきれいだった。出たらすぐに夕食。夕食後、日記を書くが、またもやMZさんにつかまって30分以上話の相手をする。とほほ。