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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2001年10月31日

寝薬が減ったのはいいが、夜中に目がさめる回数が増えてしまった。目がさめると言っても、ぱっちり目がさめるわけでもなく、そのまま寝られなくなるわけではないが、「まだ夜か」「まだ夜か、朝まで長いな」とぼ~っと思ってまた寝てしまう、というのが何度かあった。ただ、眠りが浅いわけではなく、そこそこ深く眠れた気はする。一度時計を見ると4:00過ぎだった。その後もう一度寝て、何度か目をさましかけたあとに、ざわざわしてきたので時計を見ると6:00前だった。今日は採血、採尿だったと思い出し、採尿コップを持って起きてきた。今日はあっさり起きれた。

通常の検査に加えて甲状腺ホルモンの検査と抗原検査があるので、5本も血を取る。多いなあ、何回刺されるんだろうと思ったら、一回で済んだ。すんなりと血が出ていく。H看護婦もうまい方だな。採血のあと、その足で体重を計ってみると64.5kg。体重は少しずつ減っている。病室に戻って着替えて洗面し、この日記を書いているところでI看護士が来て脈を計っていった。80だった。朝から80と言うのは私にとってはやはり高い。

メールチェックすると17通も来ている。そのうち15通が山岳会のMLだ。会の祭りが近づいてきたのと、お試しの会員の自己紹介などでにぎわっている。こういうメールを読んでいると、もう自分は取り残されたような気がして寂しい。クライミングにしてもみんなどんどんレベルアップしているようなのに。

朝食後、シーツ交換を済ませてからオカリナを吹きに音楽堂へ行く。今日もギャラリーはいないので、思う存分吹いてから帰ってくる。戻ってきて外出の準備、はすでにしてあったから外出届をもらって外出。家に戻ってちょこっとだけ片づけをして帰って来よう。

家に帰ったら、まず「入院前からたまっている流しの洗い物」に取りかかる。う~ん、すごい。カビだらけだ。必死に洗う洗う洗う。こするこするこする。なんとかきれいにしたものの、鍋の底についた紫色のカビがどうしてもとれない。どうすればとれるかわからず、煮沸消毒してみようと思って鍋に水をいっぱいにし、洗剤を入れて火にかける。沸騰して吹きこぼれそうになったところで弱火にしてそのまま置く。その間に「入院前からたまっているたたんでない洗濯物」をたたもうとしたが、長い間床に放り出しておいたままなので、もう一回洗い直した方がよいと思い、洗濯機に放り込む。そして前の外泊で洗濯して乾燥機に放り込んでおいた洗濯物を出してたたみ、整理する。

その他は、「捨ててもいい」あるいは「明らかにゴミ」と判断できるもので目についたものをどんどんゴミ袋に入れていく。家計簿ソフトに入力するために、クレジットの明細を整理して直近のものをデイパックに入れる。こういう明細の類もずっと前から整理せずにぐしゃぐしゃに置いてあるが、とりあえずクレジットの明細だけ今日は整理した。他の電話料金や電気代は今度にしよう。やっているうちに病院の領収書を発見した。今年の分だ。この分だと他にもどこかに埋もれている領収書があるかもしれない。

それから、今週の日曜日に友人の女の子の送別会&結婚祝いの食事会があるので、その場所をネットで調べて地図を印刷したり、山岳会の掲示板に書き込みをしたりしているうちに時間は過ぎ、洗濯が終わったので乾燥機に放り込む。これが終わるのを待っている時間はないので回しっぱなしで家を出る。

昼食を摂ってコーヒーショップに寄り、コーヒーの豆をその場で挽いてもらって買う。ちょっと値が張るが試しにキリマンジャロを買ってみた。どれだけ自分が味の違いがわかるなあ。わからなかったら今度からは安い豆でいいや。

バス停に着いて病棟に戻ろうとしたところ、グランドを突っ切ろうとしたらグランドでソフトボールをやっているのが見えた。よく見るとうちの病棟の連中だ。N看護士が一緒にやっている。私を見つけて「やあ、一緒にやる?」と言うので「やりますやります」と言って急いで病棟に戻り、外出届を返して病室にデイパックと上着を置いてまたグランドに走っていった。フリーバッティングを10本、その後守備をやった後、また5本売った。今日はけっこう当たりがよかった。勘が戻ってきたようだ。少し疲れて帰ってきたが、いい運動になった。発散できてよかった。

戻ってからN看護士が風呂に入らせてくれた。家で入って来ようと思って忘れていたのでよかった。

夕食の10分ほど前、「病棟の担当医、及び婦長からお話したいことがありますのでホールにお集まりください」と放送が入る。集まって話を聞いたところ、毎日の連絡会で患者の意見を吸い上げているが、そのときは准夜勤の2名しかいないので、話が上までちゃんと伝わらないことが多く、直接婦長とここの病棟の担当医を交えて話し合う場を設ける、という話だった。それは毎週火曜日の13:30から行うことにし、毎日の連絡会は廃止するという。今まで連絡会で伝えていた当番や検査などの伝達事項はあらかじめ個別に本人に伝えると言う。これはいろんな人が「いつまでたっても修理されない空気清浄機」に文句をつけたりした結果、そういうことにしたらしい。火曜日の「患者懇談会」は月曜日に司会を看護婦が誰か患者から選出し、「患者主体」で進めて行きたいとのことだ。直接婦長や医者に生活環境などについての意見を言える場ができたのはいいことだが、Qさんは「私ごとだけど、毎週火曜日はミーティングで外出するので、自分が言いたいことを誰かに伝えたいときのジョイント役を明確にしてほしいし、そこでどういう議題があってどういう内容の話がされたのか、後からきちんとわかるようにしてほしい」と意見した。それはもっともだろう。それをどうするかも議題になるかもしれない。

夜はそのQさんと延々と話をした、というかQさんの話を延々聞いていた。この人も喋り出すと止まらない人だ。いろいろな仕事の経験話を聞いているとおもしろい。いわゆる、いろいろな「現場」で働いていた人の話はなかなか聞く機会がないから、リアリティがあっておもしろい。電力会社の鉄柱を立てる仕事の話など、おもしろかった。

S君と卓球やったり、また喫煙所で話をしているうちに20:00になり、さっさと病室に戻って就寝準備をしてしまった。メールチェックして、今は20:20。就寝時間まで日経オープンシステムでも読もう。明日は体育館レクだ。