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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2001年11月9日

ぐっすり眠ったと思って目が覚めて時計を見たら1:30。その後は4:00前だったか、やはり2回くらい目が覚める。その後も時計を一回見たが、5:00くらいだったっけな。6:00ちょっと前に起きて洗面する。6:00というのに外はものすごく暗い。日の出が遅くなったのもあるが、今日は曇っているせいだろう。今日で入院100日目か。だからといって、特に何か感じることがあるわけではないが。

またまたメールがたくさん来ている。せっせと返事を書く。4通書いた。2通は山岳会の運営会MLに向けて。1通は昨日手紙をくれた女性へ。もう1通は、学生時代につきあっていた女の子で、昨日の夜にメールが来ていたのでその返事。彼女とは今でもけっこうメールのやり取りをしている。

雨がけっこう降っている。なんだか元気がなく、音楽を聴きながら横になる。隣のベッドのSさんがものすごく調子が悪そうで、何か不安の発作で苦しそうだ。看護士が来て注射を打っている。彼はかなりあせっているように見える。閉鎖病棟からこの病棟に移ってきた頃の方がずっと調子がよかったように見えた。どんどん悪くなっているようだが、それなのに早くここを出て仕事に戻ろうとしている。

作業棟に行く。体力テストはまあまあだったが、一般トレーニングの値は低かった。どうも気分が乗らない。1セット終わった後、そそくさとトレーニング後の体重を量って病棟に戻る。その時の体重がなんと、63.8kg。ついに63kg台をマークした。何年ぶりだろうか。

Wさんが奥さんと一緒に帰っていった。「また会うかも」彼はそう言った。同じ病院の同じ医者から紹介されてきたので、私が退院したら、その病院の外来でまた会うかもしれない。今日は親しい人が2人も抜けて、本当に寂しい。

昼はひたすらだらだら過ごす。入浴以外の時間はずっとCDを聴きながら横になる。

Sさんが主治医から「電気ショック療法」というのを試してみますか、と言われたらしい。電気ショック療法というのははじめて聞いた。長期の患者を短期で治療するときに使う手段で、奥さんと相談して、家族の了解を得てからでないとできないらしい。その療法について何か知らないか、と聞かれたのでネットで検索して調べると、効果的な薬が開発されて薬物療法が広まる前の時代によく行われていたものらしく、確かに一時的に記憶を飛ばしたりする、ということらしいが、それによる脳障害などもあり得るという。厚生労働省では医療行為として診療報酬3000点と定めているらしい。少し、というかかなり怖い療法だなぁ。そんなものまであるのか。それを医者が勧めるというのは、相当Sさんはあせっていて早く出たいと訴えているのか。E氏がうちの病室に入ってきて、しばらく3人で話をする。「焦らない方がいいと思うけど」「今この状態で出ていって会社行っても、仕事なんかできないでしょう」と2人で言うが、いろいろ事情はあるのだろう。どうしても早く仕事に戻りたいようだ。どんどん状態はひどくなっているというのに。会社の人と話をするために外泊するらしいが、医者としては外に出したくないらしく、どうしてもと言うので「自殺をしないと約束」させられて、奥さんに迎えに来てもらって外泊許可を得たらしい。大丈夫だろうか。

話しているうちに20:00を過ぎてしまった。さっさと就寝準備をする。なんだか今日は暗い一日だったような気がする。