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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2001年9月10日

昨日は消灯後、22:30、つまり眠りの1サイクルでいったん目が覚めたが、追加眠剤はもらわずにまた寝たら、朝の5時過ぎまで眠れた。最近はよく眠れているような気がする。

ホールに出ていくと、外は暴風雨で荒れ狂う海が見える。台風が来ているのだ。Kさんが今日外出するというのに折り畳み傘しか持ってないと言う。ほとんどの患者がそうだ。「病院の置き傘借りていったらいいんじゃないですか?」そう言うと「I看護士が処分しちゃったのよ」と言う。なんだなんだ、そんな話、一言も聞いてないぞ、と言うと「いつだかの連絡会、じゃなかった食事中かな、Iさんがみんなの前で言っていたよ」と教えてくれた。そんな、一回言うだけじゃその場にいない人には伝わらないじゃないか。多分私が外泊していたときに言ったのだろう。もし私が名前を書かずに傘を置いていたら、知らずに処分されてしまっていたところだった。「そうとわかっていたら、一番いい置き傘に自分の名前書いておいたのに」そう言うと、TさんもKさんも「あ、そりゃいいね」と笑ってくれた。ちょうどそのときにI看護士が来たので、「置き傘処分の件、私は知らなかったんですけど、一回言うだけじゃなくて、せっかくホワイトボードにお知らせ欄があるんだから、そこに書いておいてくれたらよかったのに。もし私が自分の傘を名前を書かずに置きっぱなしにしてたら、知らずに処分されてしまってところでしたよ」そう言うと、I看護士は「あ、失礼しました」と謝ってくれた。これからはもう少し患者の立場にたって、どんなことにしろ「より良い方法」を考えてくれるかな。

朝食後、喫煙所で眠剤の話になった。私が「最近はよく眠れるようになったのに、朝ぼ~っとしてることが多い」と言うと、「それは、眠剤が残っているんじゃないですか?」そう言われた。そうだ、眠剤には「残る」という作用があるのだ。私は今まで睡眠障害がひどくて、眠剤もどんどん増えて、追加眠剤をもらっても眠れず、ということもあったため「残る」ということを経験したことはなかったが、睡眠障害が緩和されてきて、今は逆にぐっすり眠れる代わりに眠剤が残っているのかもしれない。主治医と相談したいが、水曜日までいないという。困ったものだ。分裂症でサイレース(ロヒプノール)を10年以上服用しているSさんが、睡眠薬依存症の話をしてくれた。2~3日わざと眠剤を飲まずに、自然に眠気が来るのを待っていたら、手が震えたりしてきたそうだ。依存症の禁断症状らしい。彼は通常1mg処方されるサイレースを、2mg~4mg飲んでいる。同じくサイレースを10年服用しているYさんも、眠剤を飲まなかったときに幻聴が聞こえたらしい。私も聞いていて少々不安だが、医者は「依存症にならないように量は考えてだしてますから」と言っていた。確かに、私の場合7錠も眠剤を飲んでいるとはいえ、純粋な眠剤だけでなく、睡眠誘導効果のある安定剤や抗鬱剤も混ざっている。一種類の薬の量を増やすのでなく、そうやっていろいろな薬を混ぜているので、依存症にはなりにくい、とは思う。ただ、サイレースはハルシオン同様、今の日本では最も一般的に使われている眠剤の一つだが、依存性が強く、アメリカでは使用禁止になっているらしい。逆に抗鬱剤であるSSRIなんかは、ずっとアメリカで使われていて日本では使用が認められてなかったのに、去年になって日本でも処方されるようになった。この辺のギャップはなんだろう。日本は薬の扱い方に関して、まだまだアメリカに遅れをとっているということか。それにしても、こういうときこそ主治医に相談したいのに、水曜日までいないというのは残念だ。しかも、木曜日は私は外出予定にしている。木曜日の16:00以降に主治医に時間を取ってもらえればいいのだが。

雨風がひどいので散歩もできない。「こころの処方箋」を読み進めようかと思ったが、頭がぼ~っとして内容が頭に入ってこない。おとなしく作業療法の時間まで休むことにしよう。何か音楽をかけながら。だが、この後は眠るのでなく運動するので、単なる癒し系の曲よりも、多少元気な曲の方がいい。山下達郎の「On the street corner I」をかけることにした。

アダルト・チャイルド関係の本を売店で買ってきた。今までは借りた本を読んでいたが、自分でマーキングしたり書き込みをしたり付箋を貼ったりしたいので、結局自分で買うことにし、借りてる本は返した。ただ、この本は慎重に読み進めなければならない。この間も「原家族ワーク」をやってる途中で、すごく気が滅入ってきて、そして猛烈な腹痛が始まり、次の日の午前中まで軽い鬱状態が続いた。カウンセラーと相談しながら読み進めていこうと思っている。この本も、自己変革を行うのに大きな手助けとなってくれることだろう。

作業棟へ体力トレーニングに行く。またもや平常時心拍数が高く、100を軽くオーバーしている。体調が悪いときは、なぜ心拍数があがるのだろうか。酸素の供給が追いつかないのか?眠剤が残っていて、体がまだ眠っているのであれば、逆に心拍数は低くなってもいいような気がする。この辺はよくわからないが、なにか複雑なメカニズムでそうなっているのだろう。その状態で体力テストを行うと、「6段階中の1。非常に劣る」と出た。トホホ。体調によってこんなに結果に差が出るのだったら、毎週月曜日に体力テストを行っている意味がない。やるなら毎回体力テストやろうかな。とりあえず今日はそのテスト結果で出てきた数値を基準に設定して、20分1セットだけエアロバイクを漕いだ。その後は腹筋。この間より多い回数をこなせた。

