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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2001年8月9日

昨日から薬が変わった。新しい眠剤でぐっすり眠れるかなと期待したが、だめだった。寝つきは前よりもよくなって、22:00の巡視までには眠りに入ったようなのだが、夜中に10回くらい目が覚めた。1時間おきくらいに目が覚めていることになる。あいかわらず熟睡感はなく、朝とてもだるい。看護婦さんに「薬が変わってどうですか?」と聞かれて、状況を伝えると、そういうときでも追加眠剤をもらいに来ていいですよ。と言われた。今夜も目が覚めるようだったら早めに追加をもらいに行くことにしよう。

今日は灰皿当番だ。灰皿の吸殻をかたづけて、灰皿をきれいにする。他にテーブル当番というのもあり、そのうちまわってくるだろう。

朝食の後、少し休んでからまた昨日の場所へオカリナを吹きに行く。またEさんがベンチに座っていた。隣に座って海を見ながらオカリナを吹く。頬をなでていく風がとても気持ちいい。これも日課にしよう。

Eさんも毎日この場所へ来てるらしく、一時間くらいいろいろ話をした。彼女は躁鬱らしい。以前は有名な音響機器メーカーで働いていたが、病気のために解雇されたらしい。中小企業ならともかく、かなり大きな会社なのに、そういうことするんだ。明日はわが身かもしれない。幸い私の会社は、会社に産業カウンセラーもいるし、日本の企業の中ではかなり進んでいる方なので、これはラッキーと言えよう。「またオカリナ聴かせてね」と言ってくれた。そう言ってくれるのは演奏する側としてはとてもうれしい。

木曜の午前中は、9:30から体育館レク。体育館用のシューズが必要らしいが、そんなこと知らなかったので持ってきていない。病院へ履いてきたスニーカーの底を雑巾でぬぐって代用する。

体育館には2つ扉があり、片方には「体育館」、もう片方には「運動療法室」と書いてある。レクの内容は毎週変わるらしく、今日はドッジボールだった。ドッジボールなんて小学生以来だろうか。あ、大学生の時に合唱団の合宿のレクでやったっけ。2試合したが、2回ともうちのチームは負けてしまった。その後、時間があまったので10分ほどバドミントンをやった。ドッジボールもバドミントンもまじめにやると結構しんどい。汗をかいて気持ち悪いけど、明日までお風呂に入れないなぁと思っていたら、シャワーをあびさせてくれた。汗で濡れた下着を替えて気分爽快。そういや、午前中寝なかったのは今日がはじめてかもしれない。

明日は別の病院で眼科の検査の予約が15:00から入っている。人間ドックで緑内症の疑いがあるという結果が出たので先月検査を受けたのだが、白か黒かわからないので、追加検査をすることになっていたのだ。一日に二人しかできない検査らしく、1ヶ月待たされた。15:00から検査なので、規定の16:00にはとうてい戻って来れそうにない。しかたがないので外泊ということにして、ついでに家に帰って足りないものを取ってこようと思い、外泊届けを出したら、自分はまだ単独外出しか見とめられてない(外泊は不可)と看護婦さんに言われた。事情を説明すると、先生に相談してもらえることになった。

昼からはレク。って何をするのか聞くと、今日は園芸とのこと。と言いつつ実際は花壇やその周りと玄関前の草むしりだった。こういうのもずいぶんと久しぶりだ。雑草をむしりつつ、ふと考えた。同じ植物なのに、なぜ雑草は雑草といわれてむしられるのだろうか。自分たちは雑草なのだろうか。根っこから抜けない雑草は鎌で切り取る。今の治療・療養は根っこから抜いているのか、鎌で見える部分を切り取ってるだけなのだろうか。

夕食時に外泊OKと看護婦さんからお知らせがあった。これでこころおきなく眼科の検査に行ける。家に帰っていろいろ持ってこなくちゃ。卓球のマイラケットを持ってこよう。ラバーがだいぶ古いので、スポーツ店によって貼り替えてこようかな。それにしても夕食がしそご飯なのには参った。私はしそが食べられないのだ。運動しておなかがすいているのに、間食する習慣のない私は一切食料を持っていない。売店ももう閉まってる。
これから14時間食べるものがないのはつらい。