ぺちゃくちゃしゃべりながら猛烈にエアロバイクを漕いでいるいつものおばさんが、隣のおじさんに「水は飲んじゃダメ。漕ぎ終わってから飲みなさい!」」と、また間違ったことを言ってる。それは昔の話で、今の運動生理学では否定されている、ということをそのおばさんに教えてあげようかと思ったが、下手に反感を買うと嫌だったので、作業療法士に言ってみた。「あのおばさん、水飲むなって言ってますけど、今は違いますよね」作業療法士は、「うん、それはわかってるんだけどね。でもスポーツ選手や、本格的なトレーニングをする人達と違って、あのおばさん達の運動量くらいだと、たいした汗はかいてないし、漕ぎ終わった後にちゃんと水飲んでるから大丈夫だよ。下手に口出しても、あのくらいの年代だと反感を買うかもしれないし、言う方も言われる方もそれなりに納得しているんだからいいんじゃない?」なるほど、ちゃんとそこまで考えているのだ。この辺はさすがプロだな。直接言わないでよかった。ここでは「患者同士ができるだけ直接関わり合いになることを避ける」ことに気をつけないといけない、ということを改めて認識した。

私がエアロバイクを漕いでいる横でMちゃんが血圧を計っている。「ねぇ、これ低いかな」の声に私が振り向くと、血圧計の表示は、上が83、下が49。「すごく低いんじゃない、それ。大丈夫」という私に対して「血圧上げる薬、飲んでるんだけどな」と言っているが、薬を飲んでその値なのか。血圧は高すぎるともちろん良くないが、低すぎるのも多分よくないのだろう。低すぎる場合、どういう影響があるのだろうか。

エアロバイクを20分1セットだけで済ませたので時間が余った。今日は雨で散歩にも行けなかったので、オカリナを吹けなかった。この作業棟でなら吹いていいかな、ピアノも弾いてることだし。そう思って作業療法士に「オカリナ吹いていいですか」と聞くと、ピアノのところか、その隣の部屋なら吹いてもいいという。ピアノのところはすぐ横でみんながエアロバイクを漕いでいて、「ピ、ピ、ピ」というピッチ音が気になるので、隣の部屋で吹いた。誰か聞いているかもしれない、というか聞こえているだろうが、周りに誰もいないと自由に吹けて楽しい。

「こころの処方箋」を読み進める。うん、この人の書いたことには共感がもてる。いろいろなトピックについて書いてあるが、すべてに共通していることは「決して断定していない」ことだ。これは、「○○は△△だ」と断定した文章よりも信頼できる。著者も書いているが、心の問題は複雑で、決して「これはこうだ」と断定できるようなことはありえない。だからこそ、別に断定口調を避けて反論されたときの責任逃れをしているわけでなく、本当に断定できないからそう書いてあるのだ。逆に、心の問題について触れた文章で断定口調のものがあれば、それは警戒して読まなければならないだろう。

夕方の薬を飲んだ後、リラックス体操&自律訓練法をやった。この時間に行うのが日課になってきた。別に毎日やっているわけではないが。「毎日やらないといけない」と思いこんでしまうと、それはまたそれで自分を縛ってしまう。他に用事がなかったらできるだけ続けよう、それくらいの気持ちで楽にやっている。やると、やはり気持ちいい。

「日経コンピュータ」が病院に送られてきた。ちょこっと目を通す。前に会社から送ってもらったのもぜんぜん読んでない。1日2記事ずつくらいは目を通していこう。それはそうと、3誌の継続の購読料をまだ払ってない。早く払わねば。

連絡会の司会を務める。司会と言ってもノートに書いてある通り読むだけだ。関西弁でやろうか迷ったが、とりあえず普通にした。最後の日だけ「いたちの最後っ屁」みたくやってみようかな。「皆さんからのご意見、ご感想などありましたらお願いします。はーい」と言って即座に自分で手を挙げて意見を言ったりしてみた。いや、ジョークではなくて、本当に意見があったのだが。午前中トイレに行ったときに、ちょうど掃除が終わった後だったようなのだが、トイレのスリッパがびしょびしょに濡れていたので困りました。掃除の人は気をつけてください。それだけの意見だ。

夜は「こころの処方箋」を読み進め、その後はまた卓球した。Kさんはなかなか悪い癖が抜けない。S君と勝負したが負けてしまった。S君は本来の実力を発揮してきたようだ。今までは素人相手に手を抜いてばかりいたので、手を抜く癖がついていて、私と対戦するときもなんとなく隙だらけだったのが、構えに隙がなくなってきた。それに、マジで読みが難しいサーブを出してきて、それにかなり苦しめられている。うん、好敵手になってきて、これからがおもしろそうだ。

これを書いてるうちに20:00になった。眠剤を飲む。今日もよく眠れるといいが、翌朝また眠剤が残るかな?ま、残っても昼頃には回復することがわかってきたので、あまり心配しないようにしよう